イナーメ合宿ともてぎエンデューロ 中村龍太郎

高校生の樹を連れてイナーメの合宿所へ。
毎年参加してるイナーメ合宿だけど今年は一日のみ
プチヴィラ御嶽が常だったけど、今回はペンションのらくろさんにお邪魔しました。
少し前から予報が雨で憂鬱になってたのだけど、当日はカラッと晴れた。
今年は愛知の方のチームの皆さんが多くて、ガチ練習勢が多い印象。20160504_083400

20人くらい束になって地蔵峠を目指す。
峠に入ると誰ともなくペースが上がって集団は壊れる。
僕自身何回か登っているけどゴールはいまいちわかっていない。
だから高校生が「あとどのくらいですか?」と息絶え絶えに聞いた時に「わかんね」と言ってしまう。
残り距離をちゃんと教えてもらえないのは心折れるよね。千切れていった。
自分はというと中村シュンスケさんについて行って最後ちょい刺し。なんとか先頭は獲ったけど御岳は勝てねぇなと悟る。
下って九蔵峠へ。集合写真はいつもここ。御岳が綺麗にお出迎え。20160504_094843

天気がいいので今回は御岳登ろうという話だったので、「あそこまで登ります」というと、悲鳴に近い何かを聞いた。
というか僕自身御岳は途中までしか登ったことが無いので、どのくらいキツイかわからない。
牧尾ダム湖まで移動。周回の前に休憩をはさむ。
イナーメ合宿の良いところはレベルに合わせてコースを選べること。
休憩していると、違う時間に出発した他の組と合流できたりする。
補給を取って周回に入る。一周と半。高速ローテで負荷をかける。
そのまま休み無しで御岳登山開始。
やっしーさんとシュンスケさんと三人でしばし走るけど、やっしーさんがまず脱落。
僕もしんどくなってきて、スキー場に入ったあたりで、やけくそアタック。
シュンスケさんに余裕で詰められてジ、エンド。
監督車が上がってきてしばらくカーペーサーして追ったけど、膝裏に違和感があって先にいってもらうことに。
気温が下がり、淡々と踏むけど(踏めてないけど)ゴールが見えない。
やっとこさついたころには1時間半ぐらい登っていたか?気温が低すぎて寒い。

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長居は無用だし、次の日はもてぎで宇都宮へ移動しなければならなかったので切り上げる。
なっがい下りを経て下界の暖かさを知り、太陽の御力を全身で感じる。
腹が減って仕方がなかったので川合さんに寄って親子丼大盛り。20160504_135511

奥に見えるのは僕の全日本ジャージ。木曽福島駅目の前のお店です。もし下車の際はぜひお立ち寄りください。
カラスの行水で風呂に入って、すぐに宇都宮へ。
同じく次の日もてぎを控えている、今年からイナーメに加入した生田目さんは才児峠を越えたフルコースで完走したそうな。つおい。
宇都宮の宿泊をお願いしたのは同じSNELのメンバーである林口さん宅。
19時前に到着し、先に自転車を積み込む。
夕ご飯は行きつけだという洋食屋さんへ。古い地元に愛されしお店、店のおばちゃんの元気いっぱいな声が響く(でかい)。
ご飯2.5人前のジャンボオムライスを注文。パスタ1.2kg食べた僕(ry
で、でかい。しかし一口食べたら「旨い!」と自然と口から出た。デミソースのチキンライスにチーズの入った卵が乗っかっている。20160504_200631

「旨い旨い」とバクバク食っていたけど最後の方は静かでした。しょうがないよね。カーボローディング完了。
そしてまさかの奢ってもらうという、社会人にあるまじき失態。泊めさせていただいた上に、奢られるという。ほんとにありがとうございました。
家に戻って何日か分の洗濯物を洗ってもらったので(まぁ!ずうずうしい!)、乾燥までしてもらったやつを引っ張り出す。
恐るべき乾燥機の力、靴下が子供サイズに縮んでしまった!乾燥機があれば子供服いらないんじゃね!?すごくね!?20160506_130751

一週間前に同じ布団をともにゅさんが使ったという、言われてしまったがために気になってしまう情報をもたらされて、寝ずらくなるかと思いきや、爆睡。
次の日はHONDA栃木の助っ人として出るユキエさんを連れて、のんびり会場へ。
はい、のんびり過ぎました。受付終了10分前に到着。代輪とかガラガラで持ってきちゃったもんだからシンドイのなんのって。
ATHLETUNEのテントに荷物を置かせてもらい(三上さんその節はありがとうございました!)急いで準備してスタート地点へ。20160505_082559

