新型Felt AR を使用する久保埜一輝選手にインタビュー!!

 

2020年にモデルチェンジしたエアロロードのパイオニア「Felt AR」について、エイジカテゴリーの現アイアンマン・アジアパシフィックチャンピオンで前回のアイアンマン・ワールドチャンピオンシップで日本人最速を記録した久保埜一輝(くぼの かずき)選手にインタビューしました。

 

Felt ARとは?

本格的な航空力学を応用した初めての「エアロロード」として2008年のツール・ド・フランスで登場したのがフェルトのARシリーズです。ガーミン・スリップストリームチームが当時としては画期的だったアーガイル柄のウェアとともにARを駆った姿が印象に残っている方も多いのではないでしょうか。2代目のARは2014年に登場して、他社のエアロロードとの比較実験により証明されたNo.1のエアロダイナミクス、軽量性、重量剛性比がマーケットにインパクトを与えました。そのとがった性能とは裏腹に極端な専用部品を使わない扱いやすさも特徴でした。

2020年に登場したARは3代目になります。前作のARも未だにエアロ性能と軽量性においてはトップ3に入る性能を持つことが他社の実験によっても証明されていますから、これを超えるエアロ性能を実現することは決して簡単ではありません。開発チームはまずロードバイクに求められる性能を改めて検証。これまで考えられていたより、低いヨー角(正面方向に近い風)の重要性が判明しました。そこで、この条件に最適なフレーム形状を、フェルトがエアロロード黎明期から蓄積した研究成果と合わせて追求しました。もちろん空力だけでなくペダリングパワーを逃さず推進力に変換する剛性も加味して設計を行う必要がありますので、これは非常に難解なプロセスです。結果、ヨー角0°で9%の空気抵抗削減を達成。さらにフェルトのオールラウンドロードFRと遜色無い加速のスムーズさ、ダンシングの振り、滑らかなライディングも実現しています。その他にもケーブルフル内装が可能でありながらハンドルセッティングの自由度が高いシステムや振動を吸収するサドル周りの機構も特徴です。オールラウンドロードの走りをそのままにアドバンテージになるエアロ性能を付け加えて欲しいという多くのプロライダーの要望を実現したバイクになっています。

 

Felt ARシリーズ 製品ページ

久保埜選手が使用するのは完成車のAR Advanced Ultegra

久保埜選手はトライアスロン専用バイクのIAがメインバイクですが、トレーニングやコーチング業ではロードバイクも使用します。1年弱の期間、新型ARを使用してきた久保埜選手にインタビューしました。

 

久保埜選手はIAがメインバイクですが、今回ARを選んだ理由は?

IAでも大抵の山は登れてしまうのですが、やはり山はTTバイクでなくロードバイクが楽しいです。シーズン中はTTバイクで起伏に富んだコースを走ることはありますが、レースが近くなければTTよりも自由の利くエアロロードで色んなコースを走ってみたいと思いました。また、海外のレースでは山岳コースを使用したアイアンマンもあるため、軽量かつエアロなARも使用機材として十分選択肢に入ってきます。

 

実際に乗った印象はどうですか?

走り出しの軽さは、エアロロードというよりは軽量ロードバイクというくらい素晴らしいですね。スピードが乗ったらARの本領発揮でTTバイクに引けを取らないレベルで巡航維持が楽です。ハンドル回りや足回りは、すっきりとしながらゴツめなエアロな見た目ですが、操作性も機敏でトルクをかけバイクを振ってもしっかり反応し、ブレずに進んでくれる剛性。

 

今まで乗ってきたバイクと比べるとどうですか?

アップダウン・平地のある総合力が求められるようなコースに使用できる万能バイクだと思います。登りでの乗り味の軽さ、平地や下りでのエアロがしっかり両立されています。

 

エアロ効果はどのくらい感じますか?

IAのエアロに慣れてしまっているので、エアロには敏感ですが、走行中メーターを見ているとやはり速いですね。単独走で他者と走っている時などは顕著に体感出来ますね。バイク+ランの連続練習で自分よりランが速い選手と走っていても、ランに足を残して一緒に走れると感じました。トライアスロンでは重要な要素ですね。

 

他にARで気に入っている点は?

一つは、ダンシングが非常にしやすい。登りでガンガン踏んでもしっかり加速してくれる。そして、コスパが良い!このままレースに出れてしまう仕様で、この値段。コンポもアルテグラで十分でしたし、完成車ですが、カーボンディープリムが付いてくるのはいいですね!カラーも乗っていて周りの反応が非常に良かったです。

ARはトライアスリートにもお勧めできますか?お勧めするとしたらどんな人でしょう?

トライアスロンをこれから始めようとしている方にお勧めしたいですね!最近ではTTバイクを1台目のバイクとして購入する方も多く見かけますが、TTバイクはやはり扱いが難しく上手く乗れていない場合がとても多いです。ARは、コントロールしやすくエアロ効果も非常に高いので、純粋に楽しいと思います。

 

久保埜一輝選手

2013年 アイアンマン・ジャパン 6位
2015年 アイアンマン・ジャパン 15位
2017年 佐渡国際トライアスロン A 優勝
2018年 佐渡国際トライアスロン B 優勝
2019年 アイアンマン・ケアンズ 25-29歳カテゴリー 優勝
2019年 佐渡国際トライアスロン B 優勝
2019年 アイアンマン世界選手権 25-29歳カテゴリー 23位(日本人総合トップ)

父親は、元プロトライアスリートでアイアンマンハワイ 9回出場。その影響で6歳からトライアスロンを始め、3兄妹とも世界選手権代表選手となる。コーチとしても、インドアトレーニングのノウハウを中心に幅広く活動。オンラインメニュー作成依頼等その他お問い合わせはFacebook にて。

https://www.facebook.com/kazuki.kubono

 

 

参考にならなかったまあまあ参考になった面白かった感動した (8 votes, average: 4.38 out of 5)
読み込み中...

↑星マークをクリックして、記事の評価をお願いします!
一番左が最低、右が最高評価です。