4万円台で超軽量ロードバイクホイール  アレックスリム「ALX473」インプレッション

 

 

 

ALX473は生産終了となりました。

 

モデルチェンジした新型ALX473EVOのインプレページはこちらです↓

ALEXRIMS アレックスリム「ALX473EVO」インプレ 進化した4万円台最強ロードバイクホイール

 

 

 

 

 

 

 


坂バカプロモーションスタッフRYOです。

alexrims2017

高いコストパフォーマンスのホイールで知られるA-CLASSは今年から母体となる「Alexrims」アレックスリムズにブランド名を統合。

Alexrimsは完成車へのOEM供給のイメージが強く、高性能ホイールのイメージは正直あまり無いと思います。

しかし、OEMで膨大な数の商品を世の中に送り出しているだけあって、クオリティへのこだわりは尋常ならざるものがあります!

例えば、リムに使用する素材は合金の配合から自社で行っているのですが、精製したアルミ合金のインゴットはすべて工場に保管しています。

これにより、トラブルが発生した際に原因を追及できる体制が整えられているのです!(゜o゜)

そして、独自の技術をたくさん持っているため、秘密主義な1面もあります(笑)

リニューアルされた今年、なかなか熱いホイールをたくさんリリースしましたので、一つずつインプレしてご紹介したいと思っています。

まずは恐ろしいくらいのコストパフォーマンスを持つ(笑)イチオシのロードホイール。

 

【ALX473 インプレッション】

DSC_0341

インプレホイール:ALEXRIMS ALX473

1400gの軽量アルミホイール

30mmディープ、22mmワイド

商品情報ページはこちら

https://www.riteway-jp.com/pa/alexrims/820502.html

インプレライダー:坂バカスタッフRYO

身長174cm 体重60kg

クライマー系オールラウンダー(でありたいと思います(笑)

ヤビツ峠(名古木交差点~)TT:36分

ツールドおきなわ市民210km完走(ギリギリで)

500kmくらい走りましたよ!

 

【軽量ホイールらしからぬ剛性】

メーカー発表重量は1400g。

実測ではフロント604g、リア801g

前後で実測1405gでした。(リムテープ、QR無しの単体重量)

ちなみにグレードアップで定番の国内メーカーホイールは、49000円で1650g。

ALX473の価格は46000円、200g軽量な上に低価格、コスパはぶっちぎりですね。

価格の割りに軽いホイールは往々にしてやわらかいものになりがちです。

でも、実際に使ってみると、走り出しからカッチリ感が伝わってくるホイールでした。

カッチリ感のヒミツ その1
「2:1スポークデザイン」

7_反フリー側のスポーク数を半分にして左右のスポークテンションを均一化

右側にスプロケットが着き、左右非対称になるリアホイールは、左側のスポークテンションが緩くなってしまうのが通常です。

これはホイールのたわみを生む原因となります。

ALX473は、右側16本、左側8本。
左側のスポーク数を半分にすることで、左右のスポークテンションをほぼ均等にしています。

カッチリ感のヒミツ その2
「セミワイド&セミディープ EXAリム」

1_リム専用アルミ合金「EXA」によるリムは高い剛性が特長でパワーを逃しません

軽量ホイールは、20mm台のハイト、かつ幅の狭いリムを採用している場合がほとんどです。

ALX473は、30mmディープの幅も広くとったリムで、剛性が飛び抜けています。

もちろん、独自のリム専用アルミ合金「EXA」です。

 

【空力も抜かり無し!】

軽さだけに注目が行きがちですが、空気抵抗の軽減もしっかり考えられているところが気に入った!

軽量ホイールと言えばヒルクライム用?と思いがちですが、高速巡航も得意でした。

空力性能のヒミツ その1
「Pillar社製極薄エアロスポーク」

6_最も空気抵抗の大きいスポークはエアロタイプを採用し高速巡航にも対応

ホイールにおいてスポークの空気抵抗は大きいです。

攻めたスポークを送り出していることで有名なPillar社の軽量エアロスポークを採用しています。

エアロ部をノギスで実測してみると幅2.0mm、厚み0.95mm。

スポークの空気抵抗は主に厚みの薄さで決まりますが、この0.95mmというのはかなり薄い方です。

ちなみに最高級ホイールに多く採用されているSapimのCX RAYスポークは0.9mmです。

ですがこのスポーク、重量的にはCX RAYより軽いです!