イナーメからはまこっちさんと生田目さん、佐野さん、モヤッシーさんの五人体制。
まこっちさんとモヤッシーさんは耐久ハンターなので、この二人に学ぶことは多い。
昨年のもてぎは落車して、痛すぎてDNFだったので、とりあえずの目標は最後まで走りきること。
サポートライダーに「なんかあったら水くれよ」と告げて、レーススタート。
MATRIXとブリッツェン、ブラ―ゼン、HONDA栃木が先頭でガンガン回す。
なんか、速くね?と気づく。後ろから出た4時間が速いらしい。追いつかれないように回しているとのこと。
二時間近くがたって徐々に7時間の参加者がローテに入りだす。
補給は30分に一回獲るように意識してミュールバーをATHLETUNE(黒)で流し込む。
千切れてきた4時間の選手がローテに入ってくるのをまこっちさんが注意する。
一回ローテに入ってきて中切れしたのには笑ってしまった。まぁ別にそれで勝負が決まるほど切羽詰まってないからいいけども。
4時間がゴールすると閑散として寂しい。暑さも相まって水分が足りない。
フリーダムの4時間チームの知り合いにもらったのと、HONDAの選手に二本。
おっぺいに一本もらったMEITANの電解質を溶かした奴は本当に不味くて思わず「ゲロまずいな!」と言ってしまった。
「お前、もらっておいてそりゃねぇだろ!」と怒られた。「それめっちゃ効くから!攣らねぇから!」と言う言葉通り、攣りませんでした。ゴメンナサイ。
残り2時間になると二時間エンデューロが始まる。これは今回からなのかな?
MATRIXの向川さんが「2時間来たら一緒に走っていいからね」と言ってくるけど、そこは同じく7時間を走っている人たちがどうするかで決まるだろう。
まこっちさんも決めあぐねているようだ。僕個人としては2時間と一緒になった方が前を牽くことがなくなるので楽だ、と考える。まぁペースは上がるけど。
二時間がやってきてマンネリ化した7時間集団が活性化。
二時間はいつの間にか小野寺の慶が逃げていたようで、協力して追う気はなく、差を2分近くまで広げてしまっていた。つええなぁ。
7時間も同じコースを走っていると調子の良し悪しの波があって、たまたま調子いい時に登りで抜け出す形になったので一人で行ってみる。
しかし、長くは続かなくて次の登りで捕まる。そのタイミングでモヤッシーさんアタック。定石通り。これにはきっちり反応して事なきを得る。
二時間と一緒に走っていても先頭に出てくるのは7時間の選手。エルドラードの選手がぴったり僕をマークして離さない。
マーク自体はいいのだけど、彼のサドルの後ろのボトルゲージが空いているのが非常に気になって仕方がなかった。
僕の飲みきったボトル(サポートライダーにもらったやつ)をコッソリ刺しちゃおうかな、と何回か考えた。
ふと気づくとDi2のバッテリーが赤信号。しばらくは動くだろうけど、変速は最小限に抑えなければならない。
それまでは意識的に登りでインナーに入れていたけど、赤信号後はアウター固定。
サポートライダーとかと雑談するときも語尾に「そんなことよりDi2のバッテリーくんね?」とつける。
結果的に最後までもったから良かった~。
さて7時間も近づき、残り何周か確認する。少なくとも7時間の選手の中でスプリントがあるのは自分だから、逃がさなければ勝てる自信はあった。
逃げるとなるとチームメイトだけど佐野さんと、エルドラだろうか。まこっちさんはきつそうで、モヤッシーさんはいつの間にか消えていた。
ラスト一周に入って集団から佐野さんが登りでアタック。これは予想していたのでチェック。
以降佐野さん一本引き。二時間の選手は後方待機でスプリントだけ取りに行くのだろう。
ラストのコーナー手前は追い風なので二時間の選手がアタックするだろうと予想。それまでは佐野さんにいけるところまで行ってもらう。
予想通りラストのコーナー手前で後ろから高校生がアタック。少し踏んで、それに反応していた黒ジャージの後ろに自分が入る。トップギアに入れる。
コーナーを抜けてスプリント体制。向かい風なのでピットへの分岐点ぐらい(目算ゴール前150mくらい)でスプリントするつもりだったけど
黒ジャージの選手がタレたので予定変更200m位で腰を上げる。左にラインが出来ていたけど頼らずに踏んでいく。
集団の頭を取ってゴール。久々に会心のスプリント。気持ちいい。13123019_1531374610503832_986218637121784993_o
7時間の総合も獲れた。補給の取り方から、走り方まで上手くいった自信に繋がるレースだった。
ターザンの編集長は「THEターザンの編集長」だった。ディズニーが彼をモチーフにしたのではないだろうか(違う)13147298_1531374573837169_2325360064385900172_o
ターザンは6月か7月に発売だそうです。
取材中に行われていた抽選会でも小野寺の玲が僕の番号を引いてくれて、優勝賞品と合わせて、かなり貰ってしまった。ありがとうございます。

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荷物を乱雑に積んでそのまま山梨に帰る。帰宅時間は0時。

つづけ

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