クランクブラザーズ 「シンセシス アロイ」 インプレ 山中真選手

今期、crankbrothersから新しいホイール「シンセシス アロイ」が発売されました。

昨年登場したカーボンリムの「シンセシス」アルミ版です。

crankbrothersといえば、コバルトホイールで有名な独自の「ハブ側に配置されたアルミニップル」「ツインペアスポークデザイン」が特徴でした。

リム側が軽量なため漕ぎ出しが軽く、左右対称にスポークを配置するため剛性と強度の高さがありました。

シンセシスは全く違った作りになっています。

リム側にニップルがある一般的な作り。

しかし、フロントホイールとリアーホイールの設計(リムの幅、剛性、スポークのテンション、種類、数)が完全に異なります。

 

製品ラインナップ

クロスカントリー向けの「XCT」、エンデューロ向けの「ENDURO」の2種類。

さらに、ノーマルモデルのcrankbrothersオリジナルハブと、上級モデルとしてインダストリーナインハブを選べるようになっています。

クロスカントリーモデルは29インチ、エンデューロモデルは27.5と29インチがラインナップされています。

■SYNTESIS ALLOY ENDURO I9(シンセシス アロイ エンデューロ インダストリー9)

27.5フロント

50,000円(参考重量837g)
対応アクスル:15×110

27.5リア

SRAM XD   78,000円(参考重量1018g)
SHIMANO HG  78,000円(参考重量1018g)
SHIMANO マイクロスプライン  78,000円(参考重量1018g)
対応アクスル:12×148

29フロント

50,000円(参考重量865g)
対応アクスル:15×110

29リア

SRAM XD   78,000円(参考重量1048g)
SHIMANO HG   78,000円(参考重量1048g)
SHIMANO マイクロスプライン  78,000円(参考重量1048g)
対応アクスル:12×148

■SYNTESIS ALLOY ENDURO(シンセシス アロイ エンデューロ)

27.5フロント

36,000円(参考重量877g)
対応アクスル:15×110

27.5リア

SRAM XD  53,000円(参考重量1062g)
SHIMANO HG  53,000円(参考重量1062g)
SHIMANO マイクロスプライン  53,000円(参考重量1062g)
対応アクスル:12×148

29フロント

36,000円(参考重量902g)
アクスル:15×110

29リア

SRAM XD  53,000円(参考重量1095g)
SHIMANO HG  53,000円(参考重量1095g)
SHIMANO マイクロスプライン  53,000円(参考重量1095g)
アクスル:12×148

■SYNTESIS ALLOY XCT I9(シンセシス アロイ XCT インダストリー9)

29フロント

50,000円(参考重量831g)
対応アクスル:15×110

29リア

SRAM XD   78,000円(参考重量978g)
SHIMANO HG   78,000円(参考重量978g)
SHIMANO マイクロスプライン  78,000円(参考重量978g)
対応アクスル:12×148

■SYNTESIS ALLOY XCT(シンセシス アロイ XCT)

29フロント

36,000円(参考重量841g)
アクスル:15×110

29リア

SRAM XD   53,000円(参考重量998g)
SHIMANO HG   53,000円(参考重量998g)
SHIMANO マイクロスプライン  53,000円(参考重量998g)
アクスル:12×148

 

前後専用設計の理由を乗って納得

クロスカントリー向け「XCT」「crankbrothersオリジナルハブ」のモデルをインプレしました。

最初に説明したように、フロントホイールとリアーホイールの設計が完全に異なります。

フロントホイール
リム内側幅 26.5mm
スポーク数 28本

リアーホイール
リム内側幅 24.5mm
スポーク数 32本

 

何故設計が違うのかは乗って感じる事ができました。

 

フロントホイールが柔軟で路面からの衝撃を吸収しているのをハンドルで感じ取ることができました。

リム幅が広い為、手のひらで柔らかく衝撃を受けているような感覚。

ほんとに柔らかく初めての感覚で驚いています。

 

リアーホイールはスポークの数が多い分、フロントよりはカチっとした印象ですが硬いという印象は全くありません。

舗装路、オフロード関係なくよく進みます。

ダンシングで左右にバイクを振ってもグイグイと進みます。

フロントリム幅が太いので安定しますし、前後ブースト規格というのも大きな利点です。

前後リム幅が違いますが、タイヤ幅はほとんど変わりません。タイヤ性能を損なうことはないです。

 

下りも安定性が高いです。

フロントホイールが暴れる事がなくサスペンションが綺麗に動く為に今まで以上に突っ込めるようになりました。

コーナーでのリアーホイールのモッサリ感はなくバイクが動く方向に自然についてくるのでクイックに曲がれます。

 

良く回るクランクブラザーズオリジナルハブ

今回はcrankbrothersオリジナルハブのノーマルグレードを使っています。

音は静かでよく回りますし、純正品でこれだけ回るのはビックリしました。精度、組み付けがいいんですね。

3月末にはインダストリーナインハブの物も発売されるということなので楽しみです。

 

今まで使用してきた中で一番いいホイール

シンセシスは総合力が高いです。

見た目はリムがゴツく重いかなという不安はありました。重量も1850gとけして軽いとは言えませんが性能が全て解決しています。

登り、下り、共に不満を上げろと言われてもありません。

唯一、タイヤの取り付け取り外しは大変です。(IRC MIBROマラソン2.0)

 

自信を持って勧められる『シンセシス』。

今まで使用してきた中で一番いいホイールです!

 

コバルトとの違いは?

コバルト2

コバルト2も使用していますが、ホイールの剛性、強度が高いので、太いタイヤを使用して里山トレイルやダウンヒルコース等で遊ぶのをおすすめします。

自分はGTセンサー(トレイルバイク)に使用したいと考えています。

シンセシス アロイはコバルト2より外周は重いので、軽めのタイヤを使用してより軽快にチューンするのがお勧め。

細いタイヤ(2.0〜2.1インチ)を使用しても安定性が高いホイールです。

王滝のようなレースにはシンセシスを選びます。

 

製品の詳細はこちら

https://www.riteway-jp.com/pa/crankbrothers/product-category/%E3%83%9B%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%AB/

https://www.riteway-jp.com/itemblog/%e3%83%96%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%89-29839/2020/02/_press

 

GTサポートライダー

山中 真(やまなか しん)

セルフディスカバリーアドベンチャーin王滝を中心に走るオフロードライダー。近年はシクロクロスにも東海地方のレースをメインに参戦中。GTサポートライダー。

主な成績

・2014年 SDA王滝 5月 100km 4時間28分6秒(現コースレコード)優勝
・2017年 SDA王滝 5月 100km 4位、11月 120km 4位
・2016年 東海シクロクロス シーズン成績 2位
・2017年 JCX シクロクロス広島 優勝

ブログ

http://blog.livedoor.jp/sevenride/

Facebook

https://www.facebook.com/shin.yamanaka

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