Crankbrothersサポートライダー レースレポート MTB全日本選手権 EDR、DH

例年、夏にかけては自転車競技の全日本選手権が各地で開催されます。

Crankbrothersサポートライダーは今年初開催となったエンデューロ(EDR)に朝倉選手、ダウンヒル(DH)に山本選手、朝倉選手が出場しました。

以下レースレポートをお届けします。

朝倉選手 全日本選手権自転車競技大会 エンデューロ レースレポート

Photo by Yuki Asato

リザルト

EDR男子 4位(トップから18秒落ち)
総合6位

ステージ別リザルト

ステージ1 8位
ステージ2 4位
ステージ3 4位

 7月7日から8日にかけて富士見パノラマリゾートで開催された全日本選手権自転車競技大会、エンデューロに参加してきました。 エンデューロの全日本選手権が初開催かつ、普段走っている富士見パノラマリゾートでの開催だったため、男子クラスの表彰台を目標に挑みました。コースは3ステージ制。ステージ1のスタート地点までのリエゾンが斜度で見てもタイムで見てもハードなこと以外はいつも出場しているENSとあまり違いはありませんでした。
 7月7日の試走日は晴れのドライコンディション。試走時間は1時間半となっていたものの、試走時間として定められた時間以外は常設コースとしてコースオープンしていたため実際には1日中試走できる状態でした。試走では常設コースとしてオープンしている時とのコーステープの引き方に注意しながら、より速いラインを探しました。1箇所だけ普段と違うラインを見つけられ、タイムの短縮に繋げられたと思います。この時、自分があまり得意ではない浅めのコーナーや根っこが続くステージ1の試走をあまりできなかったことがステージ1で他のライダーに遅れをとった原因だと思います。
 7月8日の決勝日、コールアップ(全ライダーがステージ1に向かう前に一人づつ名前を呼ばれて一言喋るイベント)の時は曇り、ステージ1の開始直前から雨が少し降っている難しい天気でした。ただ、富士見パノラマのコース自体は雨の時でもよく走っているため不安はありませんでした。しかし、ステージ1に向かうためのリエゾンでやられてしまいました。ステージ1までのリエゾンの制限時間は24分。自分は約18分で上り切りましたが、ステージ1のスタート時間までに上手くクールダウンをすることができませんでした。その結果、ステージ1のスタート直後からまだまだ足は回せる状態なのに心拍数が上がり、漕ぎ切れないという状態になってしまいました。また、ステージ1を走っている時の動画を見ると重心が高く、滑りやすいコンディションに対応できていない走りになっていました。ステージ2、3はレースの緊張感がありながらも上手くまとめられたと思います。
 今回のレースを通して、上りのトレーニングが足りていないこと、エンデューロバイクの乗り方を改善する必要があることの2点の課題を見つけることができました。上りを登った後にすぐ下る練習や心拍数が高い状態のまま降る練習をしようと思いました。ライディング時の姿勢はもっと重心を低くなるように普段から練習しようと思いました。
◆エンデューロ競技について
MTB競技の「エンデューロ」とは自動車のラリーと同じような形式で、複数のスペシャルステージ(SS)で計測が行われ、その合計タイムで順位を競います。SSからSSへ移動するリエゾンステージ(LS)は計測に含まれません。

記念すべき第一回目のエンデューロ全日本選手権はユース選手を中心とした若手ライダーの躍進が目立ち、朝倉選手もエリートで4位と健闘しました。

2023MTB全日本選手権 初開催のエンデューロは男女ともユース勢が最速(サイクルスポーツ記事)

 

山本選手 全日本選手権MTB DHレポート

場所 ウイングヒルズ白鳥リゾート

日時 722.23

天気 両日晴れクラス 

エリート決勝 13

特徴

4年ぶりにウイングヒルズで大会が開催されとても懐かしかったです。コースは4年前と少し変更されていたが変わらずThe ダウンヒルというようなコースでした。

1日目

コースの内容はコース全般がハイスピードかつギャップが多かったです。スピードを落とさず保っていけるかが攻略の鍵でした。

前の週に試走に来ておりコースの内容はほぼ覚えていたのでコースのラインを確認するというよりかコースに慣れる事を意識して試走に取り組みました。僕よりも速いライダーの後ろに着いて走りスピードを上げて行きました。調子も良く上手く乗れていました。

タイムドセッションではタイムを確かめる為に無理なく走りました。感覚的には良いと思ったのですがタイムはあまり良くなく11位で終えました。

予選、決勝

朝からサスペンションのセッティングを変更しました。変更する事でより安定して攻めれるようになり自信に繋がりました。試走は2本しかできませんでしたが、とても調子が良く自信を持って予選に臨みました。

