ロングライドへ行こう!~その22 『ろんぐらいだぁす!』聖地巡り11 しまなみ海道編(後編)~

こんにちは。
ロングライダーのアッキーラです。

皆さんは、楽しい自転車生活を送ってますでしょうか。

マンガ/アニメ『ろんぐらいだぁす!』聖地巡り11
しまなみ海道(後編)

ロングライドに関する小話を気ままに掲載します。
さて、第22回は、『ろんぐらいだぁす!』の聖地巡りでしまなみ海道編(後編)をお送りします。

今年3月に、広島県・尾道と愛媛県・今治を結ぶしまなみ海道を実際に走ってきました。
その様子を前後編の2回に分けて紹介します。
今回は、後編です。
ブログ上で一緒に廻ってみましょう。

※マンガ第5巻第18話『初めての自転車旅行(前編)』参照。
※マンガ第5巻第19話『初めての自転車旅行(中編)』参照。
※マンガ第5巻第20話『初めての自転車旅行(後編)』参照。
※アニメ『ろんぐらいだぁす!』の最終話『ろんぐらいだぁす!』参照。

サイクリストの聖地・しまなみ海道!
青き道のその先へ!!
・・・日没のために一部やり直し(笑)

前回の終わりに立ち寄った住之江旅館さんを出発して、先へ進みます。
前回お伝えするのを忘れていたことが3点あります。

今回、私の相棒・Z35のタイヤをserfas・セカ700X25Cに交換しました。
『タイヤ転がりの良さ』と『路面からの衝撃吸収性向上』を試しました。
これは、当たりです。
なぜなら、23Cと同じように走れて、かつ、路面からの衝撃を和らげてくれるからです。
空気圧を120PSIと高めに入れたにもかかわらずです。
2年前の東京→直江津320kmロングライドで使えばよかった、と後悔してます。

また、バーテープをBBBレースリボンに新調しました。
バーテープを交換する時、ひとつ工夫しました。
古いバーテープの切れ端をドロップハンドルバーの水平部から肩部にかけて左右にそれぞれ貼り付けた後、新しいバーテープを巻き付けました。
これは、ドロップハンドルバーから両手に伝わってくる振動対策です。

さらに、クッション付きのBBB指切りグローブを両手にはめました。
衝撃を吸収するクッションが手のひらの部分にあるので、両手に掛かる振動を軽減してくれます。

これで両手に伝わってくる衝撃は、だいぶ減りました。
個人の感想に過ぎませんが、ロングライドに役立つアイデアになれば幸いです。

生口島の海岸に沿って南下すると、多々羅大橋が見えてきます。
しまなみ海道を結ぶ橋の中で、中間に位置する橋です。

いつものように緩い上り坂を上がっていくと、柑橘類の木が目に入ります。
瀬戸内海独特の気候で育つのがよく分かります。

橋に近づいていくたびに、その大きさに圧倒されます。

歩道側を安全に走りましょう。

多々羅大橋の中央で、おもしろい物を見つけました。
広島県(尾道市)と愛媛県(今治市)の県境です。
海の真上で、しかも、橋の上、そして、ど真ん中。

手すりに取り付けられた看板です。
看板に書かれたキャラクターは、『わたる』くんです。
橋脚をモチーフに生まれた本州四国連絡橋のシンボルキャラクターです。
http://www.jb-honshi.co.jp/letter/?page_id=604

多々羅大橋を渡ると、大三島に上陸します。
大三島の展望台から見る多々羅大橋です。
さっきより綺麗に撮れたでしょうか。

多々羅大橋から下り坂を下っていくと、道の駅・多々羅しまなみ公園に到着します。
そして、ここにはご存知『サイクリストの聖地』石碑があります。

別の石碑と一緒に多々羅大橋を1枚撮影します。

記念写真で1枚。

陽がだんだんと傾いてきました。
青い道はまだまだ続きます。

大三島を進んでいくと、住宅地の中に一軒のお店があります。
リモーネさんです。
http://www.limone2.com/

リモーネさんでは、こちらのリキュールアイスモナカと・・・

搾りたての無農薬はっさくジュースをいただきましょう。

このモナカは、お店に残っていた最後の1個です。
ギリギリで間に合いました。

リキュールを使っていてもアルコール分は無くて、サイクリストは安心して食べられます。
飲酒運転にはなりません。
柑橘特有の酸っぱさを味わえるアイスモナカです。
美味しくいただきましょう。

リモーネさんでは、有機・無農薬にこだわって栽培した柑橘類を使って、数々の商品を作っていらっしゃいます。
収穫時期になると作業がお忙しいそうです。
通信販売で全国に発送していますが、お届けに時間がかかることがあります。
このため、日にちには余裕を持って発注していただきますようにお願いいたします。

