プロジェクト135パート2 第113回 (インド)ファテープル・シークリー

 ここもお城の跡です。前回のアグラ城を建てた第3代アクバル帝がアグラの南西37kmにあるこの地に1571年に首都を移転させ5年間かけて建設されたこの都は3km×1.5kmの広大な土地を城壁で囲み、宮廷やモスクを赤砂岩で築いたものです。この遺跡は実際にはほとんど使われず、わずか14年後に水不足で再び立ち去ったと言われています。あまり使われなかった、抜け殻のような遺跡ですが、アグラ城の外にこんな巨大な都を造って、また捨てるアクバル帝の権勢とその富はどんな生活だったのでしょう。彼はヒンドゥー教をその理念としながらイスラムの文化や他の宗教との融合にも努めた帝だったのだそうです。大きいのですが、何となく実在感のない、嘘くさい遺跡でした。でも、世界遺産登録は1986年と割と古いのです。
 
■今回場所は
 

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この外から見える城壁が何ともオドロオドロしい物なのです。
 
中に入るとこれが何とも。建物は10年前に造られたように何とも真新しく見えるのです。
 
インド映画のセットの様でした。
 
ターバンを巻いた人達が出て来そうです。
 
何をする為の物だったのでしょう。
 
イスラム教のモスクの様な物も見えます。
 
仏教寺院の経堂の様でもあります。
 
何と言っても世界遺産ですから、地元の子供達も勉強に来るのです。
 
保存状態が良く、と言うと聞えは良いのですが、何とも真新しく、嘘くさく、アグラ城内部の風情とは全く異なっていました。
 
宮殿です。これが何百年も前に建てられた砂岩で出来た建築物とは信じ難いのですが…?
 
近年に建てなおした、と説明されたのでしたっけ?でも、それで世界遺産と言うのも変ですヨネ。
 
自分で言って、自分で紹介しておいて、こう言うのも何ですが嘘くさくないですか?
 
全くの私見ですが、この方がよっぽど世界遺産に相応しいと思うのですが…?
 
ここはファテープル・シークリーとは関係ありませんが、サルナートと言う所にある仏教の聖地です。
 
どこかの国から来た仏教僧がまわりをぐるぐる廻っているのが、ダメーク・ストゥーパと呼ばれる仏様の骨の埋まっている塔です。
 
仏教徒達と思われます。
 
私、遺跡と言うのはこんな感じが好きなのです。
 
こんな感じだと安心して紹介できるのですが…。
 
ネッ仏教ですヨッて紹介できるでしょ?
 
これ、どう見てもイスラム教じゃないですヨネ。
 
これを見て、アラーの神が、とは思いませんヨネ。
 
これは、どう見ても東京ではありませんヨネ。ガンジス河のお祈り場へ行く人々です。
 
そしてこれがガンジス河へ集まったヒンドゥー教徒と思われる人々です。ネ、解りやすいでしょ!!
 
それに対して、この建物、何の宗教?いつの時代?いつ建てられたの?何とも解りにくいのです。
 
赤い砂岩で出来ている事は解ります。
 
透かし彫りの壁。手のこんだ物である事は解ります。
 
壁ばかりでなく、天井も立派な装飾です。
 
そして、何とも説明に困る建物がたくさん、たくさん、もうたくさん。
 
とッ、そこへやって参りました眼光鋭いインドの中学生。
 
フト通り過ぎるのかと思いきや…
 
何と我が添乗員さんに握手を求めて来たのです。もちろん知らない子です。このあと、この子は、ヤッター、と仲間の方へ飛び上りながら走って行きました。
 
インドの自撮り娘です。
 
今回のファテープル・シークリーは正直に言ってあまり感激はありませんでしたが、この写真は迫力有る人が撮れました。ヒンドゥー教徒でしょうか?
 何か最近グチが多くなった様な気もしますが、今回のファテープル・シークリーは期待はずれでした。この135で世界中のいろいろな遺跡を、たくさん見せてもらったせいか、ついついあの時のあそこの方が大きい、きれい、素晴らしいなどと見てしまいます。年齢のせいかも知れませんし、新鮮味が感じられなくなってきてしまったのかも知れません。それに疲れるのです。食事のせいも有るかも知れません。長時間のバスや短い睡眠時間など平気だったのがキツくなって来ました。これは行って見て来る人間が新鮮味を感じなくなってきたら、読んでいる方々はもっとかも知れません。よくぞおつきあい下さいました。このパート2も次回のタージ・マハルでひとまず終了とさせて頂きます。114回なんて良く続いたものだと思います。皆様、あと一回です。我慢しておつきあい下さい。
 
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