ツールドビンタンDAY2 中村龍太郎

朝起きるとベッドが綺麗なまま、布団もかけずに寝ていた。体は重い。
朝から雨。ホテルの朝食バイキングはパンがメインなのでチョコソースを大量にかけて食らう。

DAY2は140kmのロードレース。現在1位のスペシャマンとの差は39秒で総合6位。基本的に平坦基調のステージレースなのでタイム差がつきにくいのもあってステージ優勝に頭を切り変えていた。が、何が起こるかわからないのがレースである。ツールドビンタン_125
スタートしてNEXTSTAGE所属のシンガポールナショナルチームの選手が飛び出すのに合わせてアタック。これは元々誘われていたのだけど総合タイム差が小さいので逃がしてはくれない。すぐに追われたので僕は諦める。
しかしシンナショはしぶとく逃げており、僕が集団に戻った後佐野さん含む三人が先頭に合流したが、そこに総合三位も入ったため、総合三位は自ら後ろに下がることを選択。
その時にシンナショが抜け出し、どっかの選手を引き連れて二人で逃げ始める。シンナショは総合順位としてはそこまで上位ではないが、一時はバーチャルリーダーになる。
ツールドビンタンではタイム差を教えてくれる車が常に走っておらず、逃げが決まって結構時間がたってからタイム差を教えてくる。
いきなり2分を越えてきたが、とりあえず射程圏内なので前の方に居座ってレースをこなす。時折くるスコールが顔に当たって痛い。
アクシデントが起きたのは60km地点。総合2位の選手が右前方でハスったらしく派手に飛んだ。そこに総合1位が突っ込み、落車。
総合1,2が集団からいなくなるというイレギュラー。待つのかと思いきや総合4,5位のDOME COFFEEが二人でペースアップ。容赦なし。
この動きで完全に1,2位は総合争いから脱落。僕は暫定総合4位に浮上。
逃げの方は残り50kmで僕が不安になったのでチームメイトと共にローテーションに加わったら、103kmのスプリントポイント手前で吸収。
SP一回目は逃げた選手が取ったが二回目は集団。スタートラインに立っていた50名弱はこの時点で半分まで減っていた。
SPは勾配のキツイ短い坂の向こう側に見えていて、そこに向けて暫定総合2位のDOME COFFEEがジワリとアタック。
ユキに「行け!」と言ったけどちょうど前を塞がれて出れない。もう一人のDOME COFFEEがチームメイトを追ったので、合流されるのを嫌って自分がDOMEを追う。
ついでに登りで引き千切ってやって強さアピールし(無駄足かもね)、SPを先頭通過。その後のアップダウンでさらに集団の人数は削られ半分ほどに。
ここで暫定総合1位のオレンジPOCが遅れる。きつくて遅れたのだとしたらこの先のアップダウンで且つゴール前の強度の上がったスピードでついてはこれないだろうと考える。
人数的に一番多く揃えているイナーメ(龍北野佐野)。僕は最後に大きく動いてとりあえず総合三位の表彰台を射止めることを目標に走る。
あわよくば総合で8秒前を走るDOME COFFEEからタイム差をつけれればいいが、恐らくそれは厳しいだろうと考えていた。佐野さんに最後のアシストをしてもらうとして、そうなると動くのはユキ。
ユキは自分の役目がわかっているようで、登りのタイミングで二度ほど抜け出した。二回目がタイミングが良く、後ろが牽制状態になったので30秒ほどの間隔で単独で10km逃げる。
加えてユキがアタックしてから雨が降ってきたので(一寸)、天候が読めるのかと疑った。
よくTVで観る、アタックの瞬間と後ろの牽制、開いていくタイム差、日本にはない景色、これらの要素で興奮してきて「ユキ、このままいくんじゃね!?」と集団後方で佐野さんとキャーキャー(女子か)。
そしてここで後方にいたのがダメだった。気づいた時には総合2位のDOME①が飛び出していてあっという間にユキに追い付く。
僕らとしても希望的観測で「ユキが前にいる限り牽く必要な無い」と考え、「ユキが千切れるまで待とう」と判断してしまった。
二度の逃げを試みたユキに進撃の巨人についていけというのは酷な話だ。速攻で千切れてきた。
こうなると追わざるを得ないし、二人揃っている僕らに牽かせて誰も協力してくれないのは分かり切っていること。最悪の展開。
佐野さんとローテして前を追うがアップダウンと緩いワインディングで先頭が見えない。これは精神的にクル。あと佐野さんが強い。いつの間にか集団は5人に。オレンジPOCは千切れた。
残り10kmくらいで諦めて表彰台にシフト。134km地点にあった短くきつい登りで佐野さんのリードアウトからアタックしてみるもDOME②にニヤつかれながらついてこられた。
ゴールのレイアウトは分からないがゴールまで何mかの看板は立っている。佐野さんの先頭固定で周りの出方を窺う。下りに入って残り300mでDOME②が腰を上げた。
下りからのスプリントというのにここで気づき、やばい!と思ったがギリギリ後ろに憑けた。
既にアウタートップなので200mからスプリントかけて左から抜いてくる(ここまで一度も牽いてこなかった)スペシャBOYが来たけどハンドルを投げて2位。A9B6368E-417A-48EE-9211-067B04E8C0C4
佐野さんとユキのアシストでスプリントまでもっていけた。アマチュアでもチーム戦ができるレベルであるのもグランフォンドの魅力。
スタートは基本7時~8時スタートなのでレースは午前中で終わる(TTは午後から)。ゴール地点ではランチが用意されていてすぐに栄養を取れるので助かる。recoveryは入念に。この足に圧力るかけるやつ、気持ち良かったツールドビンタン_184
しかしDAY2の飯はあまり美味しくなくて苦痛だった。というか残した(16時間ぶり二回目)。
会場からホテルに自転車を運ぶトラックに自転車を預けて、自分たちはホテルへ。
あいにくの天気なので今日はプールは無し。夕飯まで時間があったのでのんびりする。
夕飯時間が近づくと晴れ間が見えてきた。この日は昨日行けなかった「ケロン」を予約していたので夕日が見えるかが大事だったのだ。
タクシーでケロンへ。案内された席に座らず、景色を撮るおっさんたち。メニューが机に切なそうに置かれていた。ツールドビンタン_37
夕日を見ながらのディナー。ここの料理は本当にどれも美味しかった。コース料理じゃ飽き足らず、追加注文もする始末。
料理がうまいと話が弾む。おっさん四人の夜は主に恋バナで更けていく(女子か)。
ホテルに帰ってきっちり準備してから、ちゃんと布団に入って就寝。

つづくよん

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