【弱虫ペダルサイクリングチーム 特別インタビュー】走る人、支える人。それぞれの想いを聞く。(後編)

 

6月6~7日に福島県石川町で行われた「JBCF 第5回 石川クリテリウム」、「JBCF 第23回石川ロードレース」。
弱虫ペダルサイクリングチームを取材した記事の後編です、お楽しみください!

左から、山田選手、橋本選手、竹田選手、馬場選手

6/6 石川クリテリウム

【リザルト】

橋本英也選手  優勝
馬場慶三郎選手 10位
竹田天飛選手  DNF
山田駿太郎選手 DNF

 

「石川クリテリウムを振り返って、一番印象に残っている場面はなんですか。」

馬場選手:
僕が今日印象に残っているのは、やっぱりラスト、英也さんが一人でとび抜けて行ったところですかね。僕は最後の場面で英也さんの後ろについて、あわよくばちょい刺しでワンツーとか、そういうのを狙えればよかったんですけど、ヴィクトワール広島の孫崎さんとの位置取りで負けてしまって。楽しみだったんですけどね。

竹田選手:僕は去年、ここで落車して結構大きな怪我をしてしまったので、ちょっと今日は恐怖心でうまく走れずに終わってしまったっていう感じです。

山田選手:自分は足切りになってしまったんですけど、英也さんが最後前に出て行ったのは見えていたので、それが自分の中では一番印象に残りました。自分自身としてはなかなか苦しかったです。

橋本選手:ゴール3周前ぐらいですかね。馬場君とゴールに向けてどう走るかっていうのが一番印象に残っていて。馬場君が最初に前に出てくれたんですけど、決まらずに。決まらなかったから、僕のゴールスプリントに切り替えて。それでうまくいったのですごく良かったですね。

 

最終局面では馬場選手との掛け合いがあったと語る橋本選手

 

「レース中はどのようなことを意識して走りましたか。」

馬場選手:まず、転ばないことですね。とにかく怪我をしないこと。チームでどう立ち回れば勝てるかなっていうことを考えて走っていました。

竹田選手:僕も落車しないことです。あとは、前の方に位置取っておけば足を使わずに済むので、なるべく前に出ようと考えていました。

山田選手:僕は位置取りと、あと立ち上がりですね。シクロクロスもやっているので、その分早く立ち上がれるはずなので、そこでちゃんと自分の足をうまく使って温存できるようにていうのを考えながら。あとは位置取りで前にいられるようにっていうのを意識して走りました。

橋本選手:コーナーがちょっとクイックなので、ライン取りとあと何キロで曲がるかっていうのをスピードメーターを見ながら考えていました。あと、多分ここの最終コーナーが一番勝負のポイントだなと思って、そこをうまく入れるように考えていました。

 

「明日のレースに向けての意気込みも教えてください。」

馬場選手:明日はもうとにかく優勝を狙って、最低でも3位以内を目標にいきたいです。今Jプロツアーの個人ランキングが4位なのですが、もう少しポイントを稼げれば上に上がれるんで、それを目指して明日に挑みたいです!

竹田選手:馬場さんが優勝するっていう流れなので、できれば馬場さんをアシストした上で完走するという目標です!

山田選手:自分の今の実力では苦しいレースになると思うので、その中で最善を尽くして、できるだけ前の位置で展開できるようにということを目標にしたいと思います。

橋本選手:馬場君を優勝させるために頑張りたいと思います。馬場君の脚的には勝てると思いますので、最後は気持ちですね。
自分が勝つぞと願って、自信を持って踏んでもらえれば行けると思います。なので、それをしっかりアシストできるように頑張りたいと思います。

 

翌日の石川ロードレースへの意気込みを語る馬場選手

6/7 石川ロードレース

【リザルト】

馬場慶三郎選手 5位
竹田天飛選手  DNF
山田駿太郎選手 DNF
橋本英也選手  DNF

 

山の風が抜ける緩やかな登りカーブを先頭集団の中で走る馬場選手@石川ロードレース

 

「石川ロードレースが終了した今の気持ちをお聞かせください。」

馬場選手:昨年は登りが苦手でしたが、オフシーズンのうちにチーム練習をしっかり積み上げてきたので、登りでの耐性が上がっていることを実感できてほっとしています。

竹田選手:怪我の影響もあり、なかなかフィジカルの調子を上げることができず苦しいレースとなりました。しかし、その中でも良い部分や課題を見つけることができたので、前向きに取り組んでいきたいと思います。

