コンパクトSUVにロードバイクを車載する

サイクリングチームを作って遠征に行くようになると、自動車にロードバイクを積んで移動する事が多くなります。私のプライベートのチームは5人で、うち1人は京都在住。関東在住の4人で動くことが多いので、その都度レンタカーを借りていました。「ライトエース」あるいは「ボンゴ」を借りており、次のような良い点と悪い点がありました。

トヨタライトエース。一時期購入を考えたほど。

良い点
ロードバイク4台を中に収納、人間4人が乗れる。

悪い点
後席2名の乗り心地が悪く、会場についた頃にはぐったりと疲れる
遅くてうるさくて運転も疲れるので、会場についた頃には助手席以外全員が疲れる
うるさいので前と後ろで会話が成り立たないので仲間割れする
制限時間内に帰らなければいけないのでレースの後にももう1レースある

と、デメリットがメリットを完全に上回ってきておりました。アルファードなどの高級大型ミニバンを借りれば良いのですが、懐具合に厳しい。ちょうど私がその頃、コンパクトSUVの日産デュアリスを中古で購入、遠征にも行ければいいね、という話になりました。

外から見ればこのようになっていますが、中にさらにもう1台積んでいます。

チームは4人ですから、ロードバイクを4台と、人間が4人乗る必要があります。車内に1台、社外に3台積み込む事を考えてみます。外に積む道具は比較的いろいろなところから発売されていますので今回は省略します。問題はこの小さな車に人間4人とロードバイク1台を積む方法です。

結論から行けばこのような写真になります。ロードバイクは Felt FR5 51 サイズです。大きなフレームサイズやチェーンリングの場合、サドルを下げるなどの対応が必要になるかもしれません。個人の荷物は空いたスペースに入れます。

まずは前後輪を取り外します。その後にフォーク先端とディレーラー先端に手袋を被せます。輪行用の専用品が有れば、それでも構いません。これをやらないと車内が油まみれのキズまみれになります。この手のノウハウは尊い犠牲の上に成り立っているのです。

クルマの開口部は、ラゲッジよりかなり小さく出来ています。そこを横にして通してしまえば、中で何とかなります。
そのため、一度シートバックを倒してしまいましょう。

そしてフレームを寝かせて入れます。

中で捻りながら立てていきます。今現在のほとんどの車は、リアに向かってルーフがなだらかに傾斜し、入り口の方が狭くなっています。そのため、無理めに見えても中で立てると楽に立てられます。

自転車が立ったら、シートバックを元に戻します。

ホイールを手前に置きます。タイヤ部分がうまくフレームに触れるようにすればキズはつきにくいです。気になるようであればホイールカバーを使いましょう。

ちなみに51サイズ+50Tできわっきわです。試行錯誤の後の汚れが見えます。シートを下げるともう少しスペースが稼げると思います。

余ったスペースは、各人の遠征用荷物を積み込みましょう。バックドアやヒッチに取り付けるキャリアの場合、ドアが開かなくなるので、順番には十分注意してください。先に「降りる人」のバイクや荷物を手前にしましょう。仲間割れのもとになります。

さて、この方法に変えてみてから富士・美ヶ原と連戦しましたが、メリットとデメリットが極端に出てきました。
良かった点は
ワンボックスバンと比較してSUVは圧倒的に乗り心地・動力性能・運動性能に優れるため、疲労が全く違います。運転していても、していなくても楽です。
静かなので前と後ろで会話が出来ます。音楽も聞けます。
自分の車なので戻り時間をあまり気にしなくて済みます。

面倒になった点は
どちらのイベントも雨が降り、外に出している自転車は早急なメンテナンスが必要になりました。
ホテル到着時に自転車を輪行袋に入れて部屋に持ち込む必要がありました。
SAでのんびり休憩ができなくなりました。
「俺のバイクの方が高いから中に入れろ」と言い出す奴が出てきました。うっせーよ
といったところです。皆様も参考にしてください。

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