さらにスポーク数も、フロント20本、リア24本と少ないので、空気抵抗の低さは体感できるはずです。

空力性能のヒミツ その2
「ラウンド形状のエアロリム」

ALX473_line-drawing

リムのサイズは、30mmディープ、22mmワイド。

軽量アルミホイールとしては、高さと幅のあるリムです。

30mmディープは、空気抵抗の大きいスポークを短くし、空気の流れを整えます。

22mmワイドは、タイヤとの段差ができにくく、タイヤ~リム間での乱流を抑制します。

リムは最近のエアロリムの主流である、丸っこい断面形状です。

 

【安定感のあるブレーキング性能】

4_ブレーキ面切削加工「CSW」は滑らかなだけでなく強い制動力を発揮

実際に使って感じたことの1つに、ブレーキングの安定感もありました。

リムサイドはCNC削り出しで滑らかに加工されているのですが、ブレーキングが滑らかなことはもちろん、効きが比較的良かったです。

リムの製造を得意とするAlexrims。

その高い技術力の一つに「溶接ジョイント」もあります。

5_高精度かつ美しく仕上げられた溶接ジョイント部でスムーズなブレーキング

アルミリムには必ず継ぎ目が存在します。

コストがかからず一般的な方法が「スリーブジョイント」と言って、リム内部断面より一回り小さい部材を継ぎ目の内部に差し込むものです。(釣竿やテントのポールみたいな感じ。)

この方法は、重量が増えやすいことと、ジョイント周辺だけ堅くなって、スポークテンションにばらつきが出たり、フレが出てしまうことがデメリットです。

対してALX473の溶接ジョイントですが、目視ではどこにあるのか分からないくらいキレイです。(リムテープを外すとやっと分かります。)

ジョイントが溶接で超高精度な故に、ブレーキング性能が良かったんですね。

 

【その他の特長】

高剛性大径リアアクスル

7075アルミ製の大径アクスルによりハブの歪みを排除し最高の回転性能 ロードホイール アレックスリム「ALX473」
7075アルミ製の大径アクスルによりハブの歪みを排除し最高の回転性能

シールドカートリッジベアリング

DSC_0029
高精度なシールドカートリッジベアリングで滑らかな回転

7075アルミ製フリーボディ

アルミ合金で最高レベルの強度を持つ7075アルミのフリーボディは超軽量
アルミ合金で最高レベルの強度を持つ7075アルミのフリーボディは超軽量

付属品

前後クイックリリースと8 9 10Sスプロケット用スペーサー
前後クイックリリースと8 9 10Sスプロケット用スペーサー

 

【こんなに安くて軽くて弱点は無いの?】

安くて軽いホイールは、「剛性不足でパワーが逃げる」「耐久性が低い」ということがよくありがちですよね?

剛性不足に関しては前述の通り、2:1スポークデザインと高剛性リムによって解消されていることが確認できました。

耐久性に関しても、リムがかなり頑丈ですし、補修パーツをしっかり用意しているので、都度ベアリング等を交換しながら使えば長く使えますよ。

あえて欠点をアラ探ししてみると、初期の馴染み出しをせずに使ったら初期フレが出ました。

それを直してからは今のところ問題ありません。

フレ取り等のメンテナンスは、気軽に頼めるショップで購入されると良いですね。

どちらかと言えば、体重の軽めな方におすすめしたいです。

目安として70kg以下。65kg以下の軽量なライダーなら最もこのホイールのパフォーマンスを引き出せると思います。

 

【インプレまとめ】

DSC_0342

1400gという軽量性とコスパが注目のアルミホイール。

ですが、剛性と空力もしっかり押さえていてオールラウンドに走ってくれます!

完成車からのグレードアップで劇的なスピードアップを実現できます。

もちろん上級者がレースに使っても問題ありません。

トータルパフォーマンスに優れたロード用ホイールの絶対的おすすめ、ALX473です!!

 

商品情報ページはこちら

https://www.riteway-jp.com/pa/alexrims/820502.html

 

参考にならなかったまあまあ参考になった面白かった感動した (141 votes, average: 3.91 out of 5)
読み込み中...

↑星マークをクリックして、記事の評価をお願いします!
一番左が最低、右が最高評価です。