プロジェクト135パート2 第76回 (ハンガリー)ブダペスト

 ハンガリーの首都ブダペストはドナウの真珠とか、東欧のパリとかいわれる美しい町です。ユネスコに登録されている正式の名称は「ドナウ河岸、ブダ城地区及びアンドラーシ通りを含むブダペスト」という長い名前です。ハンガリーは東方から来た騎馬民族マージャル人が1000年頃に建てた国で、16世紀にはオスマントルコ、18世紀からオーストリア帝国に支配された国です。ブダペストは山側のブダ城に代表されるブダ地区とドナウ河を挟んで対岸のペスト地区に別れていますが、その両地区を、くさり橋を代表とする9本の橋で結んでいます。パリとかウィーンとかはあまりに有名ですが、ここブダペストはそれらの都市に負けない華やかさと重々しさを感じました。
 
■今回場所は
 

より大きな地図で プロジェクト135 第76回 「ブダペスト」(ハンガリー) を表示
 
 
見て下さい。これがドナウの真珠です。ドナウ河に浮かんでいるようにみえる国会議事堂です。現地の人は、世界で一番美しい国会議事堂と自慢していました。
 
マーチャーシュ教会です。13世紀に建てられて、19世紀に改築されるまでに、オスマンの時代にはモスクになったり、いろいろな歴史があるようです。
 
その間の各時代の建築様式が入り混じっているのだとか。
 
初代ハンガリー王、イシュトバーンの騎馬像です。
 
マーチャーシュ協会とイシュトバーン像の位置関係はこんな具合です。
 
その後ろ側に漁夫の砦があります。
 
漁夫の砦から見たブダペストです。手前がブダ地区、ドナウ河を挟んで向こう側がペスト地区です。
 
ペスト地区は商業地区だそうです。
 
ブダペストには自転車専用の信号がありました。
 
英雄広場です。アンドラージ通りの突きあたりにあり、ハンガリー建国1000年祭の事業の一環として建てられた広場です。中央の柱の上に大天使ガブリエル。
 
足元の人たちがマージャル族の首長アルパートと部族長だそうです。
 
両脇の柱廊にはハンガリー史に残る歴代国王や芸術家の像が並んでいるのですが、誰が誰だか私には全くわかりませんでした。
 
この日はちょうど建国記念日とかで、生きた兵隊さんが立っていました。
 
英雄広場には自転車も。
 
ブダペストの見所の一つ、聖イシュトバーン大聖堂です。1851年の着工から半世紀かけて1906年に完成したのだそうです。
 
何しろ大きくて、かなり遠くからでないとその全形は入りません