プロジェクト135パート2 第21回 (トルコ)ヒエラポリス遺跡、パムッカレ石炭棚

 皆さんご存知の通り、世界遺産には三種類あります。人が作った遺跡などが文化遺産、自然に出来ていて後世に残すべき価値のある自然遺産、その両方を持つ複合遺産です。世界には平成25年6月26日現在で981件の世界遺産があり、文化遺産が759件、自然遺産が193件、複合遺産が29件あります。日本には総数17件で13件の文化遺産と4件の自然遺産がありますが複合遺産はありません。今回訪ねたトルコには総数11件のうち、2件の複合遺産があります。さて、ではトルコの第一回目、ヒエラポリス遺跡とパムッカレ石炭棚、これは複合遺産です、を紹介しましょう。
 
■今回場所は
 

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パムッカレは温泉です。プールの向こう側は巨大な野外温泉になっており、水着をつけて入ります。
 
近づくとこんな具合で、一日中湯煙が上っています。
 
ホテルのバスにも温泉が出ます。金色の蛇口から勢い良く黄色のお湯が出ました。多分鉄分が多い温泉だと思います。とても気持ち良かったです。
 
山も上の方では、こんな勢いで流れています。
 
それが、こんな水路を惜しげなく流れて…
 
大人も子供も楽しめる、足湯になります。
 
私も早速、靴は袋に入れて、参加しました。ヌルヌルしてちょっと恐かったですけど雄大な景色とホカホカした足元はなかなかのものでした。
 
けっこう深い所もあって、短パンだったらもっと行ったのですけど…
 
温泉が流れ、何百年、何千年と年月が経つとこのような広大な石灰棚が出来るのだそうです。ちょっと大きさが分かりませんネ。
 
写真のプロが撮るとこうなるそうです。これは、ポスターを撮ってきました。
 
下の方では温泉はこんな具合だそうです。これもポスターです。
 
現実に撮れるのはこの程度です。
 
オバさん、それ以上前へ出るとアブナイヨ、若いきれいなオネーさんが立っていました。写真撮らして、と言ったらシャーネーナー、といった風情で…
 
このあたりまでがパムッカレ石炭棚、つまり自然遺産の部分です。
 
このポスターの右下の方の白くなっている部分がパムッカレの石炭棚、自然遺産の部分で、左上のゴチャゴチャと建物のある部分がヒエラポリス遺跡、文化遺産の部分、両方で複合遺産という訳です。
 
石炭棚の規模は写真ではなかなか分かりにくいのですが、遠くから見ると雪山のようでした。
 
ヒエラポリスは紀元前190年頃ペルガモン王エウメネス2世によって建造されたという古代都市の遺跡です。最盛期には人口10万人を数えたといわれています。こんな生活だったのでしょうか?
 
でも、今では夢のあとはこんな具合です。
 
アポロン神殿、といわれても、今は崩れた柱が転がっていました。
 
広大な古代都市跡の全体の大きさはすごいのですが、この遺跡はあまり見る物が残っていませんでした。
 
水路の跡。いわれなければ分かりません。
 
丘のずっと向こうまで続く石、石、石、世界遺産に登録されるには、手を入れすぎてはいけないのだそうですが、見てもよく分かりません。
 
ヒエラポリスは世界遺産ですが、あまりその良さ、意味が解りませんでした。それより、世界遺産ではありませんが、その前にこの柱の上のコウノトリなんか生きている本物ですからとても解りやすかったです。これが世界7不思議の一つといわれるアルテミス神殿あとの復元された柱だとか?
 
2階建てのケルスス図書館あと。すごく立派でしょ?これでも世界遺産ではないのです。エフェス。
 
さて、これは何でしょう?エフェスはその昔、港があって、これより小さな足の人(つまり子供)はダメ、という売春宿の広告だそうです。
 
この野外大劇場は、24000人も収容出来たそうで、今でもコンサートなどに使われているそうです。
 
公衆トイレの跡です。チョット…。
 
通路は立派なモザイクです。
 
エフェスのメインストリート跡です。あの向こうに海があったそうです。このエフェスが世界遺産になっていない理由の一つに、復元しすぎたから、といわれているようです。
 
手を入れすぎて世界遺産に登録されていないエフェスに対して、まんまと登録されたヒエラポリスでは入口で民族衣装のオニーさんが、オレンジとザクロを売っていました。ギリギリと絞ってジュースしてくれます。5リラ、250円くらいでした。味は、ウーン。
 
エフェスからパムッカレまではバスでおよそ200km。途中、当然トイレ休憩があります。そこの売店のオニーさんです。“フッフッフッ、鴨が来た!”といった感じの笑いです。五ツで一ツ、十コで三つサービス、とこれ日本語で言うのです。日本語が出来るのかと思って、15で5つにして、と言ったらキョトンとしてこの笑いです。結局買いませんでした。
 
翌日の夜、地中海沿いのアンタヤというところに泊った日、地元の人も来る近所のスーパーへ行ったら、このオニーさんがおみやげ用の上の写真とほぼ同じお菓子を紹介してくれました。何とおまけはありませんが大体半値でした。地元のワインなども買って、我がツレアイは、ホテルまで車で送ってもらう交渉に成功したのです。写真、アジアの中心から西へ行ってトルコへ着いて東へ行って日本に着いた日本人、元々はトルコ人と日本人は同じ民族、というのが本当じゃないかと思える気になってしまいます。
 
ところで、トルコは本当に自転車の少ない国でした。三日目までに撮れたのはこの一枚だけでした。
 
代りに、といっては何ですが、妙な物がたくさんありました。これは、マリア様の家の前のオミクジのようなもの、自分で勝手に願いを書いて結ぶのだそうです。3年以内に1億ドル手に入れたい、なんてのがありました。
 
次に目についたのが遺跡ネコです。トルコには家ネコ、野良ネコ、その他に遺跡で暮らす、遺跡ネコが居るそうです。
 今回のパムッカレの石炭棚はその美しさといい、壮大さといい、来て見ないと解らないだろうなーと思います。でも、残念ながらヒエラポリスは、来て見てもその良さ、意味は解りませんでした。その前に寄ったエフェス遺跡の方が世界遺産ではありませんが、古代都市がより鮮明に想像できる内容がありました。世界遺産の中で、自然遺産は解りやすいのですが、文化遺産の遺跡となるとなかなか手強いものがあります。文化遺産でも…の旧市街などと、現在も人が住んでいるところは解りやすいのですが…。
さて、次回は文化遺産、ハットゥシャ:ヤズルカヤ遺跡です。遺跡か…解るかなーと心配です。
 
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