ツーリングで活用するリアビューレーダー「VARIA RTL515」

リニューアルして以来、非常にお問合せの多いガーミンのリアビューレーダーVARIAシリーズですが、実際のツーリングではどんなふうに活用できるでしょうか。
都市部の夜間走行に便利なイメージがありますが、今回のツーリング先は昼間で、交通量の少ない北海道の道央方面です。

 

灼熱の首都圏を飛び越し、新千歳空港にやってきました。
涼しいです。気温24℃。まさにサイクリング日和。素晴らしい。

今回のレビューはテールライト内蔵のVaria RTL515を使用。
ライトは点灯だけではなく、昼間使用に向いた点滅パターンの「デイライト」モードもあります。

Varia RTL515はシートポストのできるだけ高い位置に取り付ける必要があります。
マニュアルには、センサーを正しく感知させるために「道路に対して垂直に取り付けてください」と記載されています。
推奨はサドルバック無しでVARIAを取付ける方法ですが、なるべく荷物は車体に付けたいのでサドルバッグの下に取付。

シートポストの出しろが少ないので、ギリギリです。何とか干渉しない位置に付けられました。
ツーリングに使いたい大型サドルバッグの場合は、取付位置を考える必要がありますね。
取付はシートポストの形状に合うアダプターを選んでゴムのバンドで固定するだけ。簡単です。

エッジとのペアリングを行います。今回はエッジ130+を使用。
機種が違っても手順は一緒で、電源を入れ、「設定画面」<「センサー」<「センサー追加」<「全て検索」でVaria RTL515を選択します。
次からは電源を入れると自動的にペアリングを開始します。

エッジ130+の表示はモノクロなので、シンプルに表示されます。
画面左側の●が感知した車両の位置で、感知した時点でアラート音が鳴ります。

 

搭載されているマイクロレーダーは、最長で後方140mの車両を感知するそうです。
感覚でいうと、少し早め。まだエンジン音も聞こえないうちからアラートが鳴るので、「本当?」と思うぐらいです。
スピードに応じて画面の●が移動し、どれぐらいの距離かだいたい把握できます。複数台の時はアラート音が変わります。
ちなみにライトの点滅パターンも変わるそうです。走行中は見ることができませんが、近づく車からは分かりやすいのではないでしょうか。

少し走行してみて、この「VARIAの車両感知センサーは、郊外でのソロツーリングにあると便利!」と実感しました。
数人のツーリングなら、後続の人が車の接近を知らせてくれたりしますが、一人ではなかなか気づきません。
特に北海道ツーリングにおすすめな理由を上げます。

積雪地は路面が荒れやすい

道が広く直線が多いので、「北海道は路面がきれい」と想像する方も多いと思いますが、実際は荒れている路面が多いです。
除雪作業の時に縁石や路面が削られてボロボロになった箇所が多いですし、凍結も多いので路面に大きな穴や亀裂が生じたり、排水溝やマンホールの回りが削られている所もあります。
タイヤを取られる位の大きな亀裂や穴は、路上の中央ぐらいまで派手に避けないと嵌ってしまう場所もありました。
後方から車が来るかどうか、早めに知っていれば落ち着いて対処できます。
そういうケースでは本当に便利でした。

余談ですが、北海道の郊外でよく見かけるこの「下向き矢印」標識は路肩の位置です。
積雪時に除雪の目印にしたり、吹雪の時は路肩への乗り上げや滑落を防止するために設置されているそうです。
自転車で走っていると、矢印の下を走っているように見えるのではないでしょうか。

平坦に見えて起伏がある地形

北海道の道路、平坦でどこまでも真っすぐな道路が思い浮かびますが、意外に写真のような、緩やかな丘が連なる地形が多いです。
写真の畑の端付近が、うねっているのがご覧いただけるかと思います。
特に今回のツーリングのコースである道央には、こういう地形が多いです。

丘の頂上から下った辺りでは、後ろが見えません。
後方から車が接近しても、音がするまで車の存在に気付かないのです。
振り返っても車がいないのにアラートが鳴っているのは「あれっ?」と思いましたが、すぐに車が現れて抜かれました。
なるほど、レーダーはかなり精度が良いです!!

 

迫り来る農耕車からダッシュ!

大型車も多数走る国道から少し入った、郊外の畑地の間を走る道路は交通量が少なく非常に走りやすいですが、農繁期には農耕車もよく走っています。
速度差が少ないため、近づいてから千切ろうとしてもダラダラ並走状態になることもあります。
走行音は大きいのですぐに気が付きますが、近づいているのか遠いのか、音だけではなかなか判断がつきません。

レーダーのアラート音から、ゆっくり近づいているようならフルダッシュで千切って車間を取ることができます。
農耕車はそんなに長い距離を走らないようなので、逃げ切れる確率は高そうです。
お互いにストレスを溜めずに走れます。

 

気持ち良い景色が続きます。
国道に戻っても通行量は少ないですが、たまに大きなトラックも通ります。でも確実にレーダーが捉えるために、気持ちに余裕ができます。
気になるバッテリーの持ちは、デイライト点滅で16時間弱でした。ほぼスペック通りです。
日中のツーリングなら、1日に一回充電すれば問題なさそうです。
バッテリー残量が少なくなると、エッジの方にも表示が出ます。つい充電を忘れるので、これは便利。

 

スマホでも専用アプリをインストールすればVARIAのレーダーを受信できます。表示はこんな感じになります。車がリアルですね。


ハンドルにスマホを取付ける必要があるので、ハンドル取付用のスマートフォンホルダー等を活用すると良いでしょう。

スマートフォンホルダー

https://www.riteway-jp.com/pa/013400.html

 

ガーミンのサイクルコンピューターが無くても使えますし、見通しの悪い峠道でも、VARIAのレーダーは威力を発揮すると思います。
ぜひツーリングにご活用ください!

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