ロングライドへ行こう!~その10 FELT VR30のメンテナンス編~

こんにちは。
ロングライダーのアッキーラです。

皆さんは、楽しい自転車生活を送ってますでしょうか。

キレイにピカピカ☆
VR30を掃除しよう!

sDSC_1710

ロングライドに関する小話を気ままに掲載します。
さて、第10回は、VR30のメンテナンスです。

「自転車をキレイに掃除するにはどうしたらいいか?」
「チェーンが真っ黒なんだけど、買った時みたいにピカピカにしたい。」
「VR30のメンテナンスで気を付けるべきところはどこだろう?」
と、考える方は、いらっしゃいますか?

前回、VR30で130kmを軽く走りました。
VR30が汚れたので、チェーンを洗浄する方法を紹介します。

チェーン洗浄/注油の強い味方!
ペドロス チェーンマシン
ペドロス オレンジピールズ
ペドロス チェーンJ

sDSC_1719

自転車でロングライドへ出かけて帰ってくると、自転車が汚れますね。
チェーンの汚れ、ブレーキの摩耗、砂利道の砂やホコリ、ドリンクボトルの飲料、乗り手の汗と涙(?)などなど。
その日の気象条件により、雨が降れば、自転車は自らまき上げた泥にまみれます。

sDSC_1723

チェーンを見ると、ベットリと黒く汚れています。
たった130km走っただけで、この有り様です。

チェーンをこのまま洗浄せずに次のロングライドへ行くものなら、ペダルの回転の抵抗になります。
さらに、チェーンの動きが渋くなって、変速不良を起こす原因にもなります。

次のロングライドを楽しむためにも、チェーンを洗浄しましょう!

「やっぱり愛車には…、いつも奇麗でいて欲しいよねー♪」

はい。
自転車ロングライドのアニメ『ろんぐらいだぁす!』の亜美ちゃんの言う通りです。
※アニメ版『ろんぐらいだぁす!』第7話『チームの絆』参照

自分の愛車が綺麗でいると、気分が上がりますよね☆

sDSC_1719a

チェーン洗浄に必要な道具は、次の通りです。
①ペドロス オレンジピールズ(洗浄剤)
②ペドロス チェーンJ(チェーンオイル)
③ボロ布
④ペドロス チェーンマシン(チェーン洗浄機)
⑤水を入れた洗面器

亜美ちゃんの先輩、” メカフェチ ” 弥生さんオススメのチェーン洗浄機です。

思ったよりカンタン♪
チェーン洗浄の手順

それでは、チェーン洗浄の手順を説明します。

1.自転車のギア位置をインナー×トップに変速する。

自転車のギアをフロント・インナー×リア・トップに変速します。
これは、チェーンマシンを効率よく動かすためです。

2.チェーンマシンをチェーンにセットする。

sDSC_1726

チェーンマシンを上下に分割して、チェーンを挟み込みます。
チェーンマシンは、上側のフタが洗浄液を貯めるタンクになっています。
一方、下側の器には歯車と無数のブラシが付いています。

・・・このチェーンマシンは、何年も使っています。
そのため、内部がかなり真っ黒になっているのは、ご愛敬です。(笑)

sDSC_1727

上側のフタと下側の器でチェーンを挟んだら、赤いレバーを回して、リアディレイラーのゲージに引っかけます。

3.オレンジピールズをチェーンマシンに注入する。

sDSC_1729

チェーンマシンの上側のフタに穴が開いています。
オレンジピールズをその穴に注ぎます。
オレンジピールズの量は、タンクいっぱいに入れましょう。

4.クランクを逆回転させて、チェーンを洗浄する。

sDSC_1734

チェーンマシンを抑えながら、クランクを逆回転させてチェーンを洗浄します。

sDSC_1732

この時、上側のフタにある赤いボタンを適宜に押して、オレンジピールズの洗浄液を真下に通過するチェーンに垂らします。
1番でギア位置をフロント・インナー×リア・トップに変速した理由は、前後のギアが勝手に変速したり、チェーンが脱落するのを防ぐためです。
およそ5分くらいクランクを逆回転し続けましょう。

