Crankbrothers のクリートで「フロート」と「リリース角度」をカスタマイズしよう

Crankbrothers(クランクブラザーズ)が提供するクリートには、「フロート(Float)」と「リリース角度(Release Angle)」という2つの重要な調整項目があります。ライダーのスタイルや関節の状態、使うシーンによって最適な組み合わせを選ぶことで、ペダリングの快適性や効率を大きく向上させることができます。この記事ではその2つの用語の意味、それぞれの特徴、そして日本国内で購入できるモデル情報をまとめます。

フロート(Float)とは何か

「フロート」とは、ペダルにクリートがはまっている状態で、足(ソール)が自由に動ける角度を指します。簡単に言うと、左右にどれだけ揺れたり回転したりできるか、という可動域です。
例えばクロスカントリー(XC)走行では、0° フロートのクリートを使うことが好まれ、「ダイレクトにパワーを伝える感覚」を重視します。一方で、関節に不安がある方やダウンヒル、グラベル系の山道など足首・膝への負荷がかかるシーンでは、6° フロートの方が自由度があり安心です。

リリース角度(Release Angle)とは何か

「リリース角度」は、クリートをペダルから「外す(はずす)」ために足を回転させる必要がある角度です。一般的に、リリース角度が小さいほどクリートが緩く外れやすく、大きいほど外れにくくなります。 Crankbrothers のクリートには主に2タイプがあります。

  • Easy Release Cleat:リリース角度約 10°。初心者やすぐに外したい・足を回す動きに不安のあるユーザー向き。

  • Standard Release Cleat:リリース角度約 15°。中級~上級者や操作に慣れている方向け。

選び方のポイントと組み合わせ例

注意点と使いこなし

  • リリース角度が小さいと、誤って外れてしまうことがあるので、慣れるまで練習すること。

  • フロートが大きすぎるとペダリング時にパワーが逃げやすくなり、逆に負荷がかかりすぎても足首・膝を痛める可能性がある。

  • クリートの取り付け位置(シューズのソール上の位置)、ボルトの締め付け具合もペダリングの快適さに影響するので、微調整をするのがおすすめ。

  • 使用開始から一定期間でクリートの摩耗やゆるみをチェックし、必要であれば交換。

まとめ

Crankbrothers のクリートは、「フロート」と「リリース角度」を調整できることで、多様なライディングスタイル・体の状態・好みに対応する優れた設計です。

  • よりダイレクトにパワーを伝えたいなら「0°フロート + 標準リリース」

  • 体への負担を抑えたいなら「6°フロート + イージーリリース」

これを参考に、実際にクリートを交換・調整して、自分にとっての“ちょうどいい”設定を見つけてみてください。快適なライドを!