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速さの極致へ至る探求 : NEXAR
初代FELTエアロロード「AR」が航空⼒学を応⽤した初めての本格的エアロロードとして2008年のツール・ド・フランスで鮮烈にデビューして以来、FELTは常にカーボンエアロロードの開発競争におけるトップランナーとしてあり続けました。その時々のマーケットのトップシーンへ新たな視点と共に参戦した歴代ARは、FELTのエアロ開発における位置づけを不動のものとしてきたのは疑いのない事実です。そして、とうとうARは長年の呼称を脱ぎ去り、「NEXAR (ネクサー)」として新たにはばたきます。
高速化を続けるプロレースを制するべく、エアロによるカテゴリートップの高速巡⾏性能を実現する⼀方、次世代型はエアロであってもUCI重量下限6.8㎏の達成が必須と定義、エアロロードとしては異常なまでのクライムバイク並みの軽さを実現しました。またレース環境最適化による最新ポジション理論の変化をバイクフレームに落とし込む、先進的な取り組みを施したFELT渾身の意欲作です。NEXARは高速レースでそのエアロアドバンテージを如何なく発揮しながら、急峻なコースを軽々と駆け上がる爽快さもライダーに提供します。新世代(NEXT)のエアロレーサー(AERO)がここに誕生しました。

エアロこそFELTのDNA
FELTの開発は常に空⼒効率から始まります。この思想は数⼗年にわたりエンジニアリングの中心にあり、いまなおパフォーマンスバイク設計の礎となっています。
先代、AR3.0も同じ文脈で開発されたバイクでした。2020年にリリースされた先代ARは、リリース当初からその先進性と優れたエアロダイナミクス、そのアドバンテージを付与されたうえで保たれた動的性能、どれをとっても傑作機と言える仕上がりでした。発売から5年が過ぎる2025エアロロードバイク市場にあっても依然高いエアロパフォーマンスを見せていたことが確認されています。

最新世代では、測定可能なマージナルゲインを徹底追求。チューブ形状、各部のトランジション、システム統合を磨き上げ、従来のARプラットフォーム比で推定5%のドラッグ低減を達成しました。絶対値ではなく、信頼すべきは相対的な進化。その積み重ねこそが本質です。エアロにおいてNEXARが先代から特に大きく変化させた面がバイクのフロントセクションです。コクピットまでを含む空気とバイクの最初の接点において、厚みを可能な限り削減し、断面長を伸ばすことで逆圧力勾配を低減しています。


そしてNEXAR。空⼒はFELTが知り尽くし、磨き続けてきた領域です。「軽量バイク並みの重量」というコンセプトを併せ持ちつつ、NEXARはマーケット最上位のエアロ特化コンセプトバイクに並び立つ性能を発揮します。

FELTのエアロダイナミクスノウハウと妥協なき設計思想は、ワールドツアーで常連の最速クラスと肩を並べるパフォーマンスを実現する。これはデータが示す確かな真実です。

総合性能のための徹底した軽量性


専用設計された軽量インテグレーテッドコクピット


全く新しいジオメトリーコンセプト
徹底したベンチマーキングプロセスを通じて得た競合分析の深い知見と、プロフェッショナル・バイクフィッターからのフィードバックを融合することで、パフォーマンスサイクリングの未来を指し示す新たなジオメトリーコンセプトをNEXARでは構築しました。NEXARのフレームジオメトリーにおける特徴は以下の通りです。
・従来より高いスタック : 余分なスペーサーを排除し、ステア、コクピット剛性向上
・従来より立たせたシートアングル : ライダーポジションをより前方へ、エアロポジション時のペダリングを阻害しない乗車位置、パワー出力効率
・ショートクランク採用(完成車) : ペダリング回転効率の重視

モダン・エアロポジションに最適化されたNEXARは、コンペティション志向の設計における新たなベンチマークを確立。
このジオメトリーは、効率的なエアロポジションを長時間維持できることを前提に設計されています。近年のレースシーンでは、前乗りポジションと高ケイデンスによる高出力、さらにはナローハンドルの採用といった新たなトレンドが主流となりつつあります。一方で、レーススピードの高速化に伴い、エアロポジションを維持し続ける能力そのものが、パフォーマンスを左右する重要な要素へと変化しています。
従来のジオメトリーでは、こうしたトレンドに対してライダー側がポジションを適応させる必要がありました。NEXARはその発想を転換し、ライダーが最も効率的かつ快適にエアロポジションを維持できる姿勢に対して、バイク側が最適化される設計としています。
これは進化ではありません。革命です。
フレームディテール



