Crankbrothersサポートライダー ダウンヒルシリーズ函館、富士見パノラマ レースレポート

MTBダウンヒルシリーズ戦「ダウンヒルシリーズ」の函館七飯、富士見パノラマにCrankbrothersサポートライダーの朝倉選手が出場しました。
函館のコースは近年珍しいロングコース。そして富士見パノラマは「今回の富士見パノラマ大会のコースは、今まで以上に距離・スピード・セクションの繋ぎなど、いずれも難易の高い設定となる予定です。参加にあたっては本人の技量と共に車両整備など、しっかりとコースに対応できるライダーのみを参加対象とします。」という異例の注意が出される難易度の高いコースと、バリエーションに富んだ会場で開催されています。今期のリザルト、開催予定などは公式WEBサイトをご覧ください。
以下朝倉選手のレースレポートをお届けします。

#5 函館七飯スノーパーク(北海道)

 

 

決勝

エキスパートクラス1位、総合5位

8月26日から27日にかけて北海道の函館七飯スノーパークで開催されたダウンヒルシリーズ函館七飯大会に行ってきました。私は東京に住んでいるので25日の昼から移動を開始しました。夕方ごろに関東に住んでいて一緒に大会に参加する予定の友人と合流し、車で青森港まで向かいました。26日の午前1時ごろに青森港に到着し、翌朝着の函館行きのフェリーに乗りました。朝に北海道に着いた時には疲れは残っていましたが、体調も整っていて、良いコンディションで1日のスタートを切ることができました。次戦の富士見パノラマ大会でエリートクラスで出場したかったため、今回の大会ではエキスパートクラス優勝、総合3位以内を目標に出場しました。

8月26日(1日目)。試走開始時の天気は晴天、コースコンディションはドライ。大会前からコースが長いことを知っていたので試走の1本目からGoProをつけて走行しました。試走の1本目を終えて、コースは全体的にタイトなフラットコーナーや大きく窪んだ穴が多く、スピードに乗せるのが難しいという印象を受けました。また、コーステープの貼り方がざっくりとした感じだったため、ショートカットできそうなラインを探そうと思いました。普段は知っている富士見パノラマなどにはない、サラサラの土がコース上に積もっているタイプのコースで滑る場所も少なく、気持ちよく攻めることができました。しかし、2本目の試走を終えた段階で、天気予報にはなかった雨が降り始めました。他のコースよりも函館七飯のコースは雨に弱い印象で、とても滑りやすい路面に変わりました。コース全体を通して人工的なバンクが少ないため、うまく攻略できずにいました。1日目の最後に行われた予選の時には雨は降っていませんでしたが、次の日も雨が降るかもという情報があったのでグリップなどをチェックしながら走りました。予選中はスムーズに走れるインカットラインを全部見逃してしまったのでGoProで2日目に備えてしっかりコースを覚えました。

8月27日(2日目)。2日目は一瞬雨が降りましたが、ほとんどの時間が晴れていたので、1日目の午後より走りやすかったです。また、前日の夜にGoProの動画でコースを覚えていたので1本目からペースを上げて練習することができました。前日の予選では前半で詰まってしまう箇所が多かったので、滑りやすく、オフキャンバーが多い前半を丁寧に走ることを意識しました。私は自分のラインを最もスムーズに走れるラインだと思ってそのラインのみを練習していましたが、友達の中には自分とは全然違ったショートカットラインを見つけている人もいました。試走の数をこなすことができなかったため、自分のラインを修正することができなかったのは今回の大会の反省点だと思います。

決勝。終始ノーミスで走り、エキスパートクラス1位、総合5位。8分弱あるコースでも最後まで漕ぎ切ることができたのは大きな進歩だと感じました。しかし、全体的にリミッターがかかったような安全運転になってしまい、総合3位までは20秒近く足りませんでした。おそらく、このコースをさらに攻めて走っていたら最後まで漕ぎ切ることはできなかったと思います。攻める体力と漕ぐ体力を合計した体力まで体力を増やす必要性を感じました。

 

2023 #6 富士見パノラマリゾート(長野県)

予選5位

決勝3位

9月9日、10日にかけて長野県の富士見パノラマリゾートで開催されたダウンヒルシリーズ富士見パノラマリゾートに参加してきました。特設コースとして、以前使われていた旧Aコースをアレンジしたものが用意され、前半はハイスピード、後半はテクニカルな構成となっていました。タイム的に見ても4分弱くらいでダウンヒルらしいコースになっていたと思います。前半、後半の区切りがわかりやすく、いつもよりもコースを覚えやすかったのが良かったです。今回は久しぶりのエリートクラスでの出走だったため、表彰台を目標に参戦してきました。

9月9日、試走日。天気は試走開始時間前に雨が降ったものの、終日晴れでした。コンディションは朝に降った雨の影響が残ったウェットコンディションでした。前半の高速区間はそこまで滑りやすくなかったですが、後半のテクニカルなセクションがフラットコーナー×ウェットコンディションのようになっていて非常に滑りやすかったです。試走では今大会で優勝した土屋選手と一緒に走りました。彼が前を走って自分が後ろからGoProで撮影する。撮影したものをスタート地点に向かうまでのゴンドラで見て、よさそうなラインやペダリングできる箇所を探すことを繰り返しました。結果的にコースも早く覚えられて効率的にお互いのペースを上げられたと思います。ドロップが続く箇所や難しいコーナーでは自分よりも他のライダーの方が速いと思ったのでジャンプでどれだけ速く漕ぎ出せるかなど他のライダーが注目していなさそうな箇所を意識して練習しました。

9月9日のスケジュールの最後には予選がありました。タイムドセッションでは本気の90%くらいの攻めつつも転ばないくらいのペースで走りました。試走の時よりもペースを上げているため、ペースを上げないと気づけなかったミスが出そうな箇所を見つけることができました。結果はトップから6.7秒落ちで5位でした。GoProの動画も撮れたので有意義な予選にすることができました。

9月10日、決勝日。決勝日のスケジュールは試走から始まります。1日目よりも試走時間が短い上に2日目の方がより多くのライダーが試走をするため1本1本を丁寧に走りました。試走は1日目と同じように土屋選手の後ろを走って二人でラインのチェックを行いました。前日の予選で二人とも前半の高速セクションが遅いことがわかったので前半でスムーズにコーナーをこなすことなどを中心に練習しました。1日目より滑りやすくなっていましたが、コースに慣れてきて安定して走れるラインもわかってきました。

決勝。スケジュールの都合上試走を終えてから2時間強ほど経ってから迎える決勝でした。体も冷えて路面の状況も読みにくかったため、ゴンドラを降りてからスタート地点に向かうまでを有効に使いました。スタート7分ほど前にスタート地点に到着し、息を整えつつもリラックスできる時間を作れて良かったです。自分いとって今大会の前の最後の本格的なダウンヒルレースが全日本選手権であり、そこではスタート直後にぼんやりと走っている感覚になってしまったため、今回は気を引き締めて走ることを意識しました。スタート直後から試走よりも滑りやすいコンディションだったものの攻めて走ることができました。何回か危ない場面はありましたが、自分の中でベストと言えるランでフィニッシュ。結果はトップから4.7秒落ちの3位。ダウンヒルシリーズのエリートクラスで表彰台に上がれたことが初めてで、予選からは14秒縮めることができたので自分にとって嬉しい大会になりました。

今回よりもさらにタイムを上げるにはコーナーを強化する必要があると思いました。右コーナーや浅めのコーナーだと失速が目立ってしまうので得意な左コーナーと同じように体を動かせるように練習しようと思いました。

ペダル:MALLET DH シューズ:MALLET SPEED LACE スピードシューレースはオレンジにカラーカスタム。
今期のダウンヒル・エンデューロでは若手選手の躍進が目立ちます。朝倉選手もその注目若手選手の一人。函館でのエキスパートクラス優勝から昇格後1戦目にして、念願のエリートクラス3位入賞!!おめでとうございます!

#WERIDECB

 

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