京都でクロスバイクが欲しい！自転車に全然詳しくないけど、初心者でも緊張せずに入れるお店ってあるのかな。

—そんなお悩みをぼんやりと持ちつつ、ネットで購入できるクロスバイクでお茶を濁そうとしている皆様にお伝えしたい。

「お気軽にお立ち寄りください」とはよく言うけど、本当に気軽に立ち寄れる自転車店が京都にあるぞ！

京都市北区にある自転車店『UP CYCLES』は、通学や通勤に便利なクロスバイク選びを、親身にサポートしてくれるお店だ！

金閣寺から徒歩10分ほどの距離感で、立命館大学の東門を出てすぐ、京都の大学生の自転車通学にも便利な立地にある自転車屋『UP CYCLES (アップサイクルズ)』。

いわゆる自転車マニアのための秘密基地という感じではなく、ガラス張りで南向きの間口には誰でもウェルカムでオープンな雰囲気が満ちている。入り口が明るいって大事！

店内にはシティサイクルをはじめクロスバイク、ロードバイクなどが所狭しと展示されており、まずはどんなタイプの自転車が自分に合うのかを知りたいというような方でも、好みの一台を見つけるには十分な展示台数だ。

たまに店主のおもちゃらしきものがまぎれているのも微笑ましい！

店主の宮崎さんがとびきりの笑顔で迎えてくれた。この写真だといかにも店内で待ち構えていたというような感じになってしまっているが、実際には外に私がいるのを発見するやいなや駆け足で店前に出てきて迎え入れてくれた。

「街中華みたいな自転車屋を目指しています」と、いきなりパワーワードが飛び出した！

聞くと、ご自分のお店がどの辺りのポジションなのかをきちんと示したいがための目標だそう。チェーン店ではない。しっかり個性とこだわりがある。でもこだわり一辺倒でやっているわけではないし、お客様を選ぶようなことはしない。特別に刺激的な体験があるわけではないけど、一回行って終わりではなく、定期的に足を運びたくなるようなお店にしたい…これって街中華なんじゃないか！というイマジネーションの着地だ。

「街の中華料理屋さん」というワードはお店のInstagramにも明記されており、表向きにわかりやすい例えでポジショニングを言い表すことで、お客様が店選びに迷うことがないように工夫されているのだ。

考えてみれば、自転車店というのは一見するとポジショニングがわかりづらいことが多く、その矜持がどこにあるのかは店主の心の中に仕舞われているケースが少なくない。スポーツ自転車を扱うプライドとして高級フレンチを目指すというお店が多いのかもしれないが、宮崎さんのプライドはそこではなく、永く地元で愛されるという方に向かっている。

こういう言い方は宮崎さんの本意ではないかもしれないが、プロフェッショナルな職人なのにそれをプライドとして主張しない感じがむしろカッコいい！

お話を伺っている最中「ちょっとすみません」と、宮崎さんが小走りでオモテに出て行かれる。見ると、地元の方と思しきお客様が自転車を引いて店前にやってきている。先ほど私が出迎えられたのと変わらぬ機敏な足取りで入り口のお客様の元に駆け付けていたのである。

驚くべきは、取材中にひっきりなしに訪れたすべてのお客様に対して同様の対応をされていたことだ。接客中か電話対応中でもない限り、ほぼ確実に自ら店前に飛び出していって声掛けをされていた。イチゲンであろうが、他で買った自転車の持ち込みであろうが、宮崎さんにとっては全く問題ないことなのだ。

これは当たり前っぽく思えて全然当たり前じゃない。自転車店に限ったことではないが、なかなか声掛けしてもらえずにお客が店前で所在無げにウロウロさせられることは少なくない。誰もが気軽に立ち寄れる“街中華のような”という安心感は早速ここに表れているのだ。

あそこのチャーハンが食べたいと思って訪問すれば、思った通りのチャーハンが安定的に供給される。べつに宮崎さんのことをチャーハンと言うつもりはない。

ちなみに店前に置かれた看板にはこう書かれている。

「セルフ空気入れ 無料です　やり方がわからなかったらスタッフまでお声がけ下さいね」

少なくとも、私が滞在中には空気入れのみの利用で訪れたお客様に対しても、宮崎さん自ら店前に出て行って空気入れの手伝いをされていた。学生からご年配の方まで様々だが、誰一人として声を掛けることなく帰してしまったことはなかった。

失礼な言い方になってしまうかもしれないが、ステレオタイプなアパレル店員のような感じとは全く無縁で、本当に必要なことだけに気を利かせてさっと助けてくれる“親切な近所の兄ちゃん”という感じだ。お客側からしたら店選びにおいて結構大事なポイントである。

もう、自分が近くに住んでいたらこういう自転車店にお世話になりたい！という感じだ。2025年親切大賞を与えたい。

「RITEWAY（ライトウェイ）は創業当初から扱っています。永く使えるデザイン、部品の妥協がないという点で初心者にもオススメです。部品の妥協がないというのは、丈夫で壊れにくく、万が一出先でトラブルが発生したとしても、飛び込みのお店でも対応してもらいやすいということです。売る側にも買う側にも安心感があります。それから京都は坂道も多いのですが、RITEWAYのクロスバイクならギアも豊富で快適に走れますよ。」

自転車店に馴染みのない方はあまりピンとこないかもしれないが、店頭の自転車を自分好みにカスタマイズすることも可能だ。例えば、グリップやペダルをカラフルなものに変えてみたり、大きな荷物を積載しやすいようにラックを取り付けたりなど。

もちろん、宮崎さんは玄人の要望にも応えられる懐の深さをお持ちだ。ご自身も熱心なサイクリストであることから、お客の要望に隠れた機微をうまいこと拾ってくれるのだ。“街中華でこんなの出てくるの？！”って時々驚かされる味に似ている。

京都市近辺にお住まいで、初めてのクロスバイク、ロードバイクを購入したい！という方、はたまた自転車の修理やカスタムを安心して依頼できるお店を探している！という方、まずはアップサイクルズ・宮崎さんにご相談を！