ライダーと調和する、オールラウンドレーサーバイク
FRはモダンなロードレーサーへのFeltの解答だ。最高のパフォーマンスを発揮するには、ライダーとバイクが調和することが必要だ。急峻な超級山岳へのヒルクライム、テクニカルなダウンヒル、危険なパヴェでのブレークアウェー、最高速でのゴールスプリント。そこに至るまでの道がどんなに厳しいものであったとしても、FRはライダーの最高のパフォーマンスを引き出すだろう。驚異的な重量剛性比とニュートラルかつキレのあるハンドリング、そして垂直方向の柔軟性を大幅に向上させ、どんなレースシーンでも100%のパフォーマンスを発揮する快適性と路面追従性を獲得。Feltの歴史で最高と自信を持って言えるロードレーサーが FR だ。
最新のトレンド
FRは最新のコンポーネントとパーツに最適化されたデザインを取り入れている。コンポーネントは、有線と無線、両方の電動式に対応。さらにコンベンショナルな機械式(ワイヤー式)にも完璧に対応するよう、シンプルなケーブルシステムを開発した。タイヤクリアランスは拡大され、28Cまで対応。ライダーの好みに合わせてコンポーネントとパーツを幅広く選択可能だ。
勝利のために必要なフレームサスペンション
ラフな路面を走行する場合、路面の凹凸を吸収しホイールを常に路面に接地させ、エネルギーのロスを防ぐことが重要だ。FRの開発ではリアエンドに垂直方向の柔軟性を与えるために、シートステイ周辺のデザインに特にこだわっている。シートステイはシートチューブの外側を通りトップチューブへ接続。サドル~BBのフレキシビリティが12%向上し、ステイ間の幅が広がったことにより横方向の剛性も向上した。また、カーボンのリムブレーキモデルにおいては、ブレーキブリッジをなくして作ったサンプルを解析した結果、ブリッジは剛性には影響せず快適性に悪影響を及ぼしていることが判明。ブリッジを取り払い、チェーンステーへダイレクトマントブレーキを配置している。
垂直方向に柔軟なフロントフォーク
フロントフォークもエネルギーを奪う路面の衝撃を吸収するよう、垂直方向の柔軟性を意識してデザインしている。垂直方向の柔軟性でタイヤを常に路面に接地させエネルギーロスを防止。さらにライダーの疲労も軽減。スピードを得るためのサスペンションシステムといえる。
さらに進化したフレームチューニング
Feltはすべてのフレームサイズで”FAST, LIGHT, SMOOTH”なバイクを市場に送り出すために、サイズごとのフレームチューニングを行っている。Felt は FR の開発で今までよりさらに一歩先へ進み、ヘッドセットのロワーベアリングをサイズにより変更。大柄なライダーにはパワーに耐え得る剛性を、小柄なライダーには軽量性を与えている。
タイヤクリアランス28mm
BB周りを太く、ボリュームのある形状とし、フレーム剛性がアップすると同時にハイパフォーマンス維持したまま28mmのワイドタイヤまで装着することを可能。ベテランに好まれるコンベンショナルな23C、最新のトレンドといえる太めの28Cなど、ライディングスタイルとシーンにあわせた選択ができる。
ディスクブレーキ(一部モデルに採用)
リムブレーキと比較して強力な制動力と優れた操作性を持ち、どのような天候においても理想的なライディングを実現する。レーサーやパフォーマンスを重視するライダーは、ディスクブレーキによってコーナーでのハンドリングの改善とコントロールの向上を手に入れ、流れるような走りが可能になる。 スルーアクスル(ディスクブレーキ採用モデル)
さらに、ディスクブレーキ採用車は12mmのスルーアクスルを採用。クイックリリースと比較して安全な固定方法といえる。車軸を高い精度でフレームに固定でき、正確な変速操作を実現、ブレーキ面とパッドの接触を抑えられる。コーナリング、ペダリングのいずれにおいても高い精度でフロント・リアホイールの制御を可能にする。
UHC Ultimate + TeXtreme (FR | FRDに採用)
ハイエンドのFRDには、UHC Ultimate + TeXtreme をフレームに採用している。Felt のカーボンフレームはシリコンとポリエチレンの内モールドを用いる「InsideOut」工法が特徴となるが、FRDグレードのUHD Ultimateではその内モールドをパイプのクロス部分まで一体として整形し、ハイエンドにふさわしい、異常なまでに高い工作精度を実現した。もちろん、UHC Advanced + TeXtreme よりも軽量であることも特徴だ。
UHC Advanced + TeXtreme (FR | Advancedに採用)
UHC Perfromance カーボンと比較してさらに20%軽量な UHC Advanced カーボンに、さらにTeXtremeを組み合わせ、レーシングバイクとして理想的な軽さと剛性を獲得した。TeXtremeは、カーボンを円形の糸の代わりに、薄い平ひも状に編み上げて利用する。そのため利用するレジンの量が少なく、重量を軽減しつつも剛性を強化できる。大きな市松模様を描くのも特徴であり、視覚的にも高性能をアピールしている。
インプレッション
弱虫ペダルサイクリングチーム 前田公平選手
FRってリアの柔らかさゆえに、レース中盤後半に向けて脚を残しやすいんですよね。硬すぎるバイクだと脚が無くなったらその場で即死!ということが起こりがちなんですが、そんなことがほとんどない。特にMTB上がりの自分としては2時間、3時間を越えてくるレースは正直辛いんですが、脚への跳ね返りが強すぎないFRなら助けてくれるんです。そしてそれは、このFR5にも共通だと思いますね。 [全文はこちら-シクロワイアード]

ライトウェイプロダクツジャパン 小枝指諒
ペダルに体重を載せるだけで、勝手に脚がストンと真っ直ぐ落ちて、ペダルが回っています。BB回りがたわんでロスする感覚は全くありません。それでいて高剛性なバイクにありがちな跳ね返るような固さが無いことに感動します。重めのギヤをグイグイ踏むようなペダリングでも、脚にくることなくみるみる加速します。高剛性ながら嫌な癖が無いんです。[全文はこちら-ライトウェイブログ]
カラー・バリエーション