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◆ 自転車ライダーの“携帯ポンプ問題”を解決する、理想の答え
「ロードバイク用のミニポンプはどれがいいの?」
以前は正直、筆者はこれに明確な答えを持っていませんでした。携帯用ミニポンプはフレームに付けるタイプのものはどうしても自転車の見た目を邪魔してしまいイマイチ感が拭えない… かと言え小型ポンプは空気がなかなか入らないし、小型な割にはサイクルジャージのポケットにも収まりきらない。どちらかを取ればどちらかが立たない、そんな印象でした。
ですが、今はあります… これだ!というおすすめが!
いま、筆者が真っ先に勧めたいのが、BBB CyclingのDOUBLE SHOT(ダブルショット)です。
軽量・コンパクトでありながら、実際に空気がしっかり入る性能。
しかもこのDOUBLE SHOT、携帯性と信頼性のバランスが群を抜いています。
その理由は、見た目では分かりにくい「仕組み」にあります。
◆ 収納時12cmの超コンパクト設計──2分割式ロードバイク用ミニポンプの真価
DOUBLE SHOT最大の特長は、2本分割式構造による驚異的な収納性です。
使用時は全長22.8cmのしっかりしたサイズですが、
未使用時には2つに分割され、全長わずか約12cmの“ポケットサイズ”に変身。
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サドルバッグにすっぽり収まる
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サイクルウォレット、ジャージのポケットにも入る
一般的なミニポンプよりも圧倒的に小さく、持ち運び時の煩わしさを解消。
「持っていることを忘れる携帯ポンプ」が、DOUBLE SHOTなのです。

◆ 実用性もしっかり。2本分の空気量で確実なポンピング
DOUBLE SHOTはただ小さいだけではありません。
2ピース構造と4本のシャフトにより、
1ストロークで35㏄、通常の小型ミニポンプの1.75倍空気を送り出す設計となっています。(一般的な小型ミニポンプの吐出量は20㏄)
このため、パンク時の空気充填が圧倒的にラク。
携帯ポンプにありがちな「永遠に空気が入らない」ストレスとは無縁です。

◆ 他方式との比較──CO2や電動ポンプでは得られない安心感
携帯用の空気入れとしては、CO2インフレーターや電動ポンプを使う人も増えてきました。
それぞれに魅力はありますが、DOUBLE SHOTを選ぶ理由は“確実性と信頼性”にあると思います。
まず、CO2インフレーターは非常にコンパクトで、手間なく一瞬で空気が入る点では便利です。
しかし一方で、カートリッジが使い切りであること、バルブ接続に失敗するとやり直しが効かないこと、寒冷下ではガス圧が不安定になることなど、実際の使用には注意が必要です。
対してDOUBLE SHOTは、ガス切れの心配がなく、何度でも使える安心感があります。
空気の入れ直しが必要になっても慌てることはなく、しかも1回のポンピングで通常の1.75倍の空気が送り込める設計のため、実用面でも不足ありません。
電動ポンプも人気の選択肢ですが、こちらも注意点があります。
まずバッテリー残量の管理が必要であり、長時間のツーリングや山間部でのライドではバッテリー切れがリスクとなります。(だいたい満充電1回あたり2~3回の充填です)
また電化製品であるため、真夏の暑さの下サドルバッグに入れっぱなし、豪雨の中などの過酷な使用環境を考慮すると、常に安定して使うことができるかは気になるところです。
DOUBLE SHOTは電源不要・軽量・全天候対応というシンプルで確実な設計。
「どんな状況でも、最後は自分の力で確実に空気を入れられる」――
この“アナログの強み”が、DOUBLE SHOT(というか通常の物理ポンプ)の最大の価値です。
CO2派/電動派のサイクリストであっても、お守り替わりに1本小型のミニポンプは持っていた方が悲しい思いをせずに済むと思います。
◆ せっかくなので使ってみる
パンクする機会なんてそうそうあるものではないので、こうしたツール類が活躍する場面は少ない(そしてそれが望ましい)わけですが、せっかくなのでライドに持ち出して使ってみました。
まず最大の特徴であるコンパクトさですが、これは正直、お世辞抜きに「こういうサイズ感のミニポンプが欲しかった!」と思える小ささです。
本当に手のひらサイズで、驚くほど小さい。
この日持っていたサイクルウォレットには、現金やミニツール、タイヤチューブ、アクリル棒などを入れていましたが、DOUBLE SHOTも問題なく一緒に収納できました。
ポンプは、小気味よいクリック感とともに2つに分割可能。
それぞれの端をネジ式で接続すると、1本のしっかりとしたミニポンプになります。
分割式でありながら、展開時にはそこそこ長さがあり、しっかりポンピングできる印象です。
収納性に特化したミニポンプは、ストローク長を犠牲にしがちですが、このDOUBLE SHOTはそのバランスが見事。
実際に空気を入れてみても、一般的な長さのあるミニポンプと比べてそこまで大きな差は感じませんでした。
製品コンセプトとしては、やはり「どこにでも放り込んでおける携行性」を最優先にしつつ、
実用性として十分な空気量(エアボリューム)を確保していることが本質だと感じます。
スペック上は8BARまで対応となっていますが、筆者はおおよそ5BARでフィニッシュ(※帰宅後に自宅で確認)。
高圧域に入るとそれなりに力は要りますが、最近はロードバイクも低圧運用が主流になっていることを考えると、実用上これで十分かと。
緊急時にしか活躍しない装備だからこそ、携帯性と、どんな状況でも確実に使える信頼性が何よりも重要だと実感しました。
基本はサドルバッグなどに“入れっぱなしにできる気軽さ”が、やっぱりありがたいですね(笑)。
余談ですが、このポンプはそれぞれ欧州の2023年IFデザインアワードとREDDOTアワードを受賞しているということで、今までのポンプにはなかった革新的なデザインの様です。
見たこと無い新しもの好きな方にも良いですね!
◆ こんな人におすすめ
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ツーリングや通勤でのパンク対策を万全にしたい人
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CO2や電動はちょっと不安…というリアリスト
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とにかく携帯性が優先。でもちゃんと空気も入ってほしい人
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いざという時に頼れる“本物のミニポンプ”が欲しい人
◆ まとめ|DOUBLE SHOTは“最後に選ばれるミニポンプ”
CO2でも電動でもなく、あえて手動ポンプを選ぶ人にさらにポータブルな付加価値を。
それが、BBB DOUBLE SHOTです。
分割収納で超コンパクト。
ポンピングはしっかりエアボリュームで確実。
そして、トラブル時に「ちゃんと使える」という安心感。
携帯性と実用性を妥協せずに選びたいあなたに、DOUBLE SHOTは、まさに最適解です。