あえて紐のロードシューズを選ぶ理由とは?FLR FNT-9 LACE|スタイルで選ぶ2つの最高峰

カチカチと手軽に締められるダイヤル式のロードバイクシューズは確かに便利です。でも、もしあなたが「もっと自分の足に吸い付くような一体感が欲しい」「もっと足元から自分のスタイルを表現したい」と感じているなら、ぜひ選択肢に入れたいシステムがあります。

​それが、シューレース(紐)仕様。

​今回は、日本人に合う幅広の足型とワールドツアーレーサーが使用する性能に定評あるFLRのフラッグシップシューズに加わったもう一つの選択肢、「FNT-9 LACE」をご紹介します。クロージャー以外はダイヤル版の「FNT-9」と同じですので、詳しいレビューはそちらの記事に譲るとして、この記事では紐靴だからこそ味わえる「気持ちよさ」と「楽しさ」について語らせてください。

 

​7列の紐がもたらす、優しく包み込まれるようなフィット感

​FNT-9 LACEに足を通し、丁寧に紐を結ぶ。確かに面倒と言えば面倒なのですが、ライドへの集中力を高めていく瞬間でもあります。

​ダイヤル式が3列のワイヤーでスピーディーに固定するのに対し、FNT-9 LACEは7列の紐穴を備えています。

点で締め付けるのではなく、7列の紐がアッパー全体を連動させながら、足の甲を「面」で均一に包み込んでいく感覚。この、どこにも圧迫感がないのに完璧にホールドされている一体感は、一度味わうとクセになります。

​私の場合、FNT-9だと母指球部分の幅がわずかに余るのですが、シューレースならその部分だけをピンポイントでジャストフィットさせることが可能です。自分の足型に合わせてシューズが形を変えてくれるような、極上の気持ちよさがここにあります。

シューレースは走行中に締め直せません。だからこそ最初のフィッティングで7列の紐を使って均一に圧を分散させることが重要です。

最上部を画像のような「ヒールロック」と呼ばれる結び方にすると、足首だけが過度に締め付けられることが無くおすすめです。

​気分や愛車に合わせて雰囲気を変える、紐靴だけの「着替えの楽しさ」

​そして、シューレース仕様の何より最高な点は、「自分の好みや気分に合わせて、いつでもシューズの雰囲気を変えられる」ことです。

​ダイヤル式のワイヤーを変えることは不可能ですが、紐なら自由自在です。紐を変えるだけで全く違う表情を見せてくれます。

参考画像 FNT-1

靴紐の長さは付属のものを実測することをおすすめします。幅が細めのものを選ぶとスタイリッシュに見えます。​

ダイヤル版(FNT-9)との比較:スタイルに合わせた2つの選択肢

​「FNT-9」と「FNT-9 LACE」は、高剛性なフルカーボンアウトソール「R600」や、幅広甲高に対応するAsianFit形状「エリートラスト」など、クロージャー以外は完全に同じ兄弟モデルです。どちらかが上位、どちらかが下位ということはありません。

​純粋に、あなたのライディングスタイルや好みに合わせて選んでください。

​FNT-9(ダイヤル): 走行中にもワンタッチで微調整できる利便性、脱ぎ履きの圧倒的なスピード感を求める方へ。

​FNT-9 LACE(紐): どこまでも均一に足に馴染む極上のフィット感、そして紐を替える楽しさを大切にしたい方へ。

​ちなみに、クロージャーシステムがシンプルになった恩恵で、重量はシューレース版の方が少しだけ軽量(FNT-9:264g / FNT-9 LACE:251g ※どちらも42サイズ)に仕上がっています。この軽さも、足元の軽快感を後押ししてくれます。

 

クロージャー以外は「FNT-9」と同じですので、詳しくはそちらのレビューへ。

 

​まとめ:ハイエンドの走りを、もっとエモーショナルに

​シューレース仕様のハイエンドシューズでありながら、手頃な価格で購入できるのも、このシューズの素晴らしいところ。

​玄関で丁寧に紐を結び、お気に入りのカラーで足元を彩って走り出す。そんなサイクリングの「プロセス」そのものを愛おしくさせてくれる魅力が、FNT-9 LACEには詰まっています。

​利便性のダイヤルか、フィーリングのシューレースか。ぜひ、あなたのサイクルライフがより豊かになる方を、相棒に選んでみてください。

 

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