2025年12月14日に行われた「第31回全日本自転車競技選手権大会 シクロクロス」にてCrankbrothersのサポートライダーである織田聖選手(弱虫ペダルサイクリングチーム)が優勝しました!
4連覇おめでとうございます!

以下、織田選手のレースレポートです。
リザルト
ME 優勝
初めてのコース
4連覇がかかった全日本選手権。
会場は大阪の南に位置する、二色の浜海浜公園。
昨シーズンとその前とJCXシリーズとしては開催されていたが、ロードレーススケジュールとの兼ね合いで出場することができなかった。
初めて走るコースだった為、金曜日から会場入りをして下見を行った。
YouTubeでコースの印象は大体把握していたが、全日本選手権なのでコースレイアウトが少しは変わることが想像できたので、コースウォークを1周行った。
コースは大きく、海辺のサンドエリアと陸側の森林区間とその2つを繋ぐ舗装路で構成されていた。
スタートループの舗装はとても長く1分ほどある。
周回の舗装も30秒ほどあったため、ロード選手に有利なコースかなと思っていたが、森林区間には木の根っこや、ちょっとした段差などがあり、マウンテンバイクのようなテクニックが必要とされる。
またサンドエリアは砂の粒が粗く、選手が走っても轍ができにくいようなサンドセクションだった。
天気予報で土曜日の夜から日曜日の明け方まで雨が降ると予想されていたので、サンドエリアは変わると予想し、森林区間をメインにコースチェックを行った。
レース当日
レース当日は朝8時ぐらいまで雨が降っていたらしく、チームメイトのU23やジュニアの選手から、「砂は乗りやすく、タイヤはノブの少ないサンドタイヤで問題なし」という情報を教えていただいた。
情報をもとに準備を行い、U23のレースの後の試走で最終チェックを行った。
サンドエリアは雨のおかげで砂に水分が含まれ、明らかに昨日より乗りやすい。
また森林区間も少し濡れていたがそこまで気になるほどではなく逆に走りやすかった。
タイヤもサンドタイヤで問題なく走ることができ、空気圧も前日で走りやすいなと思っていた空気圧のままレースに臨んだ。
レース序盤
レース時間帯はとても風が強くコースは南北に長いレイアウトで、風は西から吹いており、横風区間が多い。
スタートの直線ももちろん横風なので、気持ち東側に並ぶ。
慌てずにペダルキャッチをして、6番手で1つ目のコーナーに進行した。
森林区間で1人の選手を抜き5番手に着けサンドエリアに侵入。
他の選手のラインを見ながら、わざと他の選手と違うところを走ってみたりと、探り探りの1周目。
重たいサンドエリアでうまく走ることができ、1周目を終える頃には先頭に出ることができた。
レース中盤~終盤
森林区間は根っこが多いため、先頭の方が有利と判断し、2周目は先頭でペースを刻む。
またサンドエリアもとりあえず先頭で入ってみることにした。
すぐには気づくことができなかったが、2番手の選手がミスしたみたいで、少しギャップが生まれていた。
1人飛び出していることに気付いたと同時に、折り返しで副島選手が1人で追走をかけているのを見たので、それを阻止するべくペースアップ。
森林区間ではあまり差が開かなかったが3周目のサンドエリアで10秒以上差を広げることができたので、そこからは森林区間は温存し、サンドエリアは丁寧に走ることを心がけ、周回をこなす。
結果として周回を重ねるたびにタイム差が開き、最後まで落ち着いて走ることができた。
プレッシャーももちろんあったがしっかりと勝ちきることができた。

今後への思い
渡辺先生、佐藤GMをはじめ、チーム関係者の皆様、スポンサー・サプライヤー各社様、いつもサポートありがとうございます。
また1年間、全日本チャンピオンとして国内外のレースに挑戦できることをとても嬉しく思います。
そして応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。
これからの海外遠征も頑張ってきます。

大会詳細
使用機材
織田聖選手プロフィール
Crankbrothersについて
1997年、南カリフォルニアで創業。独創性と機能美を追求した製品で、マウンテンバイク界に新風を吹き込みました。
初のヒット商品「Speed Lever」で注目を集め、2001年発表の泥詰まりに強い「Eggbeater」ペダルでさらなる高評価を獲得。
現在ではペダルをはじめ。ホイール、ドロッパーポスト、ツールなど幅広い製品を展開し、トップアスリートにも愛用されています。