sDSC_1737

上の写真は、1回目の洗浄が終わったところです。
チェーン表面に付いた汚れがある程度落ちました。

汚れがひどい場合、オレンジピールズをチェーンマシン上側のフタにもう一度注入します。
クランクをまた逆回転させて、2回目/3回目の洗浄を行いましょう。

5.上側のフタに水を注入する。

sDSC_1738

チェーンの汚れをきれいに落とせたら、今度はチェーンを水ですすぎます。
まるで衣類の洗濯みたいですね。

オレンジピールズが残っていると、洗浄後に塗布するチェーンオイルの耐久性や性能に影響が出てしまいます。
オレンジピールズを使ったら、必ず水ですすいで、その成分を洗い流してください。

チェーンマシン上側のフタを外して、水を張った洗面器に沈めます。
上側のフタにある穴に水を満タンにしたら、2番と同じように下側の器と合わせてチェーンを挟み込みます。

sDSC_1741

クランクを逆回転させて、チェーンをすすぎます。
この時、上側のフタにある赤いボタンを適宜に押して、上側のフタにある水を真下に通過するチェーンに垂らします。

上側のフタに注入した水が無くなったら、また洗面器から補充して、チェーンのすすぎを繰り返します。
そのうち、チェーンが泡立ってきますので、構わずに5分間くらいすすぎ続けましょう。

すすぎ終わったら、チェーンマシンを取り外します。
そして、洗面器に残った水をチェーンにかけて、泡を洗い流します。
オレンジピールズは、強力な洗浄力を持ちますが、水溶性なので水と混ぜて分解させれば自然に還ります。

6.ボロ布でチェーンの水分を拭き取る。

sDSC_1744

ボロ布でチェーンの水分を拭き取ります。
この時も、左手でチェーンをボロ布ごと包み込んだら、右手でクランクを逆回転させます。
こうすると、チェーンの水分を効率よく拭き取れます。

sDSC_1745

上の写真は、拭き取った直後のチェーンです。
新品と同じような光沢感が戻りました☆

7.他のパーツを洗浄する。

sDSC_1754

チェーンが乾くのを待つ間、他のパーツもきれいにしましょう。

カセットスプロケットも黒く汚れています。
この場合、オレンジピールズの成分が染み込んだボロ布の部分をカセットスプロケットの隙間に差し込みます。
写真のようにボロ布を上下に動かせば、カセットスプロケットの汚れを拭き取れます。
汚れを拭き取ったら、潤滑スプレーを吹き掛けて、わずかに残るオレンジピールズの成分を洗い流しましょう。
潤滑スプレーの余分な油は、ボロ布のきれいな部分で拭き取れば十分です。

同じ要領で、フロントディレイラー/リアディレイラー/クランクセットも拭き取りましょう。

もし、フレームの泥汚れがひどければ、百均のスポンジと食器用洗剤を使って、自動車さながらに文字通り『洗車』してしまう方法もあります。

8.チェーンに注油する。

sDSC_1748

チェーンの水分が飛んで乾いたら、チェーンオイルをチェーンに注します。
今回は、ペドロス・チェーンJを使いました。

チェーンJの先端にある注し口からチェーンのつなぎ目に1ヵ所1ヵ所に注油します。

チェーンJは、低抵抗と耐久性のバランスに優れたオールマイティなオイルです。

軽い雨に対応する耐水性があり、泥を分解し分離する特殊な成分により効果が長く続きます。
主原料になたね油を使用し土に還る生分解性を持っています。

ロングライドに求められるチェーンオイルの性能を十分に満たしています。

亜美ちゃん御用達のアルパカサイクル・パカ店長さん曰く、

「ディレイラーとか、ブレーキも、『動くところだけ』に注油するのがポイント♪ パカ♪」

※アニメ版『ろんぐらいだぁす!』第7話『チームの絆』参照

自転車の駆動系に一通り注油すると、弥生さん曰く、

「摩擦が減るから、乗り心地もぐっと良くなるわよ♪」

※アニメ版『ろんぐらいだぁす!』第7話『チームの絆』参照

というのは本当で、走りが軽くなってチェーンを含む駆動系パーツの寿命が延びます。

さらに、チェーンを一通り洗浄してから注油すると、

” 走ってみたら、カセットスプロケット2枚分軽くなった! ”