山田選手:序盤から積極的に動いたものの、ペース配分や勝負どころでの見極めに課題が残り、無念のDNFという結果に終わりました。 走る中でのスタミナや精神面のコントロールも含め、力不足を痛感する非常に悔しいレースでした。

橋本選手:チームメイトの馬場君が表彰台の一歩手前まで走ってくれましたが、目標に届かず少し悔しい気持ちです。

 

「石川ロードレースのコースの印象はいかがでしたか。」

馬場選手:登りと下りがメインで、ほとんど誤魔化しが効かず最終的には力勝負になるようなコースという印象ですね。

竹田選手:プロツアーレベルのペースで走るのは初めてでしたが、想像していた以上に登りでも対応することができ、FELT FRとの相性の良さも感じることができました。

山田選手:個人的には相性の悪くないコースで、長く一定の負荷がかかる登坂区間は自身の特性を活かせるレイアウトだと感じていました。一方で、下り区間を含めたコース全体のテクニカルなペース配分や展開への対応には高度な戦略性が求められ、得意な局面を最大限に活かしきるのがなかなか難しい、非常に走りごたえのあるコースという印象です。

橋本選手:僕の得意なフラットレイアウトではないので、登りで苦しめられるコースという印象です。

 

雲の切れ目から陽光が差すなか、貴重なフラット区間を行く竹田選手@石川ロードレース

 

「2日間を通して今の自分にどんな手ごたえを感じましたか。」

馬場選手:クリテリウムでは逃げ切りを狙ったのですがうまくいかずでした。今回は失敗でしたが、アタックすべきタイミング、集団の雰囲気などを感じられたので、次のクリテリウムでしっかり発揮したいです。ロードレースでは苦手意識のあるコースでしたが、最終局面まで残ることができ、優勝争いに参加できたことに手ごたえを感じています。

竹田選手:ロードレースでは完走こそできませんでしたが、多くの学びや課題を持ち帰ることができました。今後のトレーニングに活かしていきたいと思います。

山田選手:激しいアタック合戦の応酬に対し、自身の持ち味である瞬発力を活かして前方で立ち回れたことには大きな手ごたえを感じました。 レース全体の組み立てやスタミナの持続性には課題が残りましたが、Jプロツアーにおいても自身の武器がある程度通用するという確信を得られたことは、今後に向けての大きな収穫でした。

橋本選手: 調子はあまり良くありませんでしたが、いざ走ってみたらクリテリウムで優勝 、そしてロードレースでアシストすることができて、意外と悪くないコンディションに手応えを感じました。

 

散開したグループ内でも前に出る姿勢を崩さない山田選手@石川ロードレース

 

「2日間を通してチームとして収穫できたことを教えてください。」

佐藤GM:初日のクリテリウムでは優勝、二日目のロードレースでも優勝争いに加わることができ、チームとして非常に良い二日間となりました。選手同士の連携もレースごとに向上しており、チームのまとまりが着実に結果へ結びついてきていると感じています。

 

「逆に改善したいと感じた部分はありますか。」

佐藤GM:橋本と馬場は安定したレース運びができていましたが、竹田と山田にはまだ改善すべき点が多く見られました。今回見つかった課題をしっかり整理し、今後のトレーニングやレース活動の中で克服していくことで、チーム全体の戦力向上につなげていきたいと思います。

 

ペダリングに力がこもり前走する選手の背中に迫る竹田選手@石川ロードレース

今後に向けて

「今後のレースに向けての目標や課題を教えてください。」

馬場選手:目標はJプロツアーでの優勝と、全日本選手権での表彰台です。課題はレース中の無駄な動きをなくすことです。

竹田選手:今後も苦しいレースが続くと思いますが、一つひとつ課題を克服しながら結果につなげられるよう全力で取り組んでいきます。

山田選手:今後の課題は、レース展開や周囲の動きを冷静に見極め、エネルギーを浪費しない走りを徹底することです。これまでは局面ごとに過剰に反応してしまう傾向がありましたが、集団内での位置取りや動くべきタイミングを厳選し、その上で、自身の最大の武器である瞬発力とインターバル力を勝負どころで確実に爆発させることが目標です。この強みを、単なる局所的な動きで終わらせず、結果に結びつけられる形で発揮していきたいです。

