美山TT&ロード 中村龍太郎

写真はクロクマさんの所業です。いつもありがとうございます|ω・)
金久保さんからTOJの代車(FELT F1)を受け取った金曜日。
そのままユキんちに宿泊。土曜の朝は4時起き。朝カレーが出てくる。
人んちのカレーはなんでこんなに美味いんだろう。二杯食べてしまった。
4:30に出発。今回の御供の黒い熊さんと「長野県では虫は高級品」が合言葉の渡辺を拾って美山へGO。
元々ロードレースが走りたくてエントリーしていたのだけど栂尾さん経由でブラッキーさんよりご招待いただきました。ありがとうございます。
受付の終了が13:30だったので、お昼をどこにしようかと「美山 ランチ うまい」で検索。
「廃校をリニューアルしたカフェで生パスタ…」はいココ行こう。
ちょっと遠回りして、たどり着いたのは質美小学校。校庭に車を停めるとでかいタイヤがあったのですぐに乗って遊ぶ。

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靴を脱いで質美小PTAて書いてあるスリッパに履き替える。
ところどころに子供たちが確かにそこにいた跡があって、自分の小学校時代を思い出す。
再利用として形を変えようとも、思い出の場所が残るのは卒業生にとっては嬉しいだろうなと思う。
僕の母校は校庭に桜の木が植えられていて、教室から富士山と桜が見える景色が好きだったのだけど、
道の拡張だかで桜を全部抜いてしまった。桜の木の下で給食を食べたのが楽しかったことをふと思い出す。
教室ごとに絵本屋さんになっていたり、おかき製作所になっていたりと面白い。
その中の一つ、Pandozo Cafeは理科室の中。改装されて本格的な石窯が教室の中に。

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メニューが黒板にズラり。ほうれん草を練りこんだ「緑のカルボナーラ」を注文。
+「カメラ向けられると笑っちまうな」と恥ずかしがり屋のおじさんが焼くピザを二枚注文。
料理を待つ間探検する。おかき製作所に入ると「おいでやす~」とおばちゃんが迎えてくれたことに感動を覚える。
美山は京都なんだと気づかされた。おかきを詰めているところだったので後で来るよと約束。
「写真撮ってもいい?」というと「はずかしいわぁ~」と言いながらもキッチリカメラ目線ですよ流石です。

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戻ってパスタとピザを食らう。パスタは噛むとほうれん草の香りがしてポパイ。ピザは焼きたてが最高に美味い。
約束通りおかきを買いに行き、「一億円ね」と請求されて500円だして「4兆円のおつりね」と一貫して関西のノリ。
「4兆円も貰ったら仕事辞めるよ」というと「ホンマやね。あっはは」と。

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「立ってなさい」と言われるも、バケツで鍛えだす意識の高さ。
会場に向かう(30分)。到着はレーススタート一時間前。受付を渡辺にやってもらって自転車を下す。
準備をしてスタート地点に行くとすでに召集が始まっている。
試走もしなけりゃアップも無しかい、といつも嘆く。
コースは片道2kmを緩やかな登り、折り返して2kmを二往復の計8km。
こういう登りと下りしかないTTは登りだけ頑張れば下りで休めるから得意としている軽量クロノマンの僕。
とはいえスタートしていきなり登るので全開走でキツイ。たった2kmなのにすごく遠く感じる。

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逆に復路はビックリするほど早く終わる。二周目の往路は「おわれ!はよ終われ!」としか考えてなかった。
サドル高が高すぎて300wちょいしか出ない。折り返し地点の水車が見えて息を吹き返す。
下りは飛ばしてゴール。二位の松木さんに11秒差で勝てた。これでホビーレースは全勝。
JBCFの渡良瀬は負けちゃったけど、どこかで言い訳はできている。でも同じ境遇の社会人には負けるわけにはいかない。
何とか一年乗り切った。プレッシャーもあったけど嫌がらずに出場して、まぁ少しは精神力強くなっただろうか。
次はトロフェバラッキという競技。クロクマさんは結局最後まで「とらふぇおぱっきお」だった。42ちゃい言えるようになろうね(´・ω・`)
馴染みのない名前の競技だけど要は二人一組で走るチームTTのこと。サドルを1cmほど下げる。
ユキと二人でエントリー。コースは同じなので往路は僕で、復路は55Tついているユキが担当。
スタートして後ろが来ていることを確認しながら走る。400wでキープして登る。水車が見えたところで後ろから「リュウタロウ!」と悲鳴が聞こえる。

