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石川、福井、滋賀、京都 (後編、敦賀から京都へ)その2

 
 
 
   
 
さて翌朝、天気予報では午後から雨。うーーん、この日の宿、京都まではおよそ50km、なんとか降り出すまでには宿に着きたいもの。
   
 
 
 
   
 
ところで、昨日まで毎日同じジャージーを着ているのではないか?そーなのです、宿に着くたびに洗濯しているのですがそれは分からないから着替えましょう、という訳で新しいジャージーです。
   
 
黒系は細く見えるので好きです。それに今日は午前中に宿に着きたいので気合を入れるのです。
 
 
 
   
 
サー気合いを入れて出発です。気合入っているように見えるでしょう?
   
 
 
 
   
 
この日走った367号線は、別名鯖街道と呼ばれ、昔日本海から京都へ鯖などの海産物を運んだのだそうです。
   
 
昨日のお助け食堂に鯖寿司があったように、この街道の名物で、鯖寿司を売っている店が次々に出てきました。
 
 
 
   
 
またこの街道は安曇川(あどかわ)をひたすらさかのぼります。朽木の辺りではかなり川幅があったのに上るにしたがってがどんどん細くなります。
   
 
 
 
   
 
高島市から大津市に入ったあたり、詳しい名前は分かりませんが、大変立派な集落がありました。
   
 
特に観光地と言う訳ではなく、変わった屋根の形に惹かれて脇道に入ったらこの集落が出てきたのです。車で通ったら気付かなかったと思います。
 
 
 
   
 
この水車は、実際に細い用水で自然に回っていました。動力にして活用しているわけではなく、町の景観つくりが目的のようです。
   
 
 
 
   
 
この立派な家は料理旅館だそうで、京都の奥の奥、住所としては大津市のようです。こんな宿が似合うようになったら素晴らしいですね。ひょっこり長谷川平蔵が出てきそうでした。
   
 
 
   
 
滋賀県大津市から京都府に抜けるとちゅうに”途中”という所があります。県境は途中越え。その手前のトンネルが今回最悪の場所でした。
   
 
敦賀に入る手前の8号線も怖かったですが、このトンネルは最悪です。ニ度と通りたくありません。急な登りの上に、大型ダンプがひっきりなしに通るのです。この写真はトンネルの先の途中越えです。県境です。これでいよいよ京都入り、嬉しいのですが、登りきれませんでした。斜度9%ですよ。
 
 
 
   
 
越えた先が京都大原です。大原といえば三千院。雨が心配ではありましたが、京都駅まで後約20km、もう一度来られる距離ではありません。自転車を押して登りました。
   
 
 
 
   
 
寄って良かったです。東京ではなかなか感じられない風情を感じられました。
   
 
 
 
   
 
だんだん空が怪しくなってきました。ぎりぎり降り出す前に京都市内のトーチャンの知り合いの自転車屋さんに到着。
   
 
なんとこちらから自転車を送ってもらえるとのこと。もちろん、事前にトーチャンがお願いしてあったのです。連休でもあり、このあと京都を楽しむのに自転車担いででは…。トーチャンやるじゃん。有難うございました、着きましたよー
 
 
 
   
 
と、身軽になったところへ連休の娘が合流。大阪へ転勤になって早くも3年半、大阪の水が合っているらしく楽しげなのは喜んでよいのかどうか?まず京都御所へ行きました。
   
 
 
 
   
 
鞍馬の山も越えました。
   
 
 
 
   
 
貴船神社は奥宮まで行きました。
   
 
 
 
   
 
ご存知かどうか、私、年金生活者なのです。娘はバリバリの現役、たまには奢ってやるよーと生意気をいうのです。まー、それじゃーお言葉に甘えますか、と連れて行かれたのが貴船の川床。これは迫力ありました。
   
 
 
 
   
 
鴨川の川床は行った事あるのですが、全く違いました。その涼しさは、ほんとーに市内より7,8度は低かったと思います。
   
 
そのうえ、予約の5時より10分も早く行ったので、ほかのお客さんはまだ誰もいなくて、やりたい放題。いい年して、いつもこんなことやってるんじゃないだろうね?
 
 
 
   
 
料理はびっくりするようなものではありませんでしたが、その涼しさは抜群。半纏を借りてしまいました。
   
 
 
   小松から始まった今回の自転車旅では、義経、弁慶の伝説や、昔からの民話に数多く出会いました。峠越えはきついですが、平たんな場所ではのんびりとその地方の空気を吸いながら、新しい事と出会う楽しみを満喫しました。

  大原のさとでは三千院に立ち寄り、ゴール前のひと時をゆったりと過ごせました。以前にも書きましたが、県によって、道路状況が違うことを実感しました。

 また、幹線道路と山間の脇道との違いも改めて思い知りました。今回は石川県小松空港から京都市内まで、3県1府、およそ220kmを中抜きなく完走出来、充実感があります。いつもですが峠を上っているときや大雨のとき、ダンプに脅されているときやタンクローリーが対向車が過ぎるのを待ってくれているときなど、”なんでこんなことやらなきゃいけないんだ!!!!”なのですが、峠を下るとき、晴天で素晴らしい景色のとき、車の少ない道を走るときなどの楽しさで、苦しさ、辛さ、怖さ、など、ケロッと忘れてしまします。そのうえどこへ行っても現地の食べ物は美味しいし、親切な人に出会えるし、何よりも、知らない所へ行かれるし、好きな所でゆっくりできるし、自転車旅ってホント素晴らしいですね。
 
 さーて次はどこへ行かれるのかなー。
   
 
       

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