GT’s Birthday Party to the People | Tokyo イベントプレイバック!

 

10/14~16、GT Bicycles の50周年を祝し日本でも開催されたGT’s Birthday Party to the People ツアー。

開催にあわせてGTブランドと長きを共にしたレジェンドMTBライダー、ハンス・レイも来日し、MTBファンとライドを共にする“FUN”なイベントとなりました。

またとない機会となった本イベントの様子をプレイバック!

 

まずは来日したレジェンドMTBライダー、ハンス・レイへのインタビューから!

数々の歴史的名車や当時のノベルティ等がお披露目となったエキシビジョン

 

 

GTの歴史の数々を作り上げてきた往年の名車が勢ぞろい!古くからブランドを知る方にとっては、懐かしいものも多いのではないでしょうか。

それぞれ並べていってみると、ブランドの技術革新の変遷やプロダクトカテゴリーの変化も見えてくるようです。

ここでは一部展示されていた車体についてクローズアップしていってみましょう。

 

複数のMTB競技で栄光に輝いた伝説的モデル、ザスカー

MTBハードテイル史に燦然と光り輝く名車、ザスカーの1999年チームモデル。

このモデルが名車足る由縁は、当時、XC、DH、スラローム、トライアルという4つものMTB種目において世界選手権を勝っているという実績のため。MTB黎明期は競技の境目が胡乱であったとは言え、後にも先にも、このような偉業を遂げたバイクは他になかった。

 

初期フルサスペンションMTBの名車、LTS

1992年に初めてのMTBフルサスペンション機構RTSシリーズ開発成功後、続いて1995年に世界初の4バーリンケージ方式サスペンションシステムとして発表されたLTSでワールドカップ常勝。GTはフルサスペンションバイクのグローバルリーダーとして圧倒的な地位を築くに至った。1999年にiDRIVEに引き継がれるまで、LTSというモデルは次々と打ち出されては淘汰されるサスペンションシステムの中では異例のロングセラーとなったモデル。

特にペダリング主体の選手にとって、そのサスペンション機構を持たせつつペダル効率を犠牲にしない性能は大きな評判となった。

 

LTSの次を追求して作られた開発過渡期のバイク、LOBO

GTのサスペンション機構がLTSからI-Driveへ進化する過渡期に生み出されたバイク。当時先進的だったサーモプラスチック素材、可能な限り低く取り付けたリアサス機構が特徴。DHバイクの変遷期で、よりエクストリームに変化していくコースに対応するため、いかにロングストロークでギャップをいなすかが開発の焦点となっていたが、構造的に強度に問題がありそれを補うために重量を増さなければならなかったため、当時のライダー、マイク・キングからは不評だった。当モデルはその後、アルミ素材に置き換わったもの。

ちなみにこのころのGTハイエンドバイクは全て本社のあるアメリカ工場で作られていた。

 

「BBをフロートさせる」誰も想像しなかった革命的サスペンション機構を採用した、XCR (I-Drive)

XCRは初代I-Driveを搭載した、GTサスペンションの革命的モデル。当時誰も思いつかなかったBB周りを独立してフロートさせることで、サスペンションのハイピボット化とペダリング効率の両立を成し遂げた。サスペンション構造を一から再設計することを決意した、当時のチーフエンジニア、ジム・バスビー渾身の一作。創業者のゲーリー・ターナーに“Rocket Science Stuff”(わけのわからない科学の産物)と言わしめた。

 

よりメンテナンス性を向上した次世代I-Driveを積んだ“XC”フルサスバイク、マラソンカーボンTEAM

マラソンは過酷なレースを戦うアスリートのためだけに開発されたクロスカントリーレーシングバイク。TEAMは最上位のカーボンモデル。現在GTはフルサスペンションのグラビティ/エンデューロ系バイクに注力している向きが強いが、2010年ごろにはその当時、選択肢も少なかったXC競技のフルサスペンションにも着手していた。I-drive機構はその当時においてペダリング効率にも優れていたため、このようなモデルが生まれてきたのは必然でもあった。

 

幻となった貴重な開発用プロトタイプモデル、TRIAL 26″ prototype model

2013年、Kenny BelaeyがGTに加入した際にプロトタイプモデルとして作られた26インチトライアルバイク。

BB UPは70mm、ホイールベースは普通に組むと1,110mmと現代のトライアルバイクと比較して長く、乗りこなすにはライダーにスキルと筋力が求められる。フレームは6000番代のアルミ、重量は実測約2.2kgとかなり重いので剛性も高い。プロトタイプながら随所にGTのロゴの刻印がありGTらしさ満載のトライアルバイク。

市販化が期待されたが、プロトタイプで留まった希少な車両。

2000年代後半、アメリカUCIチームをサポートした際のロードレーシングモデル、GTR

GTBicyclesが2000年代後半、JellyBelly Cycling Teamをサポートしていた際のモデル。

JellyBelly はアメリカ国籍のUCIコンチネンタルチームで、1999年に設立。アメリカ・カナダの主要レースやナショナルチャンピオンシップで結果を残している名門チームで、現在はWildlife Generation Pro Cyclingと名を変え、チームは存続している。尚、チームを2000~2018まで支えたJellyBelly社との契約は、米国内自転車界において最長スポンサード記録でもある。

特に1990年代~2000年代にかけてGTはMTBのみならずロードスポーツにも強く、UCIプロツアーチーム(現LOTTO)にもスポンサードしたり、米国トラックナショナルチームのサポートも行っていた。

 

2009-2010、MTB最強アマチュアレーサーの証、ゴールデンバイクザスカー

2009-2010年にかけてMTB最強の名を欲しいままにしたアマチュア強豪レーサーの勝利の証。本企画はGT取り扱い各国で開催され、本国アメリカでは7つのメジャーXCイベントの勝利者に金色のザスカー、フォースまたはマラソンカーボンが贈られた。金色に輝くそれを手にするために当時のキャッチコピー「The only way to get the Golden Bike is to crush the competition (ライバルをぶっ潰し、金のバイクを手に入れろ)」のとおり、強豪レーサー達がしのぎを削ってゴールデンバイクを奪いあった。

日本国内においてはMTBスーパーメジャーイベント「SDA王滝」の勝利者にこのバイクが贈られ、当時バイクを勝ち取った山中真選手はその後もGTを駆り、本イベントで存在感を放っていくことになる。

 

MTBレジェンドの駆る現行モデル、FORCE Carbon

トライアルの元世界チャンピオン、現在は全世界の前人未踏トレイルに挑戦するアドベンチャーライダー、さらに慈善団体”Wheels 4 Life”も設立し、発展途上国へ自転車の移動手段を届けるためのチャリティー活動も行う、GTと共に歩むMTB界のレジェンド、ハンス・レイのバイク。

FORCEは特に下り系競技、エンデューロを主眼に作られたモデルでこそあるが、ハイピボットサスペンションでスピードを殺さずセクションをクリアする一方、ペダル性能を確保するアイドラープーリーを採用。さらに高速化するレースに対応すべくジオメトリーを煮詰めることで速く、“FUN”に走れるバイクに仕上がっている。

FORCE 商品ページ

 

今では最早見ることも叶わないであろうノベルティ・カタログの数々

右から; GTファクトリーレーシングチームライダーのサイン入りジャージ、1990年代当時のチームジャージ、ハンスレイとブライアンロープスが現サイクルモードにあわせ来日した際の販促Tシャツ、シドニーオリンピック出場日本選手サインTシャツ

当時イベント毎に生産されていたコラボグッズ。圧巻は1/64チームトランスポータートラックやBMXフィギュアなどといった模型やオリンピック記念ピンズなど、豪華なグッズが作られていた。

本国GTのカタログや過去のムック本、往年のGTBicycles カタログなども公開!

 

トークショープレゼンターにハンス・レイと山中真選手

ハンス・レイ

ハンス・レイはトライアルの世界チャンピオンに何度も輝き、現在はMTBで走れる限界を追求するエクストリームライディングのスペシャリスト。

1987年から現在に至るまでチームGTの現役ライダーとして走り、ブランドの全てを知る存在でもあります。誰も走ったことのない世界各地の難コースを走りながらMTBの可能性を広げていく活動を精力的に推し進める一方、また慈善団体「Wheels 4 Life」チャリティーの創始者で、発展途上国へ自転車の移動手段を届けるためのチャリティー活動も行っています。

近年では都市と自然のコントラストを楽しめるアドベンチャーフィルム、「アーバン・MTB・アドベンチャー」シリーズを自身のYoutubeにて随時配信中。
都市の喧騒と自然の美しさを切り取ったMTBで巡る映像の数々は常にコアなMTBファンから好評を得ています。

ハンス・レイ氏 Youtube チャンネル

当日は彼自身のキャリアとGTブランドとの歩みを語ってくれました。ブランドの50周年である一方、彼のキャリア及びブランドとの関係も35周年ということで、ハンスにとっても2022年は特別な年でした。

彼のバイクライフを語る上で外せないエクストリームな挑戦の数々はぜひ彼のYoutube チャンネルへ!

 

山中 真

セルフディスカバリーアドベンチャーin王滝を中心に走るオフロードライダーで2010年のSDA王滝でゴールデンバイクを勝ち取って以来の実力派GTライダー。

近年はシクロクロスにも東海地方のレースをメインに参戦中です。特にXC種目においては確かな実力を誇りながら、謙虚であり続けるその親しみやすい人柄も相まってレースの現場では常にファンが絶えない人気ぶりも健在です。

山中氏オフィシャルブログ 「マウン遊記!」

当日はその当時のSDA王滝参戦時のことや、現在の彼の取り組み等をインタビュー形式で語ってくれました。昨今は東海地方を中心にCXシリーズに挑戦しています!

 

10/16はライドへ!MTBフリーライド with ハンス・レイ @フォレストバイク小田原

最終日はフォレストバイク小田原 でライドイベント。ゲストライダーのハンスと山中選手を交えたフリーライドセッションです。

フォレストバイクについて

フォレストバイクは気軽にトレイルを楽しめるマウンテンバイクパークです。首都圏からもアクセスしやすい小田原という立地に、スキルレベルに合わせた複数のトレイルとまずは練習にも安心なパンプトラックも用意され、初心者から上級者まで楽しめます。レンタルバイク各種も用意があり、国際ライセンス資格も持つ講師陣によるレッスンプログラムも用意されているため、まずはMTBを始めてみたいという方にもおすすめです。

アクセス(Google Map)

 

パーク内のトレイルへライドに繰り出します。ここからが楽しい時間です…!

ハンスに続いて実力派ライダー達が続々とエアーをキメる。

MTBは撮影も楽しいシーンのひとつです。トリックを決めたらそれがうまく切り取れた時の喜びは格別です。

Do a Wheelie!

さすがは元MTBトライアルチャンピオン、エンデューロバイクのFORCEでもまるでお手本のようなダニエルを披露してくれました!

ライドの後はフォト・サインセッション

ゲストライダー2人で小田原の海をバックに記念撮影

フォレストバイクで“GOOD TIMES”を過ごしたみんなでグループフォト!

 

GT Bicycles 50周年にふさわしい、何よりも“FUN”であることを大事にするブランドらしいイベントとなりました!

イベント開催にあたりご協力いただいた皆様、ご来場の皆様、そして50年の長きに渡りご支援いただいたGTを愛する皆様に感謝申し上げます。

GT Bicycles はこれからも自転車を楽しむ皆様の“GOOD TIMES”とあり続けます。

 

最後に、50周年の節目に日本に来てくれて、

Thanks,  Hans “No Way” Rey!

 


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