予選では絶対に転けない速い走りをして通過できるように心がけました。シングルのスリッピーなセクションでミスしてストップしかけましたがそれ以外はとても調子が良かったです。試走よりも全体の速度を上げることができ、無事11位で予選を通過できました。

決勝では何回も頭の中でコースをイメージして集中し、自信を持ってスタートを切りました。

スタートからゴールまでほぼミスなく良い走りができました。タイムも予選よりも3秒縮めることができました。

結果は13位と残念なものでしたが今の自分の全力を出し切ることができました。

今回のレースは今シーズンの中で1番自分らしい走りができたと思います。とても楽しかったです。しかし課題はまだまだ沢山あるのでしっかりと自分と向き合って次のレースではもっと良い走りができるように頑張ります。

ありがとうございました。

ペダル crankbrothers Mallet DH

シューズ crankbrothers Mallet BOA

 

朝倉選手 全日本選手権MTB DHレポート

リザルト

タイムドセッション 12位

予選 12位

決勝 9位

7月22日から23日にかけて岐阜県のウイングヒルズ白鳥リゾートで開催された全日本選手権自転車競技大会DHIに参加してきました。いままで自分が参加してきたレースの中で一番「ダウンヒルっぽい」コース、しかも本番の週末は雨予報だったこともあり、やや緊張していました。本戦の前週には普段マウンテンバイク営業をしていないウイングヒルズ白鳥リゾートが臨時のマウンテンバイク営業をして練習をできる日が設けられており、その練習も気合を入れて参加しました。前週の練習日のコンディションはマッドよりのウェットコンディション。ロック・根っこのセクションが他のコースと比べても多いため、練習日は思っていた以上に苦戦しました。しかし大体のコースの流れや斜度を把握できたので有意義な練習になったと思います。

7月22日は1週間前の天気予報とは変わって晴天。コースもドライコンディションで非常に走りやすかったです。ロックセクションも1週間前と違って進入しやすくなっており、自信を持って走ることができるコースでした。練習では上から下まで通して走る練習をし、なるべくスムーズに走れるラインを探しました。全体を通してドライだったので落ち着いて練習できました。タイムドセッションは12位で終えました。前走者に追いついたこともあり、もっとタイムを伸ばせると確信し、自信を持ったまま1日目を終えられたのでよかったです。

7月23日も前日に引き続き晴天でした。コースコンディションは引き続きドライでしたが前日と比べると石が出てきてる印象でした。試走時間では3本ほど走れる見込みでしたが、1本目の試走でリム打ちパンクをしてしまい、2本しか走ることができませんでした。タイヤのエア圧を前日より多めに入れてもリム打ちをするようになり、狙ったラインをしっかり走る正確性が重要になっていると感じました。予選では決勝に向けた練習をするつもりで落ち着きながらも攻めて走り、12位でフィニッシュ。割と緊張をしていたためかスタート直後にぼんやりとしてなんとなく走っているような感覚になってしまい怖かったですが、後半は気を引き締めて走ることができました。思ったよりタイムが伸びず焦りの気持ちもありましたが、撮影してもらった動画を見るとまだまだペダリングできそうな箇所があるとわかりました。

そして決勝。いつもならスタート地点に向かうゴンドラの中でも緊張しすぎて心拍数が上がってしまいますが、今回は適度な緊張感で決勝に向かうことができました。スタート直後は予選の時のようにぼんやりしてしまわないようにずっと集中することを考えて走りました。いつもより緊張を和らげることができたため、全体を通してブレーキをかけすぎず、漕ぐところはしっかり漕いで走ることができました。その結果、予選から5秒縮めて9位でフィニッシュ。

今回のレースでは初めてエリートクラスでシングルリザルトを取れて満足ではありますが、同時に課題を見つけることもできました。というのも、1箇所だけ上位選手と明らかにラインが違く、タイム差がつきそうな部分に自分は1日目の試走の段階では気づくことができず、2日目にそれに気が付いても修正する時間がないということがありました。コースのすべての箇所でもっとタイムを縮められる他のラインはないか疑いながらしようと思います。

 

◆ダウンヒル競技について

MTBダウンヒル競技はタイムトライアル形式で1人づつコースを下る。コースは急斜面で構成され、ハイスピードのコントロールと難易度の高いセクションをこなすライディングスキルが必須。

2023全日本選手権MTB DHI(サイクルスポーツ記事)

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