ドイツのバイクブランド BOMBTRACK(ボムトラック) は、ほぼすべてのモデルでフレームセットを展開しています。
さらに注目すべきは、プロダクトページに掲載されている “BUILD INFO”。
ヘッド規格、チェーンライン、シートクランプ径、果てはハブのPCDまで──
カスタムに必要な情報がすべて公開されています。
それはまるで、
「僕たちのバイクを、あなたのスタイルで自由にカスタムしてほしい。」
そんなブランドからのメッセージのようにも感じられます。
今回の “BUILD YOUR BOMB” は、
バイシクルわたなべ浜松店スタッフ・後藤さん の TEMPEST(テンペスト) をご紹介します。
目次
■ 山好きロード乗りが“テンペスト”を選んだ理由
後藤さんは、山岳ライドをこよなく愛するロードバイク乗り。
以前のメインバイクは GIANT TCR。
言わばテンペストとは対極にある、軽量カーボンのレーシングバイクです。
では、なぜ次の愛車にクロモリロードのテンペストを選んだのか?
その理由はシンプル。
「再びクロモリロードに戻りたかった」 から。
以前乗っていたクロモリロードの心地よさが忘れられず、
“モダンジオメトリ × クロモリ” というテンペストに白羽の矢が立ちました。
■ メインコンポは SHIMANO 105 Di2 ——“王道”なのに新鮮
組み合わせたコンポーネントは SHIMANO 105 Di2。
ロードバイクでは定番のチョイスですが、
クラシカルなクロモリフレームに最新Di2電動コンポが載ると、そのギャップが逆に新鮮です。
パワーメーターも備え、
後藤さんは今年富士ヒルに参戦。
来年はさらなるタイム更新を狙っているとのこと。
■ 走りのフィーリング —— “心地よさ”と“剛性感”の絶妙バランス
後藤さんによると、
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クロモリらしいしなやかな乗り味
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しかし、力をかけたときにはしっかり推進力に変わる剛性
この2つが見事に融合しているとのこと。
特にダウンヒル性能が印象的で、
山岳中心のライドで強く信頼できるバイクに仕上がっているそうです。
■ こだわりのパーツセレクト
●ディスクキャリパー
このバイクのアクセントともいえるのが削り出しキャリパー。
造形美が際立ち、テンペストの雰囲気をぐっと引き締めています。
● 軽量パーツで構成されたコックピット
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軽量ディスクローター
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カーボンシートポスト
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軽量サドル
全体として“走れるクロモリ”を目指したアッセンブルです。
■ タイヤ選びの答えは「30C」
当初は28Cを試したものの、フィーリングが合わず現在は30Cに落ち着いたとのこと。
テンペストのタイヤクリアランスは最大 35C。
走る場所によっては、さらにワイドなタイヤも検討できそうです。
■ テーパードヘッドチューブ──ボムトラックの強いこだわり
クロモリフレームでテーパードヘッドチューブを採用するのは最新の設計である証。
ここにも、BOMBTRACK のモダンロードとしてのこだわりが見て取れます。
さらにリアブレーキ台座は、
チェーンステー内側をザグってフラットマウントを溶接。
チューブ本来の柔軟性を最大限活かす設計が施されています。
■ 見るほどに愛着が湧くカラーリング
ストームブルーメタリックと、さりげないストライプグラフィック。
日が当たる角度で表情が変わり、
乗るほどに愛着の深まる1台です。
■ “ロードルック”のテンペストこそ、ボムトラックらしい
BOMBTRACK といえば、
アドベンチャー・グラベルのイメージが強いブランドですが、
テンペストをロードバイク的にアッセンブルするこのスタイルこそ、
「自由なカスタムを楽しむ」というブランドの本質にぴったり。
王道×個性のバランスが光る、後藤さんらしい1台となりました。





















