Felt「FR」レース用ロードバイクをフロントシングル化 ベストなギヤと軽量化を検証

坂バカスタッフRYOです。

今年からプロコンチネンタルチームが採用したことで注目度の上がっているロードバイクのフロントシングルギヤ。

フロントシングルの3Tバイク登場 Cyclowired
https://www.cyclowired.jp/news/node/255556

私もかなり気になっていたのですが、今のチェーンリングが寿命を迎えたので、フロントシングルを導入してみることにしました。

バイクはFeltのオールラウンドロード FR

ちなみに、ロードレース、ヒルクライムレース、200kmのロングライド、たまに林道ライド、そして通勤までこなすバイクで、ロードバイクはこの1台しか持っていません。

 

フロントシングルを考えるご参考として、私の情報も書いておきます。

身長174cm、体重58kg

最近測ってませんが、1年くらい前に測ったFTPは265w(4.6w/kg)

タイプとしてはクライマー。平地も走れなくは無いが、速くは無い&嫌い。

スポーツバイク歴13年

ヤビツ峠(名古木交差点~)のベストタイムは36分。八王子市和田峠は15分

Mt.富士ヒルクライムは69分

JCRCはCクラス。ツールドおきなわ市民210kmはなんとか完走レベル。

 

フロントシングルのメリットは?

個人的にフロントシングル化する一番の動機はメンテナンスです。

常に自分のバイクは完璧に整備された状態にしていたい性分なんですが、その反対で面倒くさがりでもあるんですよね(笑)

その点フロントシングルなら、ドライブトレイン関連のメンテナンスはほとんどリアだけで済むはずです。

シフトワイヤーの動きが重くなっても、ワイヤー交換はリアだけでOK。

しかもフロントディレーラーってちょっとしたズレですぐにチェーンと擦ってしまいますし、調整は結構シビアです。

日々の洗車も、フロントディレーラーがなくて、チェーンリングが1枚なので、今まで手が届かなかった場所も簡単にキレイにできます。

オーバーホール作業もフロントシフトが無いので、かなりの作業削減です。

メンテナンスにかかる手間は半分になると言っても差し支えないと思います。

個人的な話ですが、最近子どもが生まれたこともあって、自宅で自転車を触る時間がなかなか確保できないことも理由だったりします。

 

あと、メンテナンスだけでなく見た目と気分も大事ですよね。

シンプルで必要最小限というのは無条件で良いことだと思っています。

フロントディレーラーとチェーンリング1枚がなくなったバイクはとにかくシンプルなビジュアルになります。

またフロントシフトワイヤーもなくなるので、ハンドル周りがスッキリ、ハンドリングも軽くなります。

 

ついでに軽量化もされたらいいなあという期待もあります。

ただ、フロントシングル化に伴い、スプロケットの大型化とリアディレーラーをフロントシングル専用に交換する必要があることから、本当に軽量化されるかは怪しいところ。

今回はそれも検証してみます。

 

ベストなギヤを選ぶ

フロントシングル化で悩ましいのは、ギヤ選びです。

歯数いくつのチェーンリングに、いくつのスプロケットを組合せるか。

私の場合、これ1台ですべてをこなそうとしているので、特に難しいです。

フロントシングルというのは本来は「ヒルクライム用」「高速ロードレース用」とか特化した用途に適したアプローチで、そのためのギヤなら簡単に決められます。

でも、あえて今回はすべてのライディングを1台でこなせるギヤ構成にトライしてみます。

 

まず現状のフロントダブル仕様で使っている(実際に必要な)ギヤ比の最小と最大を考えてみます。

「実際に必要な」というのは、今のギヤ構成で実際には必要無い最小/最大ギヤ比は、フロントシングル化の際に割り切って無くしてしまうのが良いからです。

最小:フロント39 x リア28T「ギヤ比1.39」

最大:フロント52 x リア12T 「ギヤ比4.33」

上が私が実際に必要な最小/最大ギヤ比です。

まずはこれに当てはまるフロントシングルのギヤ構成を考えてみます。

 

フロントシングルで大きな制約条件となるのはチェーンリングよりスプロケットです。

なので、スプロケットからギヤ構成を考えるのが良いと思います。

フロント1枚で幅広いギヤ比をカバーしなくてはいけないので、基本的に大きな(ワイドレシオな)スプロケットが必要です。

ただ、この大きなスプロケットの選択肢が多くない。

 

11-32 昔からよくある歯数

11-34 シマノ アルテグラ/新105

11-36 Sram社

11-40 MTB用 シマノ XTR/XT

 

小さいスプロケットの方が、ギヤ比が細かいし、重量も軽いので、可能な限りそちらを選びたいところです。

ちなみにチェーンリングはウルフトゥース社等が幅広いギヤ歯数のフロントシングル用を発売してくれています。

 

まず、スプロケットのトップはすべて11Tなので、こちらから考えてみます。

必要な最大ギヤ比4.33を満たすためには…

11×4.33=47.63

48T(以上)のチェーンリングが必要です。

 

では、ロー側を考えてみます。

11-32スプロケットの32Tで、必要な最小ギヤ比1.39を満たせるのかと言うと…

48÷32=1.5

ちょっと重いですね。

 

では11-34はどうでしょう?

