IMPRESSION – F FRD

中村龍太郎選手の F FRD インプレッション。
TT日本チャンプがFELTを選んだ理由とは?
中村龍太郎選手(イナーメ信濃山形)からFELT F FRDのインプレが届きました!
「軽く、かつ剛性が高い」
「スプリント時の一踏みごとの伸びが違う」
「Fシリーズはストレートフォークでコーナーのキレがすごくいい」
「Di2専用車ということで無駄を一切廃した構造になっている」

超軽量かつ超高剛性のF FRDですが、ライドフィールやハンドリングは癖がなくニュートラルなのも特長です。ちなみにDi2専用設計なのは、ワイヤー式の台座を設置すると強度と剛性を確保するためにカーボンの積層を厚くする必要があり、重量が大幅に重くなってしまうという理由です。FELTのエンジニアは「FRDは電動コンポで使って欲しいんだ!」と語っていましたよ。
商品を選んだ理由は?
まず僕がFELTを選んだ理由から。学生の頃自分は先輩から安く譲ってもらったアルミとカーボンの混合のバイクを駆っていました。就職活動が終わった際に両親が就職祝いに買ってくれたのがFEL子ことF1です。フルカーボンバイクで、プロチームが乗っていて、一番安い、というので選びました。性能は後付けだったのですが筋肉量の多い自分には硬いバイクがぴったりでした。カラーをマットブラックにしたのは単純にかっこいいから。艶出しより汚れはつきやすいのですがすぐに水で落としたり、こまめに洗車すれば問題はありません。かっこよさに勝る選択無し。加えてロゴをはっきり出さないあたり日本人の謙虚さをくすぐる仕様になっています(個人差があります)。
FEL美ことF FRDを選んだ理由はF1よりもさらに軽く、かつ剛性が高いことが第一に挙げられます。F1もそうですが、Fシリーズはストレートフォークでコーナーのキレがすごくいい。加えてDi2専用車ということで無駄を一切廃した構造になっていることも選んだ理由の一つです。カーボンそのままの模様が、塗装さえ無駄な要素と言わんばかりのシンプルさも気に入っています。

※ FEL子 = F1、FEL美 = F FRD 。中村選手のバイクの愛称。
【どんな場面で機材の強みを感じましたか?】
ダンシングしてバイクを振った時のフレームのしなりが一切感じられないほどに硬いので、スプリント時の一踏みごとの伸びが違います。ただそれは、ハンドル、ステム、ホイール共に剛性が高いものでないと得られません。仮に横剛性の弱いホイールをつけて踏み込むと、ホイールがグニャって、弱さが非常に際立ちます。
硬いので路面の振動をダイレクトに感じます。振動が腕にくるのでロングライドだと疲れがたまります。体幹を鍛え、腕だけでなく腹筋で上半身を支える走りができれば問題ないでしょう。僕は加えてサイドの柔らかいチューブラータイヤを履くことで振動吸収できるようにもしています。路面が綺麗であれば問題ないのですがね。日本のレースでは短い距離が多いのでほとんど腕が疲れるようなことはないです。
Di2専用車でハンドル周りがシンプルになりハンドルを切りやすくなりました。F1だとワイヤーがどうしても邪魔をしてハンドル回りが重かったのですが、今回すっきりした関係で、より操作性が増しました。

【どのようなユーザーに向いていますか?】
ゆっくりと走るには疲れますが、トルク型で筋肉量の多い人、スプリントで勝ちたい人にぴったりです。
レースが練習と語るほど、毎週末レースに出場している中村選手。今週末もきっとレースを走っています!応援をよろしくお願い致します!