中堅グレードながら、上位モデルに肉薄する運動性能 | |||||||||
A-CLASS AXL470は中堅グレードに位置するホイールセットだ。特徴的な部分は前後とも30mm高のリムを採用しているがそれぞれ独自の設計を用いていることだろう。リアホイールは多段化にともなうハブフランジのおちょこ量の最適化、つまりはスポークテンションの左左右均一化をすべく、オフセットリム形状を採用している。これによって、リアホイールの剛性を最大限高めることができた。クリンチャーリムの構造的にはやや細めのリム幅で、いわゆるオーソドックスなタイプだ。23Cのタイヤを組み合わせたのだが、リムに対してタイヤのボリュームを感じる。とはいえアッセンブルとしては標準的な範囲なので、走りに対してネガな要素にはなりえない。 スポークは前後ホイールとともにストレートスポークを採用している。ハブはそれにともなうストレートプル設計だ。フロントはシンプルに、リアはストレートスポークを活かす立体的な構造である。そしてブラックのボディにレッドアルマイトを施した美しいデザイン。しかしながらバイクのグラフィックにすんなりと受け入れられるようなシンプルさがデザインの特長だろう。 |
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見た目にはA-CLASSとすぐにわかるが、バイクとのトータルコーディネイトにも優れているのだ。
エアロダイナミクス効果を意識したリムは剛性が高く、踏み出しの軽さに繋がっている。スポークテンションは比較的高く感じられる。考察すると必要な縦方向と横方向の剛性が保たれ優れた加速性能を導きだしている。重量はお世辞にも軽くはないがそれ以上に、駆動時にはホイールのねじれが止まりパワーロスを抑える機構が備わっているのだろう。巡航スピードまで心地よく上げることができ、ダンシングでトルクをかけたときも実に反応がよい。 上りでは、急勾配ではさすがにリムの重さを感じる場面があるが、レスポンスのよさによって短い上りなら軽くこなせてしまう。緩い上りなら重さのハンディを感じさせないが、30分以上となるような長いコースでは上位モデルの630をオススメしたい。 コーナリングは自由自在で激しく攻めることもできる。激しい急加速のあるクリテリウムなどでも効果が期待できそうだ。 5万円台というリーズナブルな価格ながらも高性能。競合する価格帯ではワンランク上のパフォーマンスを発揮できているのではないか。練習からレースにいたるまで幅広い用途で活用できるだろう。堅牢かつ優れた反応性はロードレースやクリテリウムにも適しているといえる。 |
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どんなバイクにも合わせやすいシンプルなグラフィック | |||||||||
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