最近よく見かける「MIPS」ヘルメットをおさらいしてみよう

こんにちは!泥モノ担当Mラカミです。ついにMTB用のヘルメットを揃えました。

MTB用のヘルメットの特徴は「側頭や裏側も覆われた被り込みが深めのデザイン」「バイザーが付いている」ですが、不意に転倒して投げ出されることも多いので、MIPS対応の「デューンMIPS | BHE-22B」を選んでみました。

黄色いシールが目印の「MIPS」

さて、このヘルメットには「MIPS」のシールが付けられています。もちろんMTB用だけでなくロード用ヘルメットにもこのMIPS搭載のラインナップがあります。

MIPSって何?付いていれば品質が良いの?ヘルメットはMIPSを選んだほうがいいの?という疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

BBBのヘルメットでは、マエストロ MIPSデューンMIPSがMIPS搭載モデルになっています。

この「MIPS」についておさらいしてみましょう。

 

衝撃は複雑、そして脳は繊細

MIPSとは「多方向衝撃保護システム(The Multi-directional Impact Protection System)」。

自転車事故で転倒する際、頭部は回転運動をともなって落ちていきます。単純にハンマーで叩かれたような衝撃ではなく、もっと複雑な動きだったのです。

以前の記事にMIPSの詳細な説明があります。読んでいるとゾワゾワしてきます。言わずもがなですが、脳はとても繊細な器官なんです。

MIPSは脳を保護するシステムです。

1. 転倒時に頭を打ち付けた場合、多くの場合は脳に回転運動が加わります。
2. 脳への回転運動は頭部の損傷だけではなく、脳への重度な損傷を引き起こす可能性があります。
3. BBBヘルメットの内部に供えられたMIPSは、低摩擦機能によって、頭部はヘルメットの中で全方向に10mm~15mm動き、脳への回転エネルギーを減少させます。

実際にヘルメットの内側を見てみましょう。

このデューンMIPSにも黄色いレイヤーが付いていますが、形状はヘルメットによって異なります。

このレイヤー部分を指でスライドさせてみると、MIPSレイヤーをヘルメットに繋いでいるシリコンはがウネウネとランダムに動きます。ヘルメットに外部から衝撃が加わり回転運動に至った時、このMIPSレイヤー部分が滑るように動いて衝撃をいなす、という仕組みになっているようです。ビルの免震構造を想像してしまいました。

新たにもう一枚薄いレイヤーが加わるため、サイズ感もMIPS非搭載ヘルメットとすこし異なります。実際にショップ店頭で試着してみることをおすすめします。

ヘルメットなんかいらないと思ったあなたは、とても幸運な人

さて、ここまで読んで「でも転倒したこともないし、ヘルメットなんて実は要らないのでは?」と思った、そこのあなた!おめでとうございます!!とても幸運な人です!

今まで一度も転倒して頭を打つという恐怖体験が無かったのですから!!

そういう筆者Mラカミも「大してスピードも出さないのに、ヘルメット被るのは大げさでは?」なんて思ってた頃がありました。その時までは。

とある冬の寒い日、交差点近くの路肩の凍結した水溜まりでうっかり前輪を滑らせ、そこから先は一瞬でした。成すすべもなく転倒して路肩に投げ出され、どうやら縁石に頭をぶつけたらしく、被っていたヘルメットには一文字にピシッと凹みがついていました。

幸いにも頭には全くダメージはなく、まだ新しかったヘルメットを泣く泣く処分した程度で済みましたが、もし、ヘルメットを被っていなかったら、頭を縁石にぶつけて一文字にビシッと凹ませていたに違いありません。病院沙汰は不可避。下手をすると外傷や脳震盪に至っていたかもしれません。想像すると背筋がゾワゾワします。身を守るものはヘルメットしか無いのです。

ヘルメットが要らない幸運が終わる前に、ヘルメットかぶってみませんか?

そして、愛用のヘルメットをそろそろ買い替えようと思った方、繊細な脳を保護する「MIPS」搭載モデルに変えてみませんか?

特にスリップダウン等、様々な状況で転倒することも多いMTBライドには、頭をなるべく覆う形状+MIPSモデルがおススメです!!

参考にならなかったまあまあ参考になった面白かった感動した (19 votes, average: 4.63 out of 5)
読み込み中...

↑星マークをクリックして、記事の評価をお願いします!
一番左が最低、右が最高評価です。