ワールドツアーレーサー使用ロードシューズ 「FLR F-XXⅡ」インプレ 幅広を含めた多くの足型にフィット

 

2021年春に取り扱いを開始したサイクリングシューズ「FLR」。新しい商品の取り扱いを開始する際は、まず日本の皆さんにおすすめできる商品であることに確信を得る必要があります。というわけで、実際に1,000㎞程度使用した坂バカスタッフRYOのインプレッションです。

FLR 公式ページ

先に結論からお伝えすると、期待以上(と言っては何ですが)の高性能で、ビンディングシューズ歴15年の私にとっても過去最高にフィットするシューズでした。また幅広の足型を含めた様々な方にフィットしやすく、多くの人に知ってほしい、おすすめしたいサイクリングシューズです。

 

FLR F-XXⅡ ハイエンドロードバイクシューズ

FLR ロードバイク用シューズの最上級モデルです。

 

チーム・バーレン・ビクトリアス所属 マルコ・ハラー選手を始めとしたUCIワールドツアーレーサーが使用するモデルです。

FLRサポートライダーページ

カラー展開はホワイトとブラック。

FLR F-XXⅡ商品ページ

 

シューズそのものの軽さとカーボンソールの剛性によりペダリングが軽い

※画像が歪んでボテっとしていますが、現物はもっとシュッとしています

実際に走行して感じるのは、とにかくペダリングが軽い。足がスッと回る感覚があります!

参考重量は226g(41サイズ/片足)。他社のハイエンドシューズは超軽量を追求しているもの以外は、概ね220~250gくらい。F-XXⅡは軽量な部類です。と言っても、実はそれまでに私が使用していたシューズは210g(42サイズ/片足)。しかし、フィット感が良いからか明らかにそれよりもペダリングが軽く感じます。

 

ソールはもちろんフルカーボンソールです。過去に使用していたプロ使用率の高いアメリカンブランドと比較すると同じくらいの剛性を感じます。ただ、手にもって思い切り力を加えると違いがあり、F-XXⅡの方がわずかにしなる感覚がありました。またソールの厚みもペラペラだったそのシューズより厚みがあります。ガチガチというよりはパワーを逃がさずに軽快に進むという感覚で、私はF-XXⅡが好きです。

 

ホールド力が高いのに足あたりが優しい

アッパー素材は軽量マイクロファイバーで、1枚の生地から成型されています。余計な縫い目や接着部分が無いので、履いた時にあたる箇所が無く、軽量に仕上げることが可能です。履き心地は非常にしなやかで、快適に長く履いていられます。こういったハイエンドシューズはダイレクト感を重視するあまり固いアッパーで快適性が低い場合も多いです。F-XXⅡは非常に優しい足あたり。かつホールド力もかなり高く、パワーをスポイルしない点が素晴らしいです。

 

このヒールが最高です。包み込むような形状なのでシューズの中で足が全く動かず、パワーが逃げません。それでいて足あたりは柔らかくふわっと優しいです。

 

ヒール内側に滑り止め加工がされていますが、形状そのものが素晴らしいので、もしこの滑り止めが無くなってしまっても十分なホールド感があると思います。

 

母指球付近が幅広で日本人を含めた多くの足型にフィット

足型は母指球~小指球部分の幅が多くの欧米ブランドと比較して幅広です。FLRブランドとしては多くの足型にフィットしやすいよう設計を行っているそうです。幅広シューズは、幅広ではない人にとっては余計な遊びが出てしまう場合もありますが、F-XXⅡの場合、しなやかなマイクロファイバーアッパーと二つのダイヤルがあるのでそういったことも起こりにくそうです。

FLR開発担当のインタビュー

ちなみに私の場合は、少し幅広の足型(GiroやSpecializedのシューズであたる場合があるが履けるレベル)で、甲が非常に低いのが特徴です。もちろん幅は全く問題無し。甲が低いのでクロージャーをかなり締める必要があり、シューズにしわが出来てしまうことも多いのですが、F-XXⅡの場合はアッパーがしなやかで足にフィットしてくれるからか全く問題ありませんでした。

 

ベンチレーション機能付き

もちろんベンチレーションがアッパーには付いていて、夏場でも蒸れにくいです。最近はハイエンドであればほとんどのシューズにベンチレーションが付いていますが、昔のシューズはこれが無い場合も多くて、蒸れて臭くなりやすかったです。良い時代になりました。

 

アウトソール先端にもベンチレーション。

 

しっかりインソールにも通気のためのパンチングがされています。

 

ソールにカント角が付いている

個人的に気に入ったのがスペシャのようにソールにカント角(左右方向の傾斜。親指側が高くなっている)がついている点です。それよりはカント角が緩く感じます。これが必要かは個人によると思いますが、個人的には必須です。スペシャさんのシューズが多くのライダーに受け入れられていることからも、カント角は多くの人にとって必要なものなのではないかと私は考えています。

 

フィッティング面でその他の特徴

・クリートは後ろ寄り(スペシャ、ボントレガー比)

・Qファクターを狭くしやすい(スペシャ、ボントレガー比)

 

2021年5月12日追記

基本的に同じアウトソールを採用しているF-XX KNIT 42サイズを購入しました。上記のクリート位置の特徴は41サイズのものでしたが、42サイズだと、前後方向、左右方向(Qファクター)ともに一般的なもの(スペシャ、ボントレガー比)と変わりありませんでした。大きめのサイズを選ぶか小さめのサイズを選ぶかによってクリート位置も変わってきます。

 

サイズ選びについて

ご参考に私が過去に使用したシューズを記憶のある限り記載します。

【SIDI モデル名不明 42サイズ】

【DMT プリズマ2.0 42サイズ】※カントがまったく無いため、使用を中止

【Bontrager Classique 41サイズ】

【DMT R4 42サイズ】※わずかに大きく、インソールを交換して使用。カントが微妙にしか無いため、使用を中止

【Specialized S-WORKS SUB6 42サイズ】※小指の付け根があたるが、使用できるレベル

【Bontrager Velosis 41.5Wサイズ】※カントシム併用

【Giro Privateer Lace 43サイズ】※小指があたるためアッパーを伸ばして使用。カントシム併用

 

FLR F-XXⅡの場合、サンプルが41サイズで少し小さかったのですが、薄手の靴下であれば使用することができました。42サイズを試着したところ、こちらがジャストでした。

幅広の足型で横方向の干渉を避けるために大きめのシューズを選択されていたという方は、幅広のFLRであれば足長がジャストのサイズとなって小さめのサイズ選択になるかもしれません。

FLRにはハーフサイズ展開が無いというのも気になる点でしょう。しかし実際に履いてみてハーフサイズがなくてはいけないのは先入観で、無くても問題無いかもしれないと思うようになりました。と言うのもユーロサイズの1サイズは調べてみると0.6~0.7mmの違いで、けっこう小さいものなんです。

 

2021年5月12日追記

基本的に同じ足型を採用しているF-XX KNIT 42サイズを購入しました。つま先にわずかに余裕がありますが、柔軟なアッパー、包み込むようなヒール形状、全体的に締め付けてくれるクロージャーにより、固定力に不安はありません。41.5のハーフサイズがあればさらに極上のフィット感だっただろうとは思いますが、靴下の厚みでサイズが変わってしまうレベルですし、気になる方はインソールの厚みで微調整することをおすすめします。

 

その他詳細を画像で紹介

クリート取付け部には滑り止め付き。目盛りもついているので調整がしやすいです。

 

ヒールのパッドは一体型タイプ。交換は出来ないので、減りがあれば早めにゴムを盛るなどの補修をした方が良いでしょう。

 

つま先にもパッドが付いています。

 

インソールは部位により固さを変えているようです。

 

自分のシューズとしてはアッパーがニット素材でより軽量なF-XX KNITを購入して試してみる予定ですので、使い込んだらそちらもまたインプレ記事にします。

 

FLR F-XXⅡ商品ページ

参考にならなかったまあまあ参考になった面白かった感動した (9 votes, average: 4.89 out of 5)
読み込み中...

↑星マークをクリックして、記事の評価をお願いします!
一番左が最低、右が最高評価です。