幅広い人にオススメ出来るペダル Crankbrothers Candy2+トラクションパッド 鈴木史竜選手

レバンテフジ静岡 鈴木史竜選手にクランクブラザーズのペダル「Candy2」と、「トラクションパッド」のインプレッションを頂きました。
ロード選手もオフシーズンのトレーニングとしてシクロクロスに出場するなど、オフロード用のペダルを使う機会があるそうです。ペダルはパワーの伝達を担う重要なパーツ。
プロロードレーサー目線のレビューをぜひご一読下さい。

写真提供∶The Key様

こんにちは!鈴木史竜です。

アイテム紹介第5弾!

今回はクランクブラザーズのペダル、Candy(キャンディ)2と、トラクションパッドです。

キャンディは、シクロクロスバイク等に装着して使用をしてきました。私自身、オフロードへの慣れが少なく踏み面の広さを含めた安心感が欲しかったため、クランクブラザーズのペダルの中でもより軽量なエッグビーターではなく、キャンディを選択しました。4面キャッチで、初心者も含めてオールラウンドに使用できるペダルをご紹介です。

 

4面キャッチ

まず最も大きな特徴は、4面キャッチが可能であることだと思います。これにより、泥が詰まりやすく乗り降りが多いシクロクロスはもちろん、ビンディングペダル自体に慣れていない初心者の方にもオススメ出来るペダルであると感じました。

構造としては、中心部が回転し4面どこでもクリートと繋げることが出来ます。そのため、仮にピンポイントにクリートがハマらなくても、ペダルの前後にも踏み面がついていることでそのまま走ることが可能です。そして、ペダリングしながらペダル上で少し位置調整をしてあげれば、スムーズに繋げることが出来ます。泥を排出する機構でもあり、これはシクロクロスの飛び乗りにも最適なポイントかと思います。

また、キャンディのクリートキャッチの感覚は、ロードバイクに慣れている身からすると、とても“ぬるっと”感じるものでした。外す時も、少ない力で外すことが出来ます。これはペダルの大型スプリングによってクリートが繋がるため、その力が一定である事によるものです。

上記の特徴と併せ、これは初心者にとって非常に助かるポイントでもあると感じました。信号の多い場所やビンディングに慣れていないうちは、クリートから足が外れない事は誰しも怖いものです。また、上下が決まっているペダルは、クリートキャッチもコツが必要。信号や一時停止からのスタートの度に下を向いてペダルをつけている様では危険です。前を見たままペダルを踏むことが出来、そのまま繋がり、すぐに外せる安心感は絶大です。キャンディも最初は多少の慣れが必要ですが、ビンディングが初めての方にも視野と心に余裕を持たせてくれる心強い味方になると感じました。

踏み面の広さ

次に、踏み面の広さが挙げられます。このペダルを使用する時、クリート接続面と、左右の踏み面でシューズと繋がる機構になっています。それにより、ペダルとシューズがより広い面積で繋がっている状態をつくり出せます。これは、自転車にペダリングの力を伝える上でも、安定感を高めるためにも重要なポイントであると感じています。

また、前後の踏み面により、スニーカーなどの普通の靴でも楽に走ることが出来ます。もちろんフラットなペダルよりは漕ぎにくいものですが、短い移動であれば気軽に乗ることも出来ます。

踏み面(ペダルとシューズの接点)の微調整

トラクションパッドを装着した状態。

さらに、キャンディは、トラクションパッドというパーツを使用する事で、ペダルとシューズの接点を調整することが出来ます。当初はしっかりフィットしていたものでも、実際の運用によるペダルとシューズの摩耗具合や相性で、少しガタが出る事は珍しくありません。そうした時に、ペダルとシューズの接触距離を変えて調整が出来るのがトラクションパッドです。キャンディ2においては別売りですが、ガタを感じる人は導入しない手はありません。また、クリートのシムは通常で付属してきます(長さの違うネジも付属するという思いやりも嬉しいポイント)。これにより、ペダル(トラクションパッド)とシューズ(クリートシム)の両方から接点を調整できる事は大きな特徴です。もちろん、六角レンチでペダルは簡単に取り外し可能。

同梱された2種類のネジ。クリート取付部の厚みはシューズによって違うため、安定した取付には適切な長さのネジが必要。

自転車にパワーを伝える大切なペダル部分で、細かい調整が出来る事は重要なポイント。競技思考の人が推進力向上に繋がる事はもちろん、ペダルが外れてしまう可能性を減らし、安全性を高める事にも繫がってきます。

お財布事情と相談できるラインナップ

最後に、キャンディには今回選択したキャンディ2の他にも、キャンディ1,2,3,7,11と5種類のラインナップがあります。1万円を切る安価なモデルから、チタニウムパーツを採用した高級パーツまで各種そろっております。ペダルパーツに求めるレベルは人それぞれ。同じ扱いやすい機構を維持しながらも、多様な値段から選択出来る事も有難い限りです。

シリアスなシクロクロス・MTBに取り組んでいる方、オフロードにトライしてみたい方、通常のスニーカーでも自転車に乗る方、初めてビンディングペダル導入を考えている方等、非常に幅広い人にオススメ出来るキャンディ2。総合点が高くオールラウンドに使用できるペダルであると感じました。

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