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第25回 広島、岡山、兵庫(前編、広島~岡山~香川) その2

日生の駅ではB級グルメ、カキオコの歓迎がありました。
 

これが待望のカキオコです。
カキまし(増し)で食べました。期待通り大変美味でした。

天気予報通り外は大雨。というより嵐に近い状態でとても自転車に乗れる状況ではありませんでした。
夏ならともかくこの寒いときに雨に打たれながら自転車に乗る年寄り、なんてシャレにもなりません。
などと言いながらサボる相談は簡単に決まってしまう私たちなのです。
日生の宿は宴会場が主で、大きな水槽にはシマアジ、ハモ、フグ、カワハギ、ワタリガニ、その他、おいしそうな魚がうようよしています。それが安いのです。
これは袴エビの踊り、こんなに量があって980円。しまエビをもっちりしたような味と触感でした。
カキのてんぷら600円です。
あと一つあったのですが、写真を撮る前に食べてしまってトーチャンに怒られました。
イイダコの踊り。
まだ箸にくっつくのです。
合間にちょっと生。
サボっている日は疲れもなくご機嫌なのです。
炙りさんまの握りずし。
これいくらだと思います?
なんと、890円!!
「しゃりがちょっと硬いかなー」などと贅沢さえ言わなければ、私、日生に住みたーいといった感じでした。
ところで私は日生を読めませんでした。備前"ひなせ"と読むそうです。
今回の計画を立てていて、地図を見ているうちに、日生と小豆島の大部(おおべ)を結ぶフェリーを見つけました。
これも日生に行きたくなった理由の一つです。
フェリーの出発時刻まで、日生を探索。昨日と打って変わって良い天気になりました。
  昨日着いた時は泣きたいような横殴りの大雨だったJR日生駅。
今日は歓迎してくれているようでした。
日生は岡山県ですが、カキの養殖が一大産業のようです。
カキ棚に吊るす種を入れる貝を、吊るす紐の手入れをする漁師さんたち。
カキ棚に吊るす、貝の山。
カキの加工場。
ベルトコンベアの左の方に海があり、船からカキを乗せ、右側の加工場に運びます。加工場の中には沢山の人がカキを剥いています。
ここには19セットのコンベアがあるそうです。
剥いたカキの殻は建物の外側に沿って違うコンベアで流れていきます。
その外側で殻つきカキで売れるように殻の周りをきれいにしているおじさん。
かくして円盤に入れて1,500円。
さー、船着き場へ。
フェリーに乗るのは自転車が最後です。
船の中では自転車はこんな具合に停めておきます。
およそ一時間ほどで小豆島に着きます。
あっという間に小豆島が見えてきました。
船から降りるのも自転車が最後です。
皆さんは小豆島というと何をイメージしますか?
私は、オリーブ、24の瞳、寒霞渓などを思い浮かべていたのですが、実は石というか、岩が小豆島の大きな産物だったのです。
大阪城の石垣用に切り出した石を送ったそうです。その残骸が島のあちこちにあります。
道路の横には今でも石垣の所が多い気がします。
道路は側道が広く、車はほとんどなく、全島貸切状態です。
フェリーの着いた大部から土庄町小海地区にある、大阪城残石記念公園まではおよそ6km。
その間とても立派な家が沢山ありました。

およそ400年前、大阪城に使う石を小豆島各地で切り出したそうですが、もう十分ということで、残された石が島の中に2,800個以上残されたそうです。
石といっても半端なものではありません。一つがこんなに大きいのです。

小海地区を担当したのが細川家だそうで、この公園が整備された時の記念碑がこれまた大きな石で作られていました。
   
そんな昔にこんなに大きな石をどうやって山から切り出したか?がこの公園の資料館に展示されています。
山から切り出してきた石を海上輸送で大阪へ運んだそうです。
石を載せて海上輸送した筏、修羅というそうです。
私と比べてみてもらうと、その大きさがお分かりでしょう?
その修羅を海上に浮かべて、このようにして輸送したのだそうです。
資料館の周りにはこんな大きな石が沢山、ごろごろしています。
さー、満足したので鍵を開け、今夜の宿はおよそ10km戻った小部です。

 自転車旅がだんだん楽しさを増してきました。走り慣れてきたこと、袋の出し入れにも慣れて億劫でなくなったこと、コースづくりに変化を持たせられるようになってきたこと、ばれないようにサボれるようになってきたこと、ペース配分が適切になってきたこと、おいしい店を探せるようになってきたこと等など、理由はいろいろ考えられます。
 一つの理由ではないでしょうね。慣れてきたころに楽しいことは終わってしまうのです。
 後編【香川・兵庫】兵庫が終わるとあと5都県になってしまいました。沖縄はもう予定をしているので年内に行くとして、あと4都県は来年にしようと思います。寒くなってきましたし、終わっちゃうの寂しいし、、、。

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