と体感できるくらい、クランクを滑らかに回せるようになります。
これだけ乗り心地が良くなれば、ロングライドで体力を無駄に消耗することがなくなります。
峠道を越えるヒルクライムでは、それが顕著に表れます。

sDSC_1755

チェーン洗浄/注油のやり方は、以上になります。
所要時間は、今回のやり方でおよそ30分くらいです。
台所掃除用の手袋を使えば、両手を真っ黒に汚すことなく、チェーンを洗浄できるので、女性の方もカンタンにできますよ。

メンテナンスを定期的にこなすコツ

メンテナンスを定期的にこなすコツは、イベントから帰ったらなるべく早く実施することです。

なぜなら、自転車のどこかのパーツが破損した場合、早期に発見できれば、パーツの取り寄せ・交換が早くできるからです。
パーツは、物によって販売店さんの先にある輸入商社(いわゆる問屋、つまり、弊社RPJ)から取り寄せることもあります。
パーツの在庫が輸入商社に残ってないと、海外にあるメーカーからの取り寄せに数ヶ月掛かることもあります。

もし、次のイベントの出発直前にパーツの破損を発見したら、どうなるでしょうか?
パーツを取り寄せられず、交換できず、そのイベントに参加できなくなる恐れがあります。

自転車をきちんと整備して、万全の体制でイベントに臨めば、メカトラブル無く完走に繋がります。
逆に整備してなければ、メカトラブルがイベントの最中に発生して、完走できなくなる恐れがあります。
完走できないだけでなく、乗り手が事故/ケガに遭う恐れがあります。
もし、仲間と一緒にイベントに参加していれば、自分の『整備不良』という怠慢で仲間に迷惑をかけてしまいます。

” 整備不良が原因で、自分の愛車が乗り手に牙をむく。”

と、言っても良いでしょう。

「そういえば、買ってからまだ『初期点検』してないよな。一度、店に行って見てもらった方が良いんじゃないか?」

※アニメ版『ろんぐらいだぁす!』第7話『チームの絆』参照

亜美ちゃんの親友・葵ちゃんの言うように、販売店さんに自転車を持って行って初期点検で見てもらいましょう。

VR30のメンテナンスで気を付けるべき場所
それはディスクブレーキ

ディスクブレーキは、MTBでお馴染みのブレーキパーツですね。
その制動力の強さは、ダウンヒルやフリーライドで証明済です。

逆に、ロードバイクばかり乗っている乗り手にとって、馴染みの薄いパーツでもあります。

VR30のメンテナンスで気を付けていただきたい場所は、ディスクブレーキです。
ハイドロ(油圧式)ブレーキを使っているので、通常のロード用キャリパーブレーキと異なります。
次の点には、十分に気を付けてください。

1.ディスクキャリパーの内部にあるディスクパッドに油分を付着させない。

ブレーキフルード(オイル)やチェーンオイルなどの油分がディスクパッドに付着すると、ブレーキが音鳴りする原因になります。
素手でディスクパッドを持つ時、ディスクローターと接触する面を触れないように気を付けましょう。

2.ディスクパッドは、定期的に交換する。

ディスクパッドは消耗品です。
パッド表面が摩耗したら、新しい物と交換しましょう。
ディスクパッドは、種類がたくさんあります。
ディスクキャリパーに合ったディスクパッドを選びましょう。
BBBの互換ディスクパッドは、種類/価格/性能がバランスを取れているので、オススメです。

3.ディスクローターに油分を付着させない。

理由は先の1番と同じで、ブレーキが音鳴りする原因になります。
素手でディスクローターを持つ時、ディスクパッドと接触する面を触れないように気を付けましょう。

4.ディスクローターを歪ませない。

これもブレーキが音鳴りする原因になります。
こちらは、ブレーキレバーを引いてなくても、「スッ!スッ!」と擦れる音がブレーキキャリパーから聞こえてきます。
ディスクローターが回転する時、ディスクローターの歪んだ部分がブレーキキャリパー内部にあるブレーキパッドに触れてしまうからです。