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少し落として折り返しへ。下り勢いをつけてユキに回すと「あんまり牽けないや!」と言われる。おーけー全部受けもとう。
サドルを下げた関係で足が回って出力もでる。でもユキが水車見える前に悲鳴を上げたので300wで登りをこなす。
その代り下りは全開、最後はユキに抜かして並走してゴール。タイムは個人よりも10秒早い。
表彰式では64kgのユキを肩車。周りの人たちの心配そうな対応に困惑したけど、
個人的には持ち上げる瞬間だけきつかっただけで、そんなに苦じゃなかった。震えてたけどね。

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宿はブラッキーさんが用意してくださった「きぐすりや」さん。風呂に入る前に、とユキと渡辺と軽く回復走。
TTコースの先の道が行き止まりだったのでいけるところまで行こうと走ったら、未舗装路にでた。折り返して下りローテして宿へ。
すぐにみんなでお風呂へ。同じく招待選手の愛三の伊藤さんも入ってくる。
大会関係者の皆さんを待たずして五人でご飯。地鶏を使ったすき焼き。卵も地鶏。
伊藤さんのご飯のお代わり速度が異常に速い。すぐに我々千切れる。
何杯食べたのだろうか?「オヒツごといいですよ」と言ったときの嬉しそうな顔が無邪気だった。あれは僕が本気で提案してたらオヒツごと食べる人の笑顔だった。

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伊藤さんが試走で撮ってきたコースをみんなで見て、明日の作戦会議。議題は「いかにしてシマノを潰すか」という物騒なもの。当然結論は出ず。
そういえばシマノドリンキングの白石さんに茂木でもらったシマノのカメラを直してもらって+しそわかめいただきました。ありがとうございました。
次の日はロード70km。招待選手が多い+JPTが多いのでTOJ前の最終調整レース。シマノなんかは先週も一緒だったので、親よりも頻繁に会う間柄。

