ロードバイクの軽量化を考えるとき、ホイールやコンポーネントなど大きなパーツに目が向きがちですが、細かなアクセサリー類も積み重ねれば無視できない重量になります。
中でもボトルケージは、軽量性だけでなく、走行中のボトルの出し入れのしやすさや、振動に対する保持力も求められるパーツです。
オランダの総合スポーツサイクリングP&Aブランド、BBB Cyclingから登場した「HALOCAGE CARBON(ハロケージ カーボン)」は、わずか19gという軽量性とスマートな外観、そしてボトルの優れた保持力を両立したボトルケージです。
今回はこのHALOCAGE CARBONを実際にロードバイクへ取り付け、使用してみた上でのインプレッションをお届けします。
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HALOCAGE CARBONについて
カーボン繊維を配合した超軽量設計
HALOCAGE CARBONは、カーボン繊維を配合した樹脂素材を採用した軽量ボトルケージです。
一般的な樹脂製ボトルケージでは30~40g程度の重量となるものも珍しくありませんが、HALOCAGE CARBONの公称重量はわずか19g。フルカーボン製のボトルケージにも匹敵する、あるいはそれらを下回る軽量性を実現しています。
また、カーボン繊維を配合した素材の特性を活かし、軽量でありながらボトルの保持に必要な剛性と適度な弾性を確保しています。
バイクの外観を損なわないスマートなデザイン
外観は非常にシンプルで、無駄な装飾を排した流線形のデザインが特徴です。
細身のラインで構成された本体は、ロードバイクのフレーム形状を問わず自然に馴染み、ボトルケージそのものが必要以上に主張することもありません。
近年のエアロロードや軽量オールラウンドロードはもちろん、クラシカルなフレームに取り付けても違和感の少ないデザインだと思います。
製品仕様
- 製品名:HALOCAGE CARBON / BBC-45
- 価格:4,500円(税込4,950円)
- カラー:ブラック
- 素材:PA+カーボンファイバー
- 参考重量:19g
- 対応ボトル径:74mm(標準サイズ)
- 付属品:取付用ボルト×2
HALOCAGE CARBON 使用インプレッション
今回、新たにBBBのラインナップに加わったHALOCAGE CARBONを使用してみました。
結論としては、20gを切る軽量性とスマートな外観もさることながら、特に印象的だったのはボトルの着脱のスムーズさと、非常に高い保持力の両立です。
単純な構造のパーツに見えますが、細部の形状がよく考えられており、実際に使ってみるとその完成度の高さが感じられます。
インプレッションした人 / 使用機材
ライダースペック:身長170cm / 体重60kg前後 / 月間走行距離300~500km
使用バイク:FELT FR Advanced Ultegra Di2 540mm
自転車の乗り方:平日 – ZWIFTでZ2、SST中心 / 休・祝日 – 早朝に峠方面へ50~60km、2~3hライド

実測でも20g以下。カーボン製ケージを凌ぐ軽量性

まずは実際に重量を計測してみました。
公称重量19gに対して、実測で18gを確認。カタログスペック通りの非常に軽量なボトルケージです。
カーボン製ボトルケージの中には20g台後半となる製品も多く存在するので、素材としては樹脂系コンポジットでありながら、下手なフルカーボン製ケージよりも軽いというのはなかなか面白いポイントです。
軽量化という観点では、一般的な30~40gクラスのボトルケージから交換すれば1個あたり10~20g程度、2個使用する場合は20~40g程度の軽量化が見込めます。
もちろん、これだけでバイクの走行性能が劇的に変わるわけではありませんが、軽量化を積み重ねていきたいライダーにとっては魅力的な選択肢になると思います。
バイクに馴染むスマート&シンプルな外観

実際にバイクへ取り付けてみると、まず感じるのはそのスマートな外観です。
全体が細身のラインで構成され、ボトルを支えるための必要最低限の形状にまとめられています。
特に横方向から見たときが無駄のないスマートなシルエットで、フレームのチューブ形状を邪魔しません。
今回取り付けたFELT FRのような現代的なカーボンロードはもちろん、フレームの素材やデザインを問わず、幅広いバイクにマッチすると思います。
個人的には、ボトルケージのような常時取り付けておくアクセサリーは、バイク全体のシルエットの中であまり主張しないものが好みです。
その点HALOCAGE CARBONは、軽量パーツにありがちな極端な肉抜き形状や奇抜な造形に頼らず、シンプルなデザインにまとめられているところが好印象でした。
ボトルの着脱がスムーズ、それでいて驚くほど抜けにくい

