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フロント変速機を調整する

変速は自転車を楽しくしてくれる機能の一つ。
スピードを出したいときにはトップギア。急な上り坂ではローギアにギアチェンジ!
ギアチェンジをしてくれる変速機を「ディレーラー」と言います。
フロントとリアの二種類が付いてます。 この大事なディレーラーも時に調子が悪くなることも・・・。 ディレーラーの調整は難しいけど、簡単にできることからマスターしていきましょう!

  フロントがアウター(トップ)ギアに変速しなくなった!

これがフロント変速機まわり。
今回はギア板が3枚。
一番外側(アウター)の最も大きいのがトップギア。
変速しようとしても真ん中からアウター(トップ)ギアにチェーンが移動しなくなってしまった!
こんな時、どうしよう・・・。

  まずリアを変速させ、チェーンを一番外側(最小)のトップギアにセットします。

  今回のポイントはこの2本のネジ。

アウターギアに変速しなくなったら、内側のネジでアウター調整ネジを調整します。(青矢印)

注意!
一般的には内側ネジだが、ディレーラーによっては外側ネジの場合もあります!


  今回のお役立ちアイテムは、
crankbrothers マルチ17

フロントディレーラーの調整にはプラスドライバーが必須!
“マルチシリーズ”ならどれもプラスドライバー付で携帯に非常に便利。


  アウターギアにチェーンが変速しないのは、ディレーラーが外側に動く量が足りないのが原因。
矢印のように、もっと外に押し出すようにすれば良いのです。

  プラスドライバーで内側のネジを少しずつ反時計方向に回して緩めましょう。
これでディレーラーが外側に動く量が増えます。

  ネジを半周くらい緩めたら、左手側のシフターでフロントをトップギアに変速するようにし、後輪を持ち上げてペダルを回してみます。
これでチェーンがアウター(トップ)ギアに移動しないようなら、またネジを半周ぐらい調整し、再度ペダルを回して変速を試みましょう。
このあたりは微妙な量ずつの調整作業が大事です!


  作業を続けていけばチェーンがトップに移動します。

注意!
行き過ぎると、アウターギアより外に脱線してしまいます!
外側のディレーラーのプレートとチェーンの隙間は1~1.5mm位がベスト。


  インナー(ロー)ギア側への変速も調整も同じ要領で

インナー(ロー)側への変速を調整する場合は、まずリアのチェーンを一番内側(最大)のローギアに移動させておきます。




  今度は外側のネジを調整。
うまくインナーにチェーンが移動しない場合は、少しずつネジを緩めましょう。
ディレーラーが内側に動きすぎてチェーンが外れていまう場合には、ネジを締めればディレーラーの動きを抑制できます。
ディレーラー内側のプレートとチェーンの隙間はこちらも1~1.5mm位がベストです。

  空転させて確認すれば・・・、
はい!もうフロントディレーラーは元どおり!

今回はここまで。
ディレーラーの調整は奥が深いけど、フロントディレーラーの初級編はこれでOK!
 

掲載している情報は、記事執筆時点のものです。価格やスペック、その他情報は変更になる場合があります。

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