橋本選手:大きな目標は 世界選手権でメダルを取ることです。また、チームパシュートを走るためのリカバリー時のパワーをもうちょっと上げないといけないので、有酸素能力の向上も課題と思っています。

 

少人数のグループを引いてホームストレートを走り抜ける山田選手@石川ロードレース

 

「今後どのようなチームにしていきたいですか。」

佐藤GM:所属してくれている全ての選手が、日々成長を実感できる環境を整えることが私たちの役割だと考えています。そして、その成長がレース結果にもつながり、選手自身が手応えを感じられるようなチームにしていきたいです。結果だけでなく、成長の過程も大切にできるチームであり続けたいです。

 

「応援してくださっている方へメッセージをお願いいたします。」

馬場選手:日頃より応援ありがとうございます。レース会場で直接声をかけてくださる方、レース中に名前を呼んでくださる方、ありがとうございます!レース中でもしっかり聞こえているので、今後も名前を叫んでいただけたらと思います。応援してくださっている方々の前で優勝を見せられるよう、トレーニングに励みます。

竹田選手:いつもたくさんの応援ありがとうございます!今シーズンは思うような結果を残せていませんが、この経験を来年、再来年につなげられるよう努力を続けていきます。引き続き応援よろしくお願いいたします。

山田選手:いつも温かい応援をいただき、本当にありがとうございます。先日のレースでも、現地の皆様からの熱い声援がリアルタイムで私の大きな力になりました。選手として、何よりのモチベーションであり原動力となります。まだまだ粗削りで未熟な部分もありますが、皆様の応援を裏切らないよう、強くなって次のスタートラインに立ちます。これからも応援のほど、よろしくお願いいたします!

橋本選手:いつも応援いただいている皆様ありがとうございます!今回もFELTの自転車で優勝することができました!感謝申し上げます。

 

以上、弱虫ペダルサイクリングチームへのインタビューでした。
レースの結果だけでは見えてこない、それぞれの思いを聞くことができました。これから彼らがどのような挑戦を重ね、どんな活躍を見せてくれるのか。今後の歩みにも注目していきたいです!

 

記事:松村浩美
写真:中野維人

 

今後の出走予定

2026年6月28日 全日本自転車競技選手権大会ロードレース

2026年7月5日 第1回大町温泉郷ロードレース

2026年9月19日 第11回南魚沼ロードレース

2026年9月20日 第6回南魚沼クリテリウム

弱虫ペダルサイクリングチームについて

漫画「弱虫ペダル」作者の渡辺航氏が監督を務めるチーム。
「弱虫ペダルサイクリングチーム」は2014年にシクロクロスチームとして発足し、2016年からはロードレースチームを含む総合的なサイクリングチームに。
若い才能にチャンスとチャレンジの場を提供すべく若手育成チームとして自転車競技のレースを中心として活動しています。

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使用機材

【 FELT FR 4.0 Advanced Frame Kit 】
FELTのレーシングDNAを継承するFRシリーズ。
歴代のプロレース機材開発で培った設計思想を反映し、剛性、軽さ、快適性、整備性のすべてを妥協なく追求。
「FELT IS FAST」コンセプトのもとに、加速・登坂・スプリント・エンデュランスといったあらゆる局面で圧倒的なパフォーマンスを発揮します。


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【プロ選手による正直インプレ!】 FELT FR 4.0|山田駿太郎選手 弱虫ペダルサイクリングチーム

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【プロ選手による正直インプレ!】 FELT FR 4.0|⾺場 慶三郎選手 弱虫ペダルサイクリングチーム

【プロ選手による正直インプレ!】 FELT FR 4.0|橋本 英也選手 弱虫ペダルサイクリングチーム

 

 

【 KCNC  TI PRO LITE 】

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FELT Bicyclesについて

FELT Bicyclesは、革新、技術、スピードの追求に対する揺るぎないコミットメントで知られるパフォーマンスバイクのトップメーカーです。
確かな歴史とサイクリングへの情熱に裏付けられたFELT Bicyclesの企業活動は、ライディングエクスペリエンスを向上させる自転車を創出するために常にその限界を押し広げています。
ロード・グラベルをはじめとしたどのセグメントでも、FELT Bicyclesは世界中のサイクリストを鼓舞し、力づけるために設計された多様なハイパフォーマンスバイクを提供しています。

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