ロングライドへ行こう!~その7 FELT VR30の試乗編~

こんにちは。
ロングライダーのアッキーラです。

皆さんは、楽しい自転車生活を送ってますでしょうか。

「フレームの魔術師」の理想を体現
ディスクロード・アルミバイクの試乗レポート

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ロングライドに関する小話を気ままに掲載します。
さて、第7回は、VR30の試乗です。

「FELT最新のVRシリーズって、正直どうなの?」
「VR30ってどんな自転車なんだろう。」
「ディスクロードって、イマイチよく分からない。」
と、考える方は、いらっしゃいますか?

VR30の試乗レポートをお送りします。

カタログのスペック通りの状態で試乗したところ、乗り心地が良かったです。
試乗する前、VR30について、次の3点が気になりました。

1.アルミフレームがガチガチに硬いんじゃないか?
2.ディスクブレーキが効き過ぎて扱いづらいんじゃないか?
3.重量があるからキビキビ走らないんじゃないか?

いざ走り出してみると、そんな不安がすべて吹き飛びました。
マイペースでゆったり走るなら、ディスクロードもアリだな☆と考えが改まりました。

「レースで競争せず、ツーリングで自転車旅に出掛けたい。」
「チーム練習でキツイ高速走行をしないけど、皆でロングライドのイベントに参加したい。」
「今までMTBに乗ってきたので、MTBに近い感じのロードバイクに乗りたい。」

そんな方にオススメします。

スタートは、軽いギア比設定だからこぎ出しが軽くてスムーズでした。
ハンドルが安定していたのは、カーボンフォークとわずかに寝かせたヘッドアングルの組み合わせによるものでした。
力強く立ちこぎしても自転車が左右にフラフラと動くことなく、道路上の白線を前後の車輪がなぞるようにまっすぐに進みました。
中級のUHC Advancedカーボンフォークは、路面からの衝撃を吸収してくれて、かつ、フロント用ディスクブレーキの高い制動力をしっかり支えています。

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肝心のアルミフレームは、しなやかな6061アルミ合金をFELTの経験に基づいてバテッド、ハイドロフォーミング加工して高い振動吸収性を実現しています。
従来のシートステーブリッジを廃止して、振動吸収性が高まっています。

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一方で左右のシートステーは上側の取付け位置を拡げて、シートチューブを取り囲むように溶接しています。
こうすることでフレーム後部の横剛性を上げています。

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ボトムブラケットは、BB386規格を採用して、従来のものより大口径となりました。
それゆえ、BB周辺の剛性が上がっています。

これだけ頑丈にできているから、フレーム剛性がかなり硬いんじゃないか?と予想しました。
しかし、その予想に反して、硬さを感じませんでした。
アスファルトが荒れた路面を走っても、フレームが下から突き上げてくるような衝撃を吸収してくれました。
タイヤが700X28Cにより、路面からの細かい衝撃を吸収した事もあり、複合的な効果があった感じです。

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フレームのクリアランス(隙間)は、これだけ開いてます。
700X28Cのタイヤが細く見えるくらい十分な隙間があります。
FELTカタログでは見られない写真です。

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他にもフレームの左側を見ると、前後のブレーキホースやリアのシフトワイヤーの取り回しは、こんな感じにフレーム内部を通っています。

そのタイヤは、Vittoria Zaffiro Folding 700X28Cを採用しています。
幅広で衝撃吸収性が高いので、砂利道などのグラベルロードも走れます。
空気圧を6.5気圧に設定して走ったところ、のんびりと走るならちょうどよい感じでした。

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サドルは、prologo製のKappa Spaceを採用しています。
定番の穴あきサドルで、内股への圧迫を軽減してくれます。
クッション部分は触った感じは結構柔らかいのですが、座ってみると私のお尻には固く感じました。
ここは、個人の好みによりますね。

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新VRシリーズは、先代のZシリーズを引き継いでいるので、ハンドル位置が高いです。
このため、上半身の前傾姿勢が前のめりに深くなることなく、首や肩に掛かる負担が少なかったです。
東京→直江津単独ロングライドで走った、古いZ35と同じようなハンドル位置で、自分に向いてました。

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油圧式ディスクブレーキは、ロード用キャリパーブレーキと比べて、制動力が強いです。
このため、普段のキャリパーのイメージで握りこむとロックするぐらい効きます。

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前後のディレイラーは、シマノ105(11スピード)を採用しています。
フロント側のクランクセットは、46-30Tのサブコンパクトクランクです。
小さな脚力でもクランクを効率良く回せます。
うまく乗りこなせば、壁みたいな激坂もサドルに座ったまま乗り越える事もできます。
リアディレイラーは、ロングゲージタイプなので、11-32Tのカセットスプロケットでも正常に変速します。
ロードレースよりも、アドベンチャーライドやリラックスしたツーリングに向いたギア比設定ですね。
スタート&ストップを繰り返す街中を通勤・通学で走る方にも使えますよ。

最後に、前後の車輪は12mmスルーアクスルを共に採用しています。
この12mmスルーアクスルは、前後車輪のハブ軸の強度を上げるだけじゃありません。
ディスクブレーキローターをブレーキキャリパー内の正しい位置に収める役割も持っています。

また、取り付けたり取り外す時、6mmアーレンキーが必要です。
輪行袋をもって遠出する時、携帯工具を必ず持参してください。
もし、携帯工具を忘れると、自転車から前後の車輪を取り外せませんし、輪行袋に詰め込めなくなります。
・・・私はそれを1回やらかしました。(笑)
( ̄▽ ̄;)

次回は、VR30をロングライド仕様にカスタマイズします。

『I can go… as far as I want!
僕らはどこまでも行く
道が続く限りどこまでも行く
思い出すのは遠い昔、初めて補助輪を外して走り出した時のこと
ロングライドは心の状態
10kmであれ
2400kmであれ
あなたにとって冒険ならば
それは立派なロングライドです』
※自転車ロングライドの同人誌『LONGRIDERS』より抜粋。

いかがですか?
VR30に乗って、自転車で行ってみたい所へ走り出してみませんか?

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