48÷34=1.41

少し重めですが、これなら大丈夫そうです。

 

ついでに11-36も。

48÷36=1.33

こっちでも良さそうです。

 

今回は、最近のシマノで標準でラインナップされるようになりつつある11-34を選ぶことにしました。

フロント48T、リア11-34T

このギヤ構成になりました。

 

フロントシングル化最大の懸念事項

今回、フロントシングルでロングライドやアップダウンのあるロードレースまでこなそうとしているのですが、最大の懸念事項はギヤ比の荒さです。

必要な最小~最大ギヤ比を11段でカバーすることになります。

すると1段ごとのギヤ比の差が大きくなってしまいます。

変速すると今までよりも大きくギヤの重さが変わってしまうんですね。

これが許容できる範囲なのかが、フロントシングルがアリなのかナシかを今後決めてくる要素になります。

今回は身をもって試してみたいと思います。

 

軽量化されたのか?

フロントシングル化すると、不要になるパーツが出てきます。

チェーンリング1枚、フロントディレーラー、フロントシフトワイヤー。

しかし、スプロケットが大型化することと、フロントシングル専用のリアディレーラー(Sram社のみラインナップ)で逆に重くなります。

今回はシフトワイヤー等の細かいパーツも含めて計量してみました。

 

チェーンリング -46g

 

スプロケットは11-28Tから11-34Tへ +92g

 

フロントディレーラーは不要なので、-79g

 

フロントシフトワイヤーも不要なので、-35g

 

フロントシフトレバーの内部パーツも取り外したので、-40g

ちなみに、シマノSTIの場合は内部パーツを取り外すことは難しいようです。

 

フロントシングル専用のリアディレーラーに交換で、+105g

 

チェーンは1コマ長くしたので+6g(画像は諸事情により1.5コマですが参考として)

 

重量 重量差
チェーンリング Praxisworks 130BCD 53/39T 142
Wolftooth 48t 96 -46
スプロケット Shimano CS-6800 11-28T 247
Shimano CS-HG800 11-34T※1.85スペーサー込 339 92
FD Sram Force22 79
(なし) 0 -79
左シフトワイヤー Jagwire 35
(なし) 0 -35
左シフトレバー Sram Rival22 ?
(変速機構取外し) ? -40
RD Sram Force22 Short 166
Sram Rival1 Mid 271 105
チェーン Shimano ?
(2リンク追加) ? 6

 

トータルでは3gの重量増になりました。

ロードバイクと同じギヤ比をカバーしながらフロントシングル化しようとすると、軽量化にはならないことが分かりました。

 

ただ、必要なギヤ比の範囲が狭い使い方であれば、軽量化が可能です。

例えば、ヒルクライム、TT、クリテリウム、トライアスロン、ツーリング。

例としてヒルクライムであれば、高速域のギヤ比は不要なので、フロント36Tのリア11-25Tを選択すれば、最低でも150gの軽量化が可能です。

(これを大きいととるか小さいととるかは人次第ですが(笑)

 

また、フロントシングル用ではなくノーマルのリアディレーラーでフロントシングル化している方も実際にいるようです。

それであればさらに100g、合計で250gほど軽いです。

 

実際にフロントシングル化してみて

フロントシングルにしてまず感じたのは走行音が静かということです。

フロントディレーラーがあると、微妙にチェーンとディレーラーが接触してチャラチャラと音がしていたことに、改めて気が付きました。

フロント変速を気にせずに、すべてをリア変速で済ませられるというのは、想像以上にストレスフリーです。

洗車が楽なのも素晴らしいですね。

BB周りに手が届くのって最高です(笑)

 

気になっていたギヤ比の荒さは、あまり気にならず、慣れの範囲だと感じました。

特にヒルクライムでメインに使うロー側は、まったく気になりません。

高速域で使うトップ側は、少し慣れが必要です。

というのも、シマノの11-34Tスプロケットは、11 13 15…と1段飛ばしなんですよね。

集団やローテーションによる高速時は、ケイデンス一定で走るという訳にはいかなそうです。

私はスプリントをほとんどしないので気になりませんが、もしかしたらスプリント重視の方も厳しいかもしれません。

長い登りや急な登りが無いレースであれば、11-28Tあたりのスプロケットを入れるのが良さそうです。

ただ、個人的にはケイデンスが変わることで使う筋肉も分散される気がして、これこれで有りかもしれません。

Sramの11-36Tスプロケットだと、トップ側が、11 12 13…と細かいので、そっちに変更することを考えても良いかも。

 

唯一後悔しているポイントは、Sramのフロントシングル用リアディレーラーのビジュアルです。

個人的にはロードバイクに付けるには少しゴツい気がして、ノーマルのリアディレーラーに交換してみることを考えています。

※Sramのスペック上は使用不可なので自己責任になってしまいますが。

また、スプロケットは、11-34や11-36の軽量なものが(DURA-ACE等)発売されることを今後期待です。

 

まだ、山岳ロングライド、ヒルクライム、通勤で使っただけでロードレースでは使っていないので、また考えが変わるかもしれませんが、今のところフロントシングル、とても満足しています。

今後、新しくバイクを組むことがあってもフロントシングルで組むことになりそうです。

 

最後に、弊社ではフロントシングル化のためのパーツはほとんど取扱ありません。

なので、一ロード乗りとしてのニュートラルなフロントシングル化の感想と考えて頂けると思います。

ただ、個人的にフロントシングルはとても良いカスタムだと思いますので、オススメしたいです!

興味のある方は是非!

 

ちなみに取扱のある唯一のフロントシングル化用パーツは、KCNC チェーンリングボルト シングル用 ですので、フロントシングル化の際はよろしくお願い致します(笑

 

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