今回のインプレッションで最も評価したいのが、ボトルの保持力です。
ボトルケージに求められる基本性能は、走行中にボトルが脱落しないこと、そして必要なときにスムーズに取り出せることの2点です。
もっとも、この2つはある程度相反する要素でもあります。
保持力を高めるためにボトルを強く締め付ければ、当然ながら出し入れには力が必要になります。反対に着脱を軽くしすぎれば、路面からの振動や衝撃でボトルが動いてしまう可能性が高くなります。
HALOCAGE CARBONは、このバランスが非常によくできています。
ボトルを差し込む際には引っ掛かりが少なく、スムーズにケージの中へ収まります。一方で、いったん奥まで差し込んでしまうと非常にしっかりと固定され、走行中の振動程度ではまず抜けそうにありません。
実際に使用してみた感覚としては、意図せずボトルが脱落することはまず考えにくいほどの安心感があります。
単純に強い力で締め付けているというよりも、ボトルの形状を上手く利用して保持している印象です。
保持力の秘密はボトルのくびれに沿った形状

この優れた保持力には、ケージ本体の形状が大きく関係しているようです。
一般的なボトルケージでは、ボトルの外周を左右から挟み込む部分が保持力の中心になります。
HALOCAGE CARBONもボトルの外周を包み込むような形状となっていますが、それだけではありません。
注目したいのが、ボトルを支える台座部分に設けられた微妙なアール形状です。
この部分がボトル本体のくびれに沿うように接触し、外周を支えるアーム部分と合わせてボトルの動きを抑制しています。

つまり、単純にボトルを強く挟み込むだけでなく、ボトルの形状を利用することで抜け方向への動きを抑えているわけです。
これによって、ボトルを差し込む際には比較的スムーズに収まりながら、装着後にはしっかりとした保持力が得られるのだと思います。
一見すると何の変哲もない小さな造形ですが、こうした細部の工夫が実際の使い勝手に大きく影響しているのでしょう。
注意点:金属製ボトルとの組み合わせは非推奨
一点、使用にあたって注意したいのが金属製ボトルとの組み合わせです。
近年は保冷性能に優れたステンレス製などの金属ボトルも普及していますが、HALOCAGE CARBONでは基本的にこうしたボトルとの組み合わせはお勧めしません。
これはHALOCAGE CARBONに限った話ではなく、ボトルの外周を包み込むタイプのケージ全般に言えることです。
一般的な自転車用の樹脂製ボトルは、ある程度の弾性を持ち、ケージへ差し込む際にボトル本体もわずかに変形します。
一方、金属製ボトルは基本的に変形しないため、ボトルの着脱時に必要な変形をケージ側だけで受け持つことになります。
特にHALOCAGE CARBONのようにボトルの形状を利用してしっかりと保持する構造では、金属製ボトルとの組み合わせによって着脱が極端に硬くなったり、ケージに過度な負荷がかかったりする可能性があります。
金属製ボトルを使用する場合は、それに適した構造のボトルケージを選ぶことをお勧めします。
まとめ ― 軽量性だけではない完成度の高いボトルケージ

HALOCAGE CARBONは、公称19gという軽量性に目が行きがちな製品ですが、実際に使用してみると、それ以上にボトルケージとしての基本性能がよく練られた製品だと感じました。
特に優れていると感じたのは、ボトルをスムーズに出し入れできることと、装着時には非常に高い保持力を発揮することの両立です。
さらに、スリークでシンプルなデザインはバイクの外観を損なわず、フレームの形状やスタイルを問わず取り入れやすいものになっています。
軽量化のために使い勝手を犠牲にしたパーツではなく、日常的なライドで求められる機能性を維持しながら、重量を極限まで抑えているところにこの製品の魅力があります。
価格は税込4,950円。一般的な樹脂製ボトルケージと比べれば高価ですが、軽量カーボン製ボトルケージと比較すれば十分に検討する価値のある価格帯だと思います。
軽量化を追求するライダーはもちろん、バイク全体のルックスをスマートにまとめたい方や、ボトルの保持力と着脱性の両方にこだわりたい方にもお勧めしたいアイテムです。