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スタートしてローリングが終わると一気にペースが上がる。エントリーが250人ということで後ろまで下がったら二度と上がってこれないと思ったので先頭付近で回る。
なだらかなアップダウン。昨日伊藤さんにコースを説明してもらったけど実際に走ってみないとわからない。
勝負どころの登りの手前まで逃げはできず、被されるうちに真ん中ぐらいまで位置を下げる。
登りに入る。コーナーごとに加速していける勾配。これは得意な登りだ。加えて2分ぐらいであるのが自分向き。
昨年はロイックの兄貴が飛んで行ったらしいけど、これは飛べるな。
KOMを過ぎて下りへ。初見なので安全に。さらに位置を下げる。
下りきってレの字に折れる。逆バンク気味になっているので気を付けないと後輪持ってかれるな。
そこから平坦で一周完りょ…おおおい!!!と目の前で落車。前輪が刺さってジャックナイフ。でもCXで慣れているので綺麗にハンドルを超えて着地。
道いっぱいに広がって皆引っかかってる。久々の落車だけど怪我も自転車も無事。チェーン落ちを直して再出発。
遅れている何人かを引き連れて、追い抜く人たちに乗れと伝えながら前の集団を目指す。20人くらいになって前を捉えられると判断できる距離で先頭交代。
下がりながら足を休めて、集団の力で先頭集団に追いついた。一周目から前途多難だ。
何人か逃げができて、ジャンプする選手が見える。体内時計で20秒。黄色と黒のジャージがいたから、ブラーゼンとシマノと判断。
レース全体でみると人数としてはシマノが多いので前にいたほうが有利か。登りでアタックしてジャンプすることを決める。
登りの手前で先頭付近まで上がっておく。登りに入ってすぐ左からアタック。
ダンシングで全部登り切るつもりでかける。小橋が真後ろについてくる。これは気にしない。
先頭が見えてきて思った以上に近い。登り切りで追いつくのがベストなので、落としがてら後ろを確認。
自分の後ろに小橋。その後ろはブチブチ切れている。
が、ペースで追っている伊藤さんが見えるので、少なくとも逃げは捕まるだろうなと悟る。その場合は無駄足だけど。
先頭に追い付いて下る。下りきって確認すると先頭集団が15人くらい?少ない。
しかも主要のメンバーが入っているので、これはこのまま行くだろうなと考える。
そこからは足を使いすぎないように先頭に出るだけの先頭交代。
人数が適度なので走りやすい。
入部さんが入っていなかったけど途中で追いついてきた。そこからはシマノの二人が付き位置。
これはまぁしょうがない。残りの4人もローテに入っているので。
こうなってくると単騎参戦の僕にとっては最後まで一緒にいても勝ち目がない。のでどこかで逃げなければならない。
登りの度に伊藤さんがお米アタックをかましてくる。(山岳賞は毎周回お米がついてくるよ!)
これが一気に行くのでなく、緩急をつけてくるもんだからキツイ。けどこれは勉強になった。

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残り三周の登りで伊藤さんが先頭固定。緩急つけたお米アタックに三番手でついていく。
一度緩んだところでもがいてみる。案の定ついてきてくれた伊藤さん。お米は取られたけどそのまま逃げることに。
これは理想的な展開。下りのコーナーで置いていかれたけど直線で挽回する。
二人逃げになるけど牽く時間は断然伊藤さんのほうが長い。1分近く牽いてくれる。
集団との差は一番開いて20秒。風はそこまで強くないけど辛いは辛い。

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あげすぎないように気を付ける。そのままのアドバンテージで登りに入る。
逃げていたつけであまりペースは上がらない。後ろから集団が追ってきているのが見える。
KOMラインが見えるあたりでシマノ入部さんが発射。登り切って下りに入る。自分は3番手通過だったかな?
シマノのエースが一人で飛び出しているので、これに追いついたら後ろは壁を作ってくれるかもしれないと思い、きつかったけど下りで全力で踏む。
サガンスタイル+漕ぐ下りで追いつけなかったけど、レの字に折り返したら後ろをチラチラ振り返る入部さん。
明らかに待っててくれたので追いつく。残り1周の鐘。そこから二人で回すが15秒くらい離すのが精一杯。

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逃げ切るのは難しいけど、登りさえ先頭でこなせば何とかゴール勝負できるかも。足はないが。と思って登りでアタックすることを決める。
が、入部さんがペースを落としたので予定よりも早く補給所でアタック。余裕でついてくる入部さん。きつそうな顔してたじゃないすか…。
おかげさまで登りは最後まで持たず。先頭から少し遅れて通過。自分と同じくらいに登り切った何人かで追いつこうと声をかけて、下りで挽回するべく踏む。
平坦に入って先頭が牽制しているうちに距離を詰める、が、少し距離が足りなかった。

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50m先でスプリントが始まっているのを見て、もがいたけど早々に諦める。8位完走。
優勝はブラーゼン下島。ゴールポーズかっこよかった。
美山ロード、天気も良く、コースも面白い。もっと前から参加しとくんだった。米もらえるし。
今回は10kg5kg2kg?をいただきました。伊藤さん、どんだけもらってるんすか…

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さて、いよいよ今週末からTOJです。
会う人会う人に「修善寺と東京見に行くから生き残れ」と言われて、何とか頑張らなければと思う今日この頃。
8日間という未知の世界で自分がどれだけ走れるのか、見てきます。

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