世界最大のグラベルレース「アンバウンドグラベル」 機材と練習と前哨戦「45」 中村龍太郎

アンバウンドグラベルの前哨戦「45」

バイクはFelt Breed

今シーズンの一番の目標であるUNBOUND GRAVELに向けて機材確認の為に参加した「45」というレース。名前の通り45mile=72kmを走るのだが、林間トレイル+グラベル+泥区間あり、というMTBかグラベルバイクか選択に迷うようなコース。参加者もそれぞれ半々くらいの印象だった。

 

事前にライトウェイ様から届いた荷物はこちら。この中でブレーキローターが間に合わないためALEXRIMSのホイール「RXD2」と、短距離なのでBBBのDHバー「エアロマックス BHB-60」は装着せず。CAMELBAKのハイドレーションバッグ「ローグライト」汚れ防止のキャップ付きボトル「ポディウムダートチル」BBBのサドルバッグ「スピードパック BSB-33L」CYCLEDESIGNの直付けトップチューブバッグ「エヴァフレームバッグ」を使用した。加えてRedshiftのステム「Shock Stop」を装着し具合を確かめることにした。

 

ボトルゲージに関しては斜めから抜き差しできるOGKのRC-12を使用したのだが、ゲージ穴の位置の関係で二本させず。ロードについていたSHIMANOのボトルケージマウントアダプターを片方に取り付けても抜き差しがしづらい、干渉するなどで二本刺しはできなかった。UNBOUND GRAVELに向けてもう一つアダプターを購入したが、このボトルゲージ穴の位置は改良するべきかと思う。フレームサイズが大きければそのまま二本刺しできるのかな?45では途中のエイドステーションで追加すればいいやと、ボトルは一本の状態で出走。これが後々響くことになる。

 

昨年のレースでは林間セクションの遅れをダム上の舗装路で取り返し、さぁここから!というところでパンク。そして持ってきていたチューブがロード用の700Cだったというミスを犯しリタイアしていたのでリベンジに燃えていた。

 

スタートはダム下まで下った先。そこから舗装路を一気に駆け上がる。MTBの元USAナショナルチャンピオンのBrianなどの屈強MTBerたちと先頭交代し人数を絞っていく。 そこから林間セクションに入り四番手。しばらく雨が降っていなかったので路面はドライだったけど、やはりコーナーではMTBに差をつけられてしまう。慌てて挽回しようとして段差を見落とし直撃。チェーン落ちでストップ。チェーンを直して再スタートし、林間セクションを抜けてダム上の舗装路に出るも、先頭は遥か彼方。でもその前に4人ほどの集団があったのでそこまでは追いついた。自分以外みなMTBだったので舗装路では思った以上にペースが上がらない。前に追いつきたい気持ちもあってその集団からも抜け出す。

 

そのままグラベル区間に突入。 快調に踏んでいたが半分すぎたあたりから疲れが出てきた。泥区間での何度かのラインミスでタイムロスしてさらに焦る。折り返してグラベル区間に戻るとBrianがパンクの修理中。ということは3位くらいか?希望が見えてきた。が、希望とは裏腹に前回走っていないコースでアップダウンの繰り返し、気持ちは折れる。エイドステーションで着色料が凄そうな飲み物を入れてもらっていたら自分が抜け出してきた4人に抜かれてしまった。ここからはハンガーノックとの戦いで、へとへとの自分を何人もの選手がパスしていく。舗装路下りでグラベルロードに有利な条件なのにペースが上がらず。林間セクションはペースが遅いのでむしろ快適に走れたが、結局ゴールしてみると24位と振るわず。

4人集団から抜け出して無駄な力を使ってしまったのも反省だが、補給食も70km程度だからとそこまで持っていかなかったのもいただけない。UNBOUND GRAVELはさすがに320km走るので余計なくらい持っていこうと固く誓った。

 

地元のグラベルでアンバウンドの予行演習…が!?

失意の45を終えて気持ちはUNBOUNDへ。一緒にUNBOUNDに出場する畑中さんと一度長距離練習をしようという話になり、妻と交渉して何とか一日自由に走らせて貰う許可を得た。本番を想定して320km走るのは厳しいのでCP2=250km地点まで行けば、残り70km走り切れるかどうか判断できそうという考えの元、250kmを提案。UNBOUNDは距離の割に獲得標高が低いのでそこまで登らない場所で、何かあったらすぐに帰ってこれるように周回コースで、となったらコース選びが難航したが、Dawkin trailという片道12kmのグラベルトレイルを発見。ここを10往復、という設定。

 

CYCLEDESIGNの直付けトップチューブバッグ「エヴァフレームバッグ」はおにぎりを三つ交互に入れると丁度いいサイズ。CAMELBAK「ローグライト」のハイドレーションは2Lまで入るが1L分水を入れて走ることに。この水をどのくらい持っていくかのバランスが難しく、入れすぎると腰が痛くなるし、入れな過ぎても足りなくなる。ただこの判断はUNBOUNDでは丁度良かった。

 

ハイドレーションには持ち手がついているので水が入れやすい&手がすっぽり入るので洗いやすい。補給食はCPで補給できることを考慮してHoney Stinger Waffle、Protein Bar、Honey Stinger Energy Gel、粉飴ジェル、Honey Stinger Chewsを組み合わせてバックに入れた。もちろん電動ポンプと手動ポンプもバックに入れ、チューブなどのパンク修理キットはBBBのサドルバッグ「スピードパック BSB-33L」に収納。

 

SHIMANOのボトルケージマウントアダプターが届いたので二本刺しも成功。

 

と、ここまで本番仕様にするために前日の夜遅くまで自転車をいじっていたのと、早めに帰ってこなければという強い使命感で(+レース当日も朝6時スタートなので本番を想定して) 朝4時集合というのも災いして非常に眠かった。そんな集中力が欠けている状態だったからか、CAMELBAKのボトルの飲み口を開いていたら前方不注意で車止めに激突。畑中さんのサインを見逃した…。練習開始7kmほどでの出来事。 絶対に車を通さないという鋼の意思を感じる車止めは自分のSTIを曲げて、大腿部に直撃した。しばらく立てず、「これは骨が逝ったか!?」と思ったが徐々に痛みが引いてきた。足を動かしてみると問題なく曲がる。

 

自転車を見てみると右STIが外側に曲がっているだけでワイヤーが切れている様子はない。 STIを気合で戻し、走り出すと、ブレーキは効くが変速が効かない。脳裏によぎるコロナ禍でのパーツ供給不足の文字。ひとまず自転車にまたがり漕いではみるが右上死点で痛む。あまり動かさいほうがいいのでとりあえず帰ることになった。

 

帰ってシャワーを浴びて確認すると腫れあがっているし、変な痣ができている。 足は曲がるし骨が折れているような感じではないので、ひたすらインドメタシンのクリームを塗って紛らわしていた。最初何日かは痛みで寝られず、痛み止めを飲んでやっと浅い眠りにつけた。

結局この足の治療でUNBOUNDまで一度も乗らずに迎えることになる。どうなる、中村!?やれんのか!?

続く

 

中村 龍太郎(なかむら りゅうたろう)

チーム:イナーメ信濃山形、CrankWorksBicycle

2015年全日本選手権個人タイムトライアルチャンピオン。一般企業に勤めるフルタイムワーカーでありながら、Jプロツアーを走り1桁台の順位を量産。トラックレースにも参戦し、全日本オムニアムでは3位。2019年から仕事の関係でアメリカ・ケンタッキー州在住。

主な成績

・2015年 全日本選手権 男子個人タイムトライアル優勝
・2015年 Mt.富士ヒルクライム優勝
・2016年 全日本選手権オムニアム3位
・2017年 JBCF Jプロツアー 前橋クリテリウム2位

使用機材

ロードバイク:Felt FR FRD

TTバイク:Felt DA1

トラックバイク:Felt Tk FRD

グラベルバイク:Felt Breed 30

ヘルメット:BBB マエストロ

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