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四国 徳島・香川県 前編その2

 
 
   
 
翌日は一転、快晴の朝。吉野川を渡り、阿波池田を目指します。昔、池田高校が全国制覇したあの池田です。
   
 
 
 
   
 
途中、美馬脇町という古い街並みが残っているところがありました。大変有名なところのようですが、予備知識なしの私たちは、前夜鴨島の焼き鳥屋さんで教えてもらいました。『卯建』の街並みとして有名なのだそうです。『うだつが上がらない』のあの『うだつ』です。
   
 
 
 
   
 
電信柱はなく、最古の家は1707年建造だそうです。この大邸宅は、改修に2億8千万円かかったそうで、文化庁が年に3軒づつ改修してくれるとか。 
   
 
 
 
   
 
この卯建の町が栄えたのは『阿波藍』と呼ばれた藍をはじめとした周辺の物産の集積地、吉野川を使った物流の拠点として栄えたのだそうです。前日泊まった鴨島が生糸、ここ美馬が藍、昔の経済を支えた商品が吉野川沿いにそろっていたのですね。
向こうにあるのが藍蔵、手前が昔の吉野川岸、船着き場だったそうです。
   
 
 
 
   
 
動物的勘で旧道が大好きです。ちょっと遠回りになっても町の中を通ったほうが人々の生活を感じられます。これも自転車旅の良さだと思います。
   
 
 
 
   
 
食べ物屋さんのないところが多く、コンビニもなく、田舎の何でも売っているなんでも屋さんでインスタントうどんを買い、お湯を入れてもらって、近所の神社の境内をお借りして豪華ご昼食です。これがまた何とも言えずに美味しいのです。
   
 
 
 
   
 
うーまだまだかなーとちょっと嫌になっているところ。吉野川飽きちゃったなー
   
 
 
 
   
 
エンジン付きなら楽なのになー、、、。
   
 
 
 
   
 
で、阿波池田に着いたのです。2時15分、これで宿には3時前、予定通りです。 
   
 
 
 
   
 

宿の周りをゆっくり散策。橋の向こうの高台の建物が今夜の宿。場所はとても良いのですが、夕食、朝食なし。ドライブインの宿泊施設のようなところで、不機嫌な夜でした。美味しいものさえ与えてくれれば機嫌直るのに。

   
 
 
 
   
 
そんな訳で、早朝出発。最初のコンビニでインスタント、トーチャンまだ機嫌直ってなくてピントが合いません。
   
 
 
 
   
 
阿波から讃岐へ、猪の鼻峠越え、国道32号線最大の山場。周りを見回す余裕もなくひたすら上り、やれやれ一休み。
   
 
 
 
   
 

なんと、なんと、上ってきた道は斜度7%だったのです。上れたんです!!道幅が狭いところで、トラックが多い、自分たちも怖かったですけど、さぞお邪魔だったでしょうね。

   
 
 
 
   
 
猪の鼻峠です。こんなトンネル自転車で通るんデスヨー。だいぶ慣れましたけど。 
   
 
 
 
   
 
さすが、猪の鼻峠。すぐ下のドライブインでイノシシの肉を売っていました。
   
 
 
 
   
 
同じ道の駅のモーニング、これで500円。朝ご飯がなんでしたのでとてもおいしかったです。
   
 
 
 
   
 
金毘羅様のある琴平へはほんのひとっ走り。なんせ豪華モーニングで元気モリモリ、食べさせておけば機嫌が良いのです。
   
 
 
 
   
 
琴平と言えば、何といっても讃岐うどん。さすが本場の釜揚げうどんは格別でした。これでいよいよ金毘羅さんへ。
   
 
 
 
   
 
自分で上らなくとも籠があるのです。体重別の料金、ではなく 一律だそうです。ちょっと魅力だったのですが、ここまで自転車で来て、ここで籠はないですよねー、
   
 
 
 
   
 
話には聞いていましたが、金毘羅さんは石段の神社でした。
   
 
 
 
   
 
奥宮に着いたときはホッとするというか、下りるの大変、と嫌になりました。
   
 
 
 
   
 

金毘羅さんのある山を象頭山というそうです。遠くから見ると確かに象の頭のようですね。右が鼻です。

   
 
 
 
   
 
琴平から丸亀への途中です。蓮華畑の少女、、、なーんちゃって。
   
 
 
 
   
 
丸亀の自転車屋さんに寄りました。ご一家総出で歓迎してくださいました。
   
 
 
 
   
 
驚いたことに、抹茶でもてなしていただきました。琴平から走ってきたので、おいしかったこと。
   
 
 
 
   
 
かの有名な丸亀城。
三の櫓から讃岐富士を眺めていると、、、
   
 
 
 
   
 
上の方に怪しい人影。
んっ??どこかで見たような、、、
   
 
 
 
   
 
やれやれ、またも城攻めチームに遭遇してしまったのです。リーダーの のぶさんが阿部ちゃんに早く来いよーと脅しているところです。
   
 
 
 
   
 
という訳で、ドンナ訳だか分かりませんが、一緒に丸亀名物『骨付き鶏肉』を食べに行きました。とてもおいしかったので、「丸亀は地鶏が有名なのですか?」とお店の人に聞いたら、言下に「”ブロイラー”です。」って!!! 嘘つくことは良くないですけど、何もそんなにはっきりと、、、で、写真は鶏肉でなく醤油豆にしました。
   
 
 
 
   
 
翌日、城攻め組は岡山へ、丸亀駅でお別れです。
   
 
 
   こんな年寄りでも楽しめる自転車旅、より多くの未経験者にその楽しさをお知らせ出来たら、と始まった『プロジェクト135』ですが、年齢だけは135歳になってしまいました。体重は135kgには程遠く、135から帰ってくるたびに二人とも増えてしまっている惨状です。
  47都道府県が目標で、四国編の後編、高知県で24県目、ちょうど半分終わります。第一回目の山形が大雨だったので、多少の雨は苦になりません。静岡の阿部峠などを経験し、大概の坂は上れるだろうと思えるようになりました。今回も、猪の鼻峠の前日、あそこは自転車は通れませんよ、と言われたのですが 気持ちよく越えられました。体力がつくとは思えませんので、多少上手になったのだと思います。 この年齢で何かで進歩していると思えることはとても嬉しいことです。 
 自転車旅の良さは、自動車や列車の旅よりいろいろな所を詳しく見られることかもしれません。 体を使ってからいただく各地の美味しいものは一層引き立ちます。これからの季節、暑くもなく寒くもなく、自然の懐に遊ばせて頂く感触は自転車旅が一番と思います。日焼けが気になる方にはちょっと嫌な季節かもしれませんが。 
 四国の後編、愛媛県、高知県編をお楽しみに。
   
 
 

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