初心者さんには、ディスクローターの歪みを直しづらいです。
無理せずに販売店さんへお願いしましょう。

5.ディスクローターを定期的に交換する。

ディスクローターも消耗品です。
ローター表面が摩耗したら、新しい物と交換しましょう。
ディスクローターも種類がたくさんあります。
古いディスクローターと同じ径の物を選びましょう。

BBBのディスクローターも種類/価格/性能がバランスを取れているので、オススメです。
KCNCのディスクローターも斬新なデザインで、周りからの注目を集めます。

6.ブレーキレバー~ブレーキホースまでの一連のブレーキセットを上下逆さまにしない。

通常のロードバイクを整備する際、前後の車輪をフレームから外したりしますね。
その時、フレームを上下逆さまにして、前後のディレイラーを上の空に向けて、ブレーキレバーを下の地面に付ける状態になります。

ディスクロードの自転車の場合、フレームの上下を逆さまにするのは厳禁です。
なぜなら、ブレーキセットが正常に働かなくなる恐れがあるからです。

この状態にすると、ブレーキレバー内部にあるリザーバー(ブレーキフルードを貯めるスペース)に残留する気泡が悪い働きをする恐れがあります。

この気泡がリザーバーからブレーキホース内部に移動していくと、リザーバー~ブレーキキャリパーの間を流れるブレーキフルードを途切れさせます。
こうなると、ブレーキレバーを何度も引いても、ブレーキキャリパー内部にあるディスクパッドが動きません。
これは、気泡が境目となって、ブレーキフルードの圧力がブレーキキャリパーまで伝わらないからです。

ブレーキセットがこうなってしまうと、ブレーキフルードを改めて注入し直さなければ元に戻りません。

7.ブレーキフルードの種類をきちんと確認する。

ブレーキフルードには、2種類が主に使われています。
ミネラルオイルとDOT4(ドットフォー)オイルです。
ミネラルオイル使用のブレーキセットは、DOT4オイルを使えません。
また逆も然りです。
なぜなら、DOT4オイルは部品への攻撃性が強いからです。
つまり、DOT4オイルは触れている部品を浸食して痛めてしまうのです。

初心者さんは、オイルの種類が違うことだけ覚えていれば十分です。
そして、自分のブレーキセットがどちらのオイルを使っているか確認しましょう。

8.ブレーキフルードを定期的に補充する。

ハイドロブレーキは、使っているうちにブレーキフルードが徐々に減っていきます。
MTB用のディスクブレーキと扱い方は同じですが、メンテナンスには高い技術力が必要です。
初心者さんには、ブレーキフルードの補充は難しいです。

このため、ディスクブレーキの整備に慣れてない方は、自転車を販売店さんへ持っていきましょう。
また、ディスクブレーキ以外の整備が必要なら、迷わず販売店さんへ行きましょう。
無理して自分でやらない方が無難です。

「まぁ、分からないうちは私が見るから、いつでも持ってきてくださいパカ♪」

※アニメ版『ろんぐらいだぁす!』第7話『チームの絆』参照

パカ店長さんだけでなく、スポーツバイクを取り扱っている販売店さんは、どなたも親切・丁寧なので、安心して任せられますよ☆

自転車に安心・安全に乗るために、ぜひ整備しましょう。

恥ずかしがることはありませんからね。

次回は、VR30特集の締めくくりとして、FR30と比較します。

『I can go… as far as I want!
僕らはどこまでも行く
道が続く限りどこまでも行く
思い出すのは遠い昔、初めて補助輪を外して走り出した時のこと
ロングライドは心の状態
10kmであれ
2400kmであれ
あなたにとって冒険ならば
それは立派なロングライドです』
※自転車ロングライドの同人誌『LONGRIDERS』より抜粋。

いかがですか?
次のロングライドに向けて、VR30をメンテナンスしてみませんか?

『ろんぐらいだぁす!』© 三宅大志・一迅社/ろんぐらいだぁす!製作委員会

参考にならなかったまあまあ参考になった面白かった感動した (9 votes, average: 4.56 out of 5)
読み込み中...

↑星マークをクリックして、記事の評価をお願いします!
一番左が最低、右が最高評価です。