6X KONA WORLD CHAMPION
 Felt IAは、そのモデルデビューからハワイ・アイアンマン世界選手権6連覇を達成している。2013、2014年のミリンダ・カーフレー。2015、2016、2017、2018年のダニエラ・リフ。2018年大会、女王リフはスタート直前にクラゲに刺されるアクシデントに見舞われ、最初のスイムパートでライバルに遅れを喫した。しかし、続くバイクパートでIAに跨ると、4時間26分7秒という驚愕のバイクレコードを記録し逆転。単独トップに躍り出たリフは、最終的にコナのコースレコードを樹立して、4連覇を達成した。究極のチャンピオンバイクがFelt IAだ。
全ての風を推進力に変換
 トライアスロンでは、ライダーの正面からの空気抵抗だけを削減してもベストなバイクデザインを得ることはできない。研究を進めると、トライアスロンのバイクパートにおいては5~15度のヨー角が重要だとの結果を導いた。IAの特徴は楕円断面のチューブで、極限まで空気抵抗を削減するだけでなく、走行する時速40km/hにおいて、ヨー角5~15度の風を揚力に変えて、バイクを前に送り出す。
トライアスロンバイクとして最高クラスの快適性
 低い位置に配置されたシートステーは前方投影面積を極限まで削減し、エアロダイナミクスを向上させている。さらに小さなリア三角は、横剛性を保ったままパワー伝達性能を高める一方、垂直方向に振動を吸収し、続く最後のランに脚を残す、最高レベルの快適性を実現しているのだ。
空力を向上させるフレーム一体ストレージ
 フレームと一体化した2つのストレージスペースを装備。トップチューブのカルパック2.0は、ライディングに必要なだけの充分な補給食にすばやくアクセスして、タイムロスを許さない。シートチューブ後部のBTSパックは、工具やチューブをスマートに収納することが可能。もちろんどちらもCFD解析を重ねた形状設計で、IAのエアロダイナミクスを阻害することはない。
新構造の革新的カーボンマテリアル
 IAの多くのモデルには、スウェーデンのOxeon社の高度な技術によるTeXtreme®を採用。最高峰カテゴリーのレーシングマシンや航空宇宙産業などの膨大な予算が投入されるシーンでしか使用されない最新素材だ。カーボン繊維を「糸」ではなく「テープ」に成形する特殊な技術により、無駄な隙間を排除。より強く、より軽い構造体を作り上げることが可能となった。
ディスクブレーキ
 Feltは、より速く、より直感的で、より良いバイクを生み出すため、ディスクブレーキの採用を決めた。開発において、プロトタイプ製作、品質テスト、実走テストを無数に繰り返した。フレームとフォークのカーボンレイアップを煮詰めることで、強いストッピングパワーに対応する剛性を確保。快適性に不可欠なコンプライアンスも、より洗練されたものとなった。走る道がどこであろうが、コンディションがどうであろうが、1秒でもバイクスプリットの短縮を狙うアスリートに絶対的な性能と自信を与える。
最大 28C に拡大されたタイヤクリアランス
 コースコンディションに応じて幅広いタイヤが選択可能だ。路面抵抗や快適性を最適化するタイヤセッティングを行える。
完全新設計されたフレーム&フォーク
 ブレーキキャリパーを覆っていたカバーが不要となり、整備性と信頼性が向上。形状も一新して、ディスクブレーキのストッピングパワーに対応する剛性を確保。快適性に不可欠なコンプライアンスも、テストを繰り返して煮詰めたカーボンレイアップにより洗練された。
剛性とスタビリティーを向上させるスルーアクスル
 スルーアクスルは、強力なストッピングパワーに対応するだけでなく、フレームとホイールの接続を強固なものとする。これにより、ペダリングパワーは確実に伝達さる。しかも、空力を改善するようにフォークの面に沿ってセットされるIA専用品を開発した。
ミリンダ・カーフレー
 アイアンマンワールドチャンピオンシップを2010、2013、2014年の3度制したオーストラリア出身。娘のイザベルを産んで、復帰後初の参戦となった2018年は5位でフィニッシュした。
ダニエラ・リフ
 アイアンマン70.3を中心に活躍してきたリフは、2015年アイアンマンワールドチャンピオンシップで、同じくFelt アスリートのミリンダ・カーフレーから遂にチャンピオンの座を奪取。そして2018年、4連覇を達成。現役最強ともいえるアイアンマンだ。
カラー・バリエーション