朝倉佑太選手によるCrankbrothers「MALLET TRAIL BOA」レビュー

CrankbrothersがサポートするMTBダウンヒルレーシングに取り組む朝倉佑太選手による、MALLET TRAIL BOA (マレットトレイルボア)の商品レビューを紹介します。

クリート調整幅の広さと快適なフィット感

今回使用したビンディングシューズは、履き心地・フィット感・使い勝手・安心感のすべてが高く、これまで使ってきたシューズの中で最も満足度の高いモデルでした。

まず気に入っているのが、クリート調整の幅が非常に広い点です。
自分はクリートをできるだけ後ろにセットしたいタイプですが、このシューズは従来のmalletシューズと同じだけ後方までクリート位置を下げられるため、思った通りのポジションに調整できてとても使いやすいと感じました。

フィット感もとても良いです。
足先側は BOAシステムで細かく締め付けを調整でき、足の甲側は ベルクロストラップでしっかり固定する構造になっているため、足の厚みや形に合わせて最適なホールド感を作れます。
このおかげで長時間履いていても快適でした。

写真:Nono Morioka

歩きやすさを支えるしっかりしたかかと構造

また、かかと部分の造りがしっかりしている点も印象的でした。
普段使っている Malletシリーズの一般的なビンディングシューズよりも踵部分がしっかりあり、とても歩きやすいです。
トレイルライドで押し上げが必要な場面や、バイクを降りて歩く機会が多い人には特におすすめできます。

トレイルだけでなくダウンヒルにも対応する強度

名前は“トレイル”ですが、ダウンヒル用途にも十分対応できる強度と安定感があります。
クリート位置はダウンヒルシューズと同じくらい後ろへ下げることができ、つま先部分も硬くしっかり作られているため、ヒット時の保護性能も高いです。
実際に自分もダウンヒルのライドでこのシューズを使用していますが、安定性も保護力も問題なく、信頼して使えています。

商品情報

朝倉佑太選手プロフィール

生年月日:2005年1月18日
出身地:東京都
instagram:yutaskra

中学3年生のときに家族でカナダを旅行し、ウィスラーで体験したサイクリングをきっかけにマウンテンバイクに興味を持つ。
現地で中古のダウンヒルバイクを購入し、日本に帰国後、本格的にマウンテンバイクに乗り始める。

【主な戦績】
2024 ENS  シリーズランキング2位
2025 ENS 富士見高原 1位
2023ダウンヒルシリーズ 富士見パノラマ エリート3位
2024 ダウンヒルシリーズ ニセコアンヌプリ エリート2位
2025 ダウンヒルシリーズ 白馬岩岳 エリート3位
2023 全日本自転車競技選手権 エリート9位
2024 全日本自転車競技選手権 エリート7位

【活動内容】
国内ではENSやダウンヒルシリーズなど、下り系のマウンテンバイクレースに出場。Crankworxやニュージーランドのナショナルチャンピオンシップなど、海外レースへの参加経験もある。
レース以外では日常的にライディングの映像を撮影し、SNS(主にInstagram)に投稿。スタイルや動きが伝わるような映像制作にも取り組んでいる。

Crankbrothersについて

1997年、南カリフォルニアで創業。独創性と機能美を追求した製品で、マウンテンバイク界に新風を吹き込みました。
初のヒット商品「Speed Lever」で注目を集め、2001年発表の泥詰まりに強い「Eggbeater」ペダルでさらなる高評価を獲得。
現在ではペダルをはじめ、ホイール、ドロッパーポスト、ツールなど幅広い製品を展開し、トップアスリートにも愛用されています。

日本版公式サイト
日本版公式Instagram