大三島を離れて次へ進みましょう。

夕陽に照らし出される大三島橋です。

葵ちゃん達が走った、例のヘアピンカーブを曲がって大三島橋を渡ります。

今治まであと31km。
反対側の尾道まで45km。
今治が近づいていく一方で、尾道が離れていきます。

大三島橋を渡ると、次は伯方島に上陸します。

伯方島には道の駅・伯方SCパークがありますので、そこで休憩するのもよいでしょう。
今回は、残念ながら閉店してます。

伯方・大島大橋へ向かう上り坂を上っていくと、夕焼けが見えます。

伯方・大島大橋に向かうにつれて、周りが暗くなっていきます。

暗くなる前に橋を渡りましょう。

橋の上から写真を1枚。

大島に上陸します。
さあ恒例のナイトライドへ突入です。

大島の街路灯は、街の中心部に比べると少ないようです。
ヘッドライトとリアライトを点灯させて走りましょう。

さぁ、しまなみ海道の最後の橋・来島海峡大橋が見えてきます。
ここで葵ちゃん達は、雨上がりの虹を見かける場所です。
周囲が真っ暗ですが、橋の照明からそのシルエットが浮かび上がっています。
スマホカメラの設定を色々変えて撮影して、これが精一杯です。

晴れていれば、こんな感じです。

来島海峡大橋のループ橋を走って高度を上げていきます。

橋の照明がしまなみ海道のフィナーレを飾ってくれているようです。
この大橋は、第一・第二・第三の3本の橋で構成されています。
高度があるので、横風が強いです。
自転車のハンドルバーを横風に取られないように気を付けましょう。

大橋の途中で今治まで残り10kmの表示を見かけます。
あとちょっとです。

20時40分過ぎにJR今治駅に到着です。

尾道の渡船のりばを出発して、丸々12時間かかりました。
写真系鈍行ロングライダー(意味不明)の面目躍如です。
わはは!
(≧▽≦)

<3月23日(金)>

おはようございます。

昨日は、JR今治駅前にある今治ステーションホテルさんに宿泊しました。
しまなみ海道を今治側からスタートする場合、ここに前泊すると、ちょうどいいでしょう。
http://stationhotel.jp/

今日は、東京へ帰るだけの予定ですが、それだけではもったいないですね。
昨日、日没で夜景写真になってしまった来島海峡大橋をもう一度撮影するため、しまなみ海道を逆走しましょう。

初めからこのようになるなら、住之江旅館さんであらかじめ一泊する方が良かったかもしれません。
もしそうしたら、今日リモーネさんのリキュールアイスモナカを食べられたかどうか、分かりませんね。
ん~、判断が分かれるところです。
( ̄~ ̄;)

しまなみ海道を尾道方向に向かって、走り出しましょう。
昨夜、渡った来島海峡大橋から見る瀬戸内海のパノラマ写真です。
昨日よりも天気が良くなって、遠くまで見渡せます。
海の青さは、空の青さより濃くなっています。

昨夜、暗くて撮影できなかった場所から撮り直しです。
伯方・大島大橋まで戻ると、引き返してくるのが大変なので、ここから再開します。

今治方向へ走り出すと、来島海峡大橋が目に入ります。

下り坂を下りてくると、道の駅・よしうみいきいき館さんがこの先にあります。

来島海峡大橋を渡る前に休憩するのもよいでしょう。

来島海峡大橋が大きく見えます。

ここにもサイクルラックが設置されています。

自転車に乗るみきゃんの看板は、こちらにあります。

葵ちゃん達が集っていたであろうベンチもあります。
葵ちゃん達は、ここでカッパを脱いでいました。

亜美ちゃんは、レッグウォーマーを身に着けている太もも辺りが痛かゆく感じます。
その時、紗希さんの痛コワイ話を聴かされますね。

道の駅を出発して、今治へ戻りましょう。
昨夜走ったループ橋を上り直して、来島海峡大橋をまた渡ります。

来島海峡大橋をわたるのは、これで3回目ですね。(笑)

ものすごく太いワイヤーを見ながら、自転車歩行者道を渡っていきましょう。

ループ橋を上から眺めるとこんな感じです。

そして、橋へと繋がります。

昨夜は通過しましたが、休憩所が橋の途中にあります。

案内図を見ると、この場所は自転車歩行者道の最高地点に近い場所だと分かります。
橋からの景色が良いわけですね。
ここだけの話、私は高い所が苦手です。(恐)

来島海峡大橋の第三大橋の中間点がしまなみ海道の最高地点になるそうです。
海面から橋桁までの高さが65mもあるそうです。
オフィスビルなら16階に相当しますね。
※1階の高さを4.0mとして計算しました。

昨夜は、暗くて全く気づきませんでしたが、既視感のある建物が見えます。
糸山公園の来島海峡展望館さんです。

今治側のループ橋を下っていきます。
ループ橋を下り切ったら、右折して坂道を上っていきましょう。
糸山公園がトンネルの先にあります。

既視感のある石碑です。

サイクルラックがここにも設置されています。

来島海峡大橋の全景が眺められる展望台です。

展望台から眺めると、こんな絶景が見られます。

しまなみ海道のラストを飾る場所です。
ここで亜美ちゃんが名演説を披露するのですが・・・、

雛子さん達はなぜか大爆笑!!
(^▽^)

気になる方は、ブルーレイ&DVDでお確かめください。

糸山公園からの坂道を下っていくと、サンライズ糸山さんに到着します。
ここは宿泊できるので、JR今治駅からここまで自走して宿泊するのもいいですね。
http://www.sunrise-itoyama.jp/

今治側から来島海峡大橋の写真を1枚。

風のレストランさんは、サンライズ糸山さんの建物内にあります。
地産地消のごちそうを味わえるカフェレストランです。
http://www.kazeres.net/

店内はモダンな雰囲気で、落ち着いてゆっくりと寛げます。

パスタのランチセットをこちらでいただきます。

来島海峡大橋を眺めながら、美味しくいただきましょう。

お腹を満たして、今治市内を走ってJR今治駅に到着です。
これで東京へ心置きなく帰れます。

個人的な話ですが、私は今回が人生初の四国上陸なんです。
それがしまなみ海道の聖地巡りで良かったです。
ロングライダー冥利に尽きる、と言ったら、大袈裟ですね。

駅前の邪魔にならない場所で自転車を輪行袋に詰め込みましょう。

さて、今治から本州へ帰る方法ですが、今回はJR四国の特急しおかぜ号岡山行きを利用します。
しおかぜ号は、いしづち号高松行きと連結しているので、乗り込む車両に注意しましょう。
しおかぜ号は、瀬戸大橋を渡っておよそ2時間ちょっとで岡山駅に到着します。
そこから山陽新幹線・東海道新幹線を利用すれば、東京へ楽々と帰れます。

岡山方面ホームから眺める、今治駅前のロータリーです。
今治ステーションホテルさんが目の前にあります。
お世話になりました。

特急しおかぜ号・いしづち号が到着します。
オレンジ色の塗装がみかんを想像させるので、愛媛らしい特急車両です。
モグリの鉄ちゃんでごめんなさい。

四国の特急に乗るのも生まれて初めてです。
輪行袋は、車掌さんの案内で通行の邪魔にならない通路に置きました。
私は、自由席に乗って寛ぎます。

特急しおかぜ号は、途中の宇多津駅でいしづち号と分割します。
そして、しおかぜ号は、瀬戸大橋を渡って岡山を目指します。
瀬戸大橋からの夕陽を今回の旅の最後に撮影します。

2回に渡ってお届けしたしまなみ海道編は、以上になります。

しまなみ海道は、常設のサイクリングコースとして最も成功していると思います。
それは、サイクリストが行きたい時に走れるだけでなく、自治体並びに地元の方々の絶え間ないご協力によって成り立っているからです。
また、観光スポット・宿泊施設・グルメスポット・サイクルオアシス・レンタルサイクルなどが充実しています。
これだけ整っているからこそ、年間を通じてサイクリストが訪れる聖地となっていることを理解しました。

広島県と愛媛県では、県内の至る所に常設のサイクリングコースを設置しています。
その中のひとつがしまなみ海道であることを初めて知りました。
また機会を作って、しまなみ海道や他の常設コースを走りたいです。

広島県内のサイクリングコース
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/78/cyclinghiroshima.html

愛媛県内のサイクリングコース
https://ehime-cycling.jp/

「泊りがけのツーリングの考え方って、長距離を走る時にだって使えるの。今回みたいに宿に泊まってまた走るってのを繰り返して、時間をかければ長距離も走れると思うわよ。そう考えると、グッと世界が拡がると思わない?」(紗希さん)

「そうか。『長距離走る』って、何も特別な事じゃなかったんだ。今回の経験を活かせば、私でももっと遠くへいけるのかもしれない・・・。そして、いつかは、皆と!」(亜美ちゃん)

自転車を輪行して旅先で走れば、行動範囲が大きく拡がります。
鉄道やクルマでは通り過ぎてしまうような場所でも、自転車なら気軽に立ち寄れます。
自転車で運動しながら観光スポットを巡り、旅先のグルメやスイーツを楽しめてしまうのですから、一石二鳥ですよ。

さぁ、自転車で長距離を走り出してみましょう。
そして、自転車に乗って旅に出ましょう!

『I can go… as far as I want!
僕らはどこまでも行く
道が続く限りどこまでも行く
思い出すのは遠い昔、
初めて補助輪を外して走り出した時のこと
ロングライドは心の状態
10kmであれ
2400kmであれ
あなたにとって冒険ならば
それは立派なロングライドです』
※自転車ロングライドの同人誌『LONGRIDERS』より抜粋。

いかがですか?

しまなみ海道を走って瀬戸内海を渡って、サイクリストの聖地を巡ってみませんか?

『ろんぐらいだぁす!』©三宅大志・一迅社/ろんぐらいだぁす!製作委員会

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