もてぎ7時間エンデューロ 2017 中村龍太郎

会社の自転車乗りな方々とのポタリングを終え、シャワーを浴びてからフリーダムへ。
店長に無理を言って一日でAR FRDを組んでもらった。
こちらが中村家のニューフェイス、FEL香です。image
大きな変更点と言えばBB下に変わったリアブレーキ。割と主張しているロゴ。パッと見それぐらいだろうか。
エアロフレームなのでホイールもディープな方が重厚感が出てしっくりくる。
もてぎも60ハイトで出ようかと思ったけど風を考慮して42&46ハイトにした。

今回のもてぎから長期遠征で、もてぎ→山梨の実家→イナーメ合宿(2日)→加須TTと家に帰らない日が長い。
FEL奈(TTバイク)とFEL香(AR FRD)を載せてユキんちへ。
次の日は朝食をお世話になり、二人で茂木へ。あまりにも眠くて途中でユキに運転を変わってもらう。
ここ最近は慢性的に眠くて、予定を入れすぎているというのもあるが、リラックスできていないのだろう。

ツインリンクについて、荷物を背負ってコースへ。
昨年同様ATHLETUNEのテントにお邪魔し、荷物を置かせてもらう。いつもありがとうございます!
茂木は7時間ソロの選手用に登りの後の折り返しの内側にフィーディングゾーンが設けられており、
まこっちさんがそこにボトルを置いてきたというので僕らも行ってみることに。
しかし既に試走時間が終わっていて、「コース脇を歩いていくなら行ってよし」と大会関係者の方が言うので、自転車を置いてトボトボと歩く。
コースの一本内側に連絡通路があり、自転車で行ける道があって憤慨する。
トンネルを抜けて曲がってすぐだと思っていたら、見えない。ミスった
レーススタート1時間前を切っているので、これはいけないと思い、ユキに引き返して自転車を持ってきてもらうようにお願いして、二人分のボトルを持って走る。
ランニングをするとすぐに筋肉を傷めてしまうので、なるべく負荷がかからないようにジョギングレベルでのヘボい走り。
フィーディングゾーンに自分のボトルを2本とユキのボトル1本(1本で大丈夫か?)置いて折り返す。
途中でユキが持ってきてくれた自転車に跨り、自転車の素晴らしさを身に染みて感じる。
来年は最初から自転車で行こうと固く決める(試走に間に合わせる気はない)。

補給食は母自作のバー。これを8本でこれはレース中に全部食べれた。
それと固形物は羊羹を二つ。これは残した。
ジェル系はATHLETUNEの黒を5袋と赤を2袋。全部消化。
ボトルの中身はサイパンでCYCLOWIREDさんにコメントを求められたchallenger×3と水。

SUNVOLTのセパレートワンピースの上に半袖ジャージを着て補給食のスペースを確保。しかしこれは暑かった。
セパレートワンピには群馬でつけた黄色いゼッケンがついていたけど剥がすのが面倒なのでそのままGO。
ちなみに群馬では今流行りのNITTOの両面テープを使用したのだけど、つけたまま洗っても取れなかった。
1シーズン一枚のゼッケンでいけるのでつける作業が無くて時短になる。

スタート地点に行ってRXな方々に寄り添って先頭へ。
今回もちろん本命はRXの高岡さん。それとマコッチさんとモヤッシーさんも長距離は強い。最後のスプリントになれば小畑さんとBIANCHIユキが相手になるだろう。
RXの動きを見つつ、最後まで一緒に走ってスプリントに持ち込みたいというのが願望。

レースがスタートして招待選手のコントロールに入る。例年4時間のレースとバッティングしないように無線で連絡を取り合ってペースを決めるのだろうけど
今年は異常に速い。高岡さんが先頭交代に交じっているのを感嘆しつつ、招待選手のローテの後ろで我慢する。

新しい自転車は今までの硬いフレームと同じ踏み方だと進まない。
昨今のエアロロードと同様に縦方向の剛性が高いため、横の力の推進力への伝達が弱い。
その代りF FRDでは踏みやめるとパタッと進まなくなるが、AR FRDは踏みやめてもスイーッと進む。
その特性に慣れるのに時間がかかる。消耗が激しい。

後ろを振り返ることなくしがみついていたので落車には気が付かなかった。
1時間ほどの下りで起きた落車にマコッチさんとイナーメからは生田目さんが巻き込まれる。
一周回ると生田目さんが呆然と立っていて、マコッチさんが救急車に載せられるところだった。
ニュースにもなったこの事故はマコッチさんが大腿骨を折る重傷。早い回復を願っています。
2時間たってやっと集団が落ち着く。その時点でソロは5人(高岡さんモヤッシーさん小畑さんユキ僕)。
小畑さんが招待選手にペースが速いとキレていて、激しく同意。
「もう足ないよ…」という言葉を残して小畑さんはいつの間にか千切れていた。
ユキはわざわざ「内臓が痛いから離脱するかも」と言ってきて、「そうか。じゃあね~」と返すと「素気な!」と言われる。
敵として認識していたから「敵が減った」としか思えなかったのである。あしからず。

2時間でボトルが一本無くなっていたので、高岡さんが上着を脱ぎに行くのに合わせてフィードゾーンへ入る。
一度ストップしてボトルを交換。すぐに走りだすと集団よりも早くコースに復帰できた。
これを利用したアタックは気付かれないし、絶対決まるな…とゲスいことを考えるけど、ダメ、絶対。
そこからは招待選手と参加選手関係なくローテを回す。
登りの度に割ときつくて、ペダリングが汚くなる。暑くなってきて水の消費が激しい。
丁度半分経過でもう一度ボトルを取りに行く。ついでにユキのボトルも持って行ってあげる。
隣に来たときに「水が無くなった…」と言うので「(コイツ、タイミング絶妙だな…)」と思いつつ、ボトルをあげる。
なんか元気が出たようで、何事かワーワー言って下がっていった。

4時間のゴールが近づくにつれて何故かペースが速くなる。4時間の選手たちが迫っているのか?
もうゴールかな?と見紛うほどの速いペース。アイランの鬼牽きに思わず悪態をつく。
あまりにも速かったので3番手くらいにいたけど、「もういいよなアイツ切って!」とキレて後ろに叫んで、わざと中切れる。WALKRIDEだけがついていった。南無三。
結局ただ足を使っただけで消耗が増しただけ。皆同じ条件とはいえ、これはひどいと思った。
このペースアップでユキが消えて先頭は三人。WALKRIDEもいたけどスタートに遅れたらしいのでカウントせず。B7F5DF29-6BC7-44BD-A08A-CFDB22322095

PHOTO BY 五月女さん

残り2時間半。高岡さんが横に来て「辛そうだね(ニヤニヤ)」と言ってくる←自分補正
正直マジでキツカッタので「(このまま低速で最後まで行って、残り200mスプリントにしませんか?じゃないと僕)キツイっす」と伝える。
それを聞いた高岡さんはモヤッシーさんとゴニョゴニョ話をしている。あぁ、僕をどう料理するか相談しているのだな悪魔め…。と思うけど特に何もできない自分。

そして200kmたったぐらいでの登りで高岡さんが動く。
右からアタックしたのが見えたので、一緒に腰を上げたWALKRIDEと追う。
登りきりまでダンシングで突き進む高岡さんに何とか追いつく。ちらっと後ろを振り返るともう一度アタックする。
これはわかっているけど反応できない…。WALKRIDEが「龍太郎さん!!」と叫ぶのに、「あれは無理!」と叫んで応酬。
僕たちが諦めたのを見た佐野淳哉さんが轟音を撒き散らしながら高岡さんを追う。
僕はモヤッシーさんの集団に追いつかれて、もはや足無し。
何周か後の登りでナチュラルに千切れて一人旅。
3位の選手ということで向川さんが後ろを走るトロフェバラッキ。
レースを終えていたユキにボトルを投げて新しいのを受け取る。
そうこうしていると2時間エンデューロが始まる。
先頭集団についていけたら少なくとも同一周回で終われるかも、と思ったけど速攻で置いていかれる。
結局2時間エンデューロの千切れた集団がちょうどよくて休ませてもらう。

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PHOTO BY 五月女さん

チンタラ走っていたら高岡さんが追いついてきた。僕は人生で初めてかもしれない「グゥ」の音を出した。
そのまま先頭交代に入り、さすがに僕もプライドというものを持ち合わせてはいるので一緒に回す。
が、当然ツケは回ってきて、残り一周のグリフィン川田のアタックに千切れる。高岡さんはついていった…強すぎんだろ…。

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PHOTO BY 五月女さん

ハンガーノックではなく純粋な力勝負での負けなので、自分が強くなるしか道はない。
後ろをチラ見したOGKの新作ヘルメットがトラウマになるレベルで脳裏に焼き付いているが、いつかは勝ちたいと思っているから挑戦し続けたい。
ちゃんともてぎで高岡さんと戦ったのは初であったので、どれぐらい強いかはよく分かった。
少なくとも補給で失敗はしなかったので100年早くはないはずだ。来年も挑戦したい。

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PHOTO BY ATHLETUNE 三上さん

と言うのをこうやってブログに描いていると思うのだけど、レースが終わった時は「二度と出るもんか!!!」と思うのよね不思議。

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