SDA王滝2022 出展レポート

コロナ禍等、ずっと延び延びになっていて、3年ぶりの開催となったMTBアドベンチャーレースの祭典、SDA王滝に出展致しました。

王滝ではお馴染み松原スポーツ公園に集合したライダーは約1000人。例年より少なめではありましたが、ほぼ同窓会のように久しぶりの再会を喜び合っていました。

また、この長い休眠を経て、初参加のチャレンジャー達もついに王滝村へ向かうことができた記念すべき開催でもありました。

接近中の台風の影響も心配されましたが、開催時間には問題ないとの判断で、レースは決行。

幸いにも前日、当日ともにさほど天候の崩れは無く、無事に終了することができました。

思い描いたリザルトを得た人も、完走した人も、残念ながらリタイアの人も、それぞれのSDA王滝を味わったのではないでしょうか。

◆GT試乗会+王滝スペシャル

やはりGTバイクは王滝では盤石です。フルサスを中心にGTのMTBを試乗して頂きました。ペダルはフラットペダルでもしっかりと食いつきの良いCrankbrothersのSTAMP2,3を使用。

また、近年アツいグラベルライダー向けにカーボングラベルモデル「GRADE」も展示。

この試乗車には王滝スペシャルとして、クランクブラザーズのドロッパーポスト「ハイラインXC」が取り付けられていました。ハードなアップダウンの多い王滝のコースでは、このドロッパーポストが本領発揮。「欲しい!いますぐ付けたい!」というグラベルライダーも続々。やはりあるのとないのとは全然違います。

◆Camelbak耐久チャレンジ

王滝といえば耐久レース。ライダーの持久力も問われますが、使用するアイテムの耐久性も気になります。

そこで「Camelbak耐久チャレンジ」を開催!お馴染みCamelbakのハイドレーションバッグに「乗ってみる」チャレンジです!

ちなみに今回使ったバッグは、前週に250kgのモーターバイクで乗ってみるデモンストレーションをやりましたが、特にダメージは見当たりません。

ブースご来場の皆様、延べ50名にチャレンジして頂きました!!

結果は…少しくたびれた感がありますが、使用には差し支えないレベル。もちろん水漏れや破れはありませんでした!

ちょっと転倒して下敷きになる程度では、びくともしないのを実感して頂けたのではないでしょうか。

◆全グラベルライダーが気になる、コレ!

王滝には「グラベルクラス」も設けられていますが(余談ですが、GTサポートの山中選手がグラベルクラス設立を提案したそうです)

規定はタイヤ幅のみで、実は「サスペンション」は装備可能なのです。

今年は例年以上に路面のガレ具合が酷い様子で、グラベルクラスは相当辛かったとのご感想でした。

ブースにて初お披露目となったSRサンツアー「GVX」はグラベル専用ショートストロークサスペンション。ガレ場でのサスペンションの効能はMTBの歴史を辿れば一目瞭然。

ちなみにグラベルクラスで好リザルトを出したライダーには、サスペンションを装備したバイクが多かったとか。王滝へ行くならサスペンションは「あったほうがいい装備No.1!!」

◆給水を制する者は王滝を制する!ライダー達の給水パターン

今回はさほど暑くなかったので、水分は少な目というライダーも多かったのではないでしょうか。

ただ、幾多のライダーの乾きと火照りを癒してくれた「天然エイドステーション(川の水)」が枯れ気味だそうです。高地の直射日光は想像以上にキツく、暑さと日差しの強い日には熱中症のリスクも高まるので、水分量も多めに持っていくことをお勧めします。

長時間に及ぶアドベンチャーレースでは、給水と栄養補給が完走のポイントの一つになってきます。これから完走を目指す人のために、王滝ライダーの給水事情をヒアリングしてみました。

 

・ボトルだけ派

僅かなタイムも削りたいトップライダー達はこのパターンです。速い選手達はほとんどハイドレーションを背負わず走るスタイル。

給水はバイクに付けたボトルだけ(エナジージェルを入れて給水と栄養補給を兼ねている)荷物は最小限のスタイリッシュさですが、100kmを4~5時間台で走るスピードを持っているからこそできる事。完走を目指すのであればエネルギーや水分の枯渇に備えて、しっかりと装備を持つことを強くお勧めします。そしてガレた路面でも躊躇なくボトルを取れるライディングスキルも必要。自信が無ければ口元で給水できるハイドレーションバッグをお勧めします。転倒とケガは避けるに越したことはありません。

・途中給水無し派

ハイドレーション使用で途中給水のタイムロスを避けたい人は、レース中に摂取する水分を全て背負うか、ボトルに分散してもっていく事になるでしょう。Camelbakのハイドレーションは最大3Lのリザーバー容量がありますが、単純に考えて3kg分の水です。相当な重量なので事前に背負って走ってみるのをお勧めします。長時間の重い荷物は想像以上に身体にダメージを蓄積してしまうので、なるべく車体に分散させて積み込む方法も検討した方が良いでしょう。

・給水しながら最小限派

なるべく体力を温存して、完走を目指すライダーにはこの方法を取る方も多いようです。目安としてボトル1本分ぐらいの水分をハイドレーションに入れて、給水地点かチェックポイント毎に給水する方法。毎回止まることにはなるので、タイム把握は必要ですが適度な休憩にもなります。

ご来場の皆様、ありがとうございました!!この日しか見られない景色とゴールを目指して走り出すアドベンチャーライダー達を、また次回も応援したいと思います!!

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