買ったあとも通い続けたくなるロードバイク専門店

ロードバイクで走る環境にも恵まれた西八王子のロードバイク専門店「ファーストバイクスインターナショナル」 @firstbikes_naka 中山店長にインタビューしました。

ロードバイクは買ってからが本番。お客様に通い続けていただけるように

——ファーストバイクスインターナショナルさんってどんなお店ですか？

ロードバイクって買って終わりじゃないから、そのあと全く行かなくなるようなお店であってはいけないと思うんです。買ってからが本番なので、通い続けられるような環境作りを心掛けています。ロードバイクを手に入れたあとのメンテナンスとか、必要になったパーツを相談していただけるように。自分でやって失敗してしまったり、間違ったものを買ってしまったりして、お客様が損するようなことにはならないようにしたいんです。アフターケアをやっぱり一番大事に考えています。

——中山さんすごい気さくというか、話しやすいので、そういうところにお客さんが集まっているというのはあると私も思います！

確かにお店の評判とか見ると、親切だとか、熱心だとか言っていただいています。お客様からいただく金額は10万、20万、中には100万とかもあって、車とかバイクと変わらない。そういうものを売る以上はやっぱりそれに見合うサービスを提供していきたいんです。

——売って終わりじゃないと言う意味では走行会も開催されていますよね？

冬の間、12月から2月ぐらいまではお休みなのですが、3月からは毎週日曜日にやっています。初めての方がいる時は、「今回は初心者限定」みたい感じにしています。でも速い人でもそういう走行会に参加してくれる方もいて、自分が買った時のことを思い出して初めての方に優しくしてあげるようお願いをしています。結構みなさん優しくサポートしてくれるのですごくありがたいです。

自分に合う店を選んで、長くロードバイクを楽しんでほしい

——初めて参加するのは勇気いりますもんね。

そう。だからやっぱりさっきの話のアフターケア。お客様には同じ地域でおすすめのお店を紹介して、一度そのお店も行かれてみてくださいとお伝えしています。お店は何度も通わなければいけないので、行きづらいお店で買うべきではないんですよね。だから他のお店も見て、話を聞いてみて、そちらが良ければそちらで買った方がいいですし、うちのお店が良いと思っていただければ、選んでいただきたいと考えています。やっぱり買ってくれた後も何度も通ってほしいんですよね。他のお店でこんなことやっていたら怒られるかもしれませんけど(笑)

——ファーストバイクスさんと言えば、このすごい量の自転車の在庫が特徴だと思うのですが、何か理由があるんでしょうか？

理由ではないかもしれないんですが、取り扱いブランドがすごい多いんですよね。最初はフェルトなど４ブランドくらいだったのですが、お客様に取り扱いの無いブランドなんだけどここで買いたいって言われてどんどん増えていったんです。取り扱いブランドの半分以上はお客様にリクエストされたブランドです。経営としては間違っていると思うんですが(笑)、お客様に楽しんでもらいたい、喜んでもらいたいという思いが強いです。

——中山さんはヒルクライムレースで入賞などもされていたと思いますが、最近はどんな楽しみ方をされているんですか？

2015年くらいのヒルクライムレースで年代別優勝した時なんかもあったんですが、実は交通事故で怪我をしてしまってからあまりガシガシ乗ってはいないんですよね。でもそれより今はお客様に貢献したい、ここで買って良かったと思ってもらいたいという気持ちで頑張っています。自分の経験を活かして自転車の乗り方もお伝えしています。店内のローラー台でビンディングのはめ方、ダンシングの仕方、ペダリングのコツ、腹斜筋の使い方とか色々。カッコイイ後ろ姿で自転車に乗ってほしいですね。

中山さんの戦歴

東京ヒルクライムHINODEステージ　総合2位
戦国ヒルクライムin甘利山　30代優勝
東京ヒルクライムHINOHARAステージ　30代 4位

初心を忘れずにずっとロードバイクを楽しんでいただくため、自分も初心を忘れずにお客様と接したい

——これからロードバイクを始めようと思っている方へ一言お願いします！

やっぱり初心を忘れずにっていうのが大事かなと思います。ロードバイクを始めるのってカッコいいからとか遠くの景色を見に行きたいとかシンプルな理由だと思うんです。でもレースでの結果を目指すようになるとだんだんそれが変わってきたりとか、環境の変化でパタッと乗らなくなってしまったりとか。でも初心、ロードバイクを始めたころの純粋な気持ちを思い出せたらまた走り出すと思うんです。私も初心を忘れずに、自分が初めてロードバイクを買うぐらいの気持ちになって、お客様と一緒に同じ目線でロードバイクを選びたいと思っています。自分に合ったお店を見つけて、長くロードバイクを楽しんでほしいです。