AOS TECHNOLOGY

ピボット位置が高い
⇒衝撃を後方へ受け流すことで、高い衝撃吸収性能を実現し、スピードを逃がさない

一般的にメインピボットはクランクのミドルリング周辺に設定されているが、GTはチェーンリングより高くピボット位置を設定するハイピボットを採用。ピボット位置が高いので、リアホイールは真上ではなく斜め後方へ動き、衝撃を受け流すため、失速することがなく、路面追従性も非常に高い。
BBがフレームから独立
⇒キックバックとボビングを防ぎ、効率的なぺダリングと高い路面追従性を実現

一般的なハイピボットデザインのサスペンションは、リアホイールが斜め後方に動くことでチェーンが引っ張られクランクを逆回転させようとする動き=「キックバック」が発生しペダリングを妨げてしまう。
GTはBB部分をフレームから独立させたサスペンションデザインを採用。サスペンションが動いても、チェーンは引っ張られず、BB~リアホイールの距離を常にほぼ一定に保つ。つまりどんなに激しくサスペンションが動いても、キックバックは「ほとんど」起こらない。「ほとんど」というのは意味があり、適度なキックバックはチェーンにテンションを与え効率よくペダリングの力を伝える。
また、一般的な前三角形にBBを配置したフルサスペンションバイクに乗っている人を見ると、ペダルを漕ぐたびにフワフワとサスペンションが動いてしまっている。このぺダリングロス=「ボビング」も、BBをフレームから独立させた構造によりほとんど発生することがない。
なめらかなサスペンションストロークをもたらした軽量高剛性新リンク
独立しているBBとフロントフレームをつなぐシンプルな棒状のリンクが、i-DRIVEのiLINKだった。それに対してAOSのPATH LINKはBBとの一体構造。そしてフレームとの接続は15mmの大径スルーアクスルを介する。BBの位置をリアホイールの動きに追従して動かすことで、BB~リアホイールの距離を最適に保ち、キックバックを排除、効率的なぺダリングと路面追従性を追求するという理想的なシステムを損なうことなく、その構造を一新。よりフレームとのマウントが強固なものとなり、CNC中空加工により軽量高剛性化した新型PATH LINKが、より安定したリアホイールの軌道と、なによりなめらかで確実なサスペンションの動きを約束する。
圧倒的な低重心化が実現
ハイピボットデザインのままBB位置を低くレイアウトすることが可能になった。重心の集中化を意識した新しいジオメトリーと相まって、登り下りでの姿勢変化が最小限のものとなり、シーンを選ばず楽しめる究極のトレイルバイクに仕上がった。
27.5″の性能を最大限に引き出す
27.5″ホイールは、29″の圧倒的な走破・巡航性能と、26″の持つ自由自在なハンドリング・ブレーキング性能を両立する。さらにフレームとホイールの軽量性、剛性の面でもメリットは計り知れない。そんな27.5″に最適化されたサスペンションシステムがAOSだ。AOSだけが27.5″の優れた性能を限界まで引き出すことを可能とする。