2025年9月7~8日に行われた「DOWNHILL SERIES 富士見パノラマリゾート」にてCrankbrothersのサポートライダーである朝倉佑太選手が総合6位でフィニッシュ!

(写真:さすけ様)
以下、朝倉選手のレースレポートです。
リザルト
シーディング 13位
ファイナル 6位
9月6日から7日にかけて長野県の富士見パノラマリゾートで開催されたダウンヒルシリーズの第6戦に出場してきました。
富士見パノラマは自分がいつも練習しているホームコースなのでいつも以上に気合を入れて臨みました。
1日目
【試走】
レース当日は天候に恵まれたものの、前日に降った雨の影響でコンディションはウェット。
コースは前半が旧常設コース、後半は特設と常設を行き来する構成で、高速とテクニカルが組み合わされたレイアウトでした。
内容はおおよそ去年と同じでしたが、コーステープの張り方が少し異なり、新設区間も追加されていました。
1本試走をしてみたところ、フラットコーナー、オフキャンバー、滑りやすいセクションが非常に多い印象を受けました。
そのため、タイヤをフロントはマッドタイヤ、リアはウェットタイヤに変更しました。
結果的に特設区間を安心して走ることができるようになりました。
試走時間は3時間半ありましたが、後半になるにつれて路面は徐々に乾き始め、走りやすくなる印象を受けました。
【シーディングラン】
シーディングランは1日目の試走後に行われました。
3時間半の試走の後、約3時間の待ち時間を経ての出走でした。
試走が終わった時点で路面コンディションはすでに良くなっていましたが、調子が良かった試走の感覚を維持するため、シーディングランでも同じくマッドタイヤで臨むことにしました。
序盤の高速セクションではフロントタイヤの幅が2.25インチしかなかったためか、バイクの安定感は少なかったですが、特設部分では比較的安定して走ることができました。
しかし、急斜面からフラットコーナーへと続く部分でペダルから足が外れてしまい、ストップ。
さらに、最後の森を抜ける区間では、根っこで滑ってバランスを崩した状態のままフロントホイールが根っこに引っかかり、前転してしまいました。納得のいかない走りとなりました。
結果は、トップから23秒差、2位集団からは11秒差の13位。
GoProの映像を確認すると、ストップと転倒で約10秒のロスがありました。そのほかにもタイムを詰められそうなセクションがいくつかあったため、気持ちを切り替えて翌日に臨むことにしました。

2日目
【試走】
2日目も天候に恵まれ、気温もかなり高かったです。
そのため路面が乾いていくと予想し、フロントタイヤをマッドタイヤからノーマルタイヤに変更しました。
試走時間は3時間あったので1日目にミスが多かった後半の部分をリフトで回して重点的に練習しました。
急斜面からフラットコーナーに続く部分はスピードをしっかり落として丁寧に走り、最後の森を出る根っこの部分は根っこを回避するラインに変更して対処しました。
試走の段階では想像よりも滑りやすい区間が多かったですが、ライン選びが正確になってきて1日目よりペースを上げられているように感じました。
試走が終わる段階ではかなりコンディションが良くなったのでリアもノーマルタイヤに変更してファイナルに挑むことにしました。
【ファイナル】
この2日間ミスが続いていましたが、決勝では非常に落ち着いて最初から最後まで攻め切ることができました。
トップタイムからは9秒も離されてしまったので悔しさは残りますが、レースの内容はとてもよかったです。
まとめ
今回のレースは自分が一番苦手としている”雨の後のウェット”×”フラットコーナー”がとても多いものでした。
そのコンディションでも安定して走れるようになってきているので今回の経験を次のレースに繋げていきたいです。
使用機材
大会詳細
DOWNHILL SERIES #6 富士見パノラマリゾート
シーディングラン:2025年9月6日(土)
決勝 :2025年9月7日(日)
開催場所:富士見パノラマリゾート
〒399-0211 長野県諏訪郡富士見町富士見6666-703
詳細はこちら
朝倉佑太選手プロフィール
生年月日:2005年1月18日
出身地:東京都
instagram:yutaskra
中学3年生のときに家族でカナダを旅行し、ウィスラーで体験したサイクリングをきっかけにマウンテンバイクに興味を持つ。
現地で中古のダウンヒルバイクを購入し、日本に帰国後、本格的にマウンテンバイクに乗り始める。
【主な戦績】
2024 ENS シリーズランキング2位
2025 ENS 富士見高原 1位
2023ダウンヒルシリーズ 富士見パノラマ エリート3位
2024 ダウンヒルシリーズ ニセコアンヌプリ エリート2位
2025 ダウンヒルシリーズ 白馬岩岳 エリート3位
2023 全日本自転車競技選手権 エリート9位
2024 全日本自転車競技選手権 エリート7位
【活動内容】
国内ではENSやダウンヒルシリーズなど、下り系のマウンテンバイクレースに出場。Crankworxやニュージーランドのナショナルチャンピオンシップなど、海外レースへの参加経験もある。
レース以外では日常的にライディングの映像を撮影し、SNS(主にInstagram)に投稿。スタイルや動きが伝わるような映像制作にも取り組んでいる。
Crankbrothersについて
1997年、南カリフォルニアで創業。独創性と機能美を追求した製品で、マウンテンバイク界に新風を吹き込みました。初のヒット商品「Speed Lever」で注目を集め、2001年発表の泥詰まりに強い「Eggbeater」ペダルでさらなる高評価を獲得。現在ではペダルをはじめ。ホイール、ドロッパーポスト、ツールなど幅広い製品を展開し、トップアスリートにも愛用されています。



