必要十分な全体のバランス性も優れた携帯ポンプ Crankbrothersクリックゲージロード用HP インプレッション 鈴木史竜選手

携帯ポンプはライドに必須の携行アイテムです。使うシーンは少なくても、使い勝手がモノを言う製品ではないでしょうか。

プロロード選手は、レース以外は当然ながらパンク等のトラブルもその場で対処しなければなりません。走行距離が多い分、ポンプ選びも携帯性と機能のシビアな両立が求められます。
どんなポイントを重視して選んでいるのか、ぜひレビューをご参考に!

皆様、お久しぶりです!鈴木史竜です。

今シーズンも、様々な製品を使用させて頂いてきました。昨シーズンから使用していたものも含め、いくつかの製品のご紹介を書いていきたいと思います。
まず初回は、昨年から使用していたクランクブラザーズの携帯ポンプ。クリックゲージロード用HPのご紹介です!

ロードバイクで走っている際、誰もが一度は遭遇してしまうトラブルがパンク。そんなトラブルに備え、携帯ポンプは欠かせません。ロードの携帯ポンプに求める事は、出来るだけ高圧まで簡単に入れられること。このクリックゲージは、各所に散りばめられた工夫により機能面が優れ、とても使いやすいポンプに仕上がっています。

工夫された設計

まず、ポンプ本体と、ホースが分かれており、その接続がマグネットで出来ることが挙げられます。これは、実際に使用する際に便利な構造です。なぜなら、ポンプ本体の中に収納されているホースを、ホース単体でチューブに取り付けることが出来るからです。バルブとホースを繋いだ後、ポンプ本体を接続するわけですが、こちらはマグネット式なので一発で接続可能。

この様に、既にホイールにホースがついた状態でも楽に取り付けが出来ます。また、一見このマグネットによる接合部には砂や汚れが溜まりやすいように見えますが、回転式になっており汚れも防止。抜け目がありません。

接続部外側のスリーブを回転させ閉じた状態

仏式、米式にも対応。

青いアダプターの左側が仏式、右側が米式。入れ替えることで両方のバルブ形式に対応。

空気の入れやすさ

取り付けが完了したら、次にポンピングのしやすさは大きな特徴として挙げられます。携帯ポンプでパンク修理をしたことがある方は想像できるかと思いますが、なにより手間がかかるのは、ロードバイクに適した空気圧になるまでひたすらポンピングをする事です。クリックゲージは、持ち手が出来るため力を入れやすい構造になっています。

パンクは突然に発生するため、どんな局面でも対応しやすいことが重要です。地面さえあれば、地面に押さえつける形でもポンピングが可能。さらに、もし壁があれば、壁に押さえつける形でもポンピングを行うことが出来ます。こうしてどこでも支点を作る事で、安定して力を入れることが出来ます(出来れば布などをかましてあげると、携帯ポンプ自体の傷も防止できます)。

さらに、ホースには簡易的なエアゲージが付属しています。これにより、どれくらいの空気圧まで入っているかも一目瞭然。空気を入れながら、「もうそろそろ充分か?」とタイヤの硬さを指で何度も確認しながら、「もう少し入れておくか…」と心配になる事もありません。

ちなみに、エアゲージは7気圧程までしかありませんが、最大空気圧8.3気圧を入れることが出来る性能を持っています。実際、クリンチャータイヤを使用していたとしても、ロードタイヤで7気圧も入れる事はないと思います。こうした場合、例えば最大空気圧5気圧の簡易ポンプで5気圧を入れるよりも、8気圧以上入るクリックゲージで5気圧入れることの方が容易なのは明らかです。この十分すぎる性能を持ち合わせていることによって、軽く力のいらないポンピングにも繋がってくると考えます。

細かい機能だけではない、全体のバランス性

収納時の長さが約260mmということで、バイクに装着しても大きすぎず、且つ十分に空気を入れることが出来るサイズがあります。小さなポンプは携帯性に優れますが、どうしても十分な量の空気を入れるのにポンピングの回数が増えてしまうので、この辺りの塩梅も好きなポイントです。

細部まで使う場面を考えられた細かい設計と、必要十分な全体のバランス性を併せ持っているクリックゲージ。これ1本を持っていることで、パンク修理の不安感が大きく軽減される心強い携帯ポンプであると感じました。

参考にならなかったまあまあ参考になった面白かった感動した (1 votes, average: 5.00 out of 5)
読み込み中...

↑星マークをクリックして、記事の評価をお願いします!
一番左が最低、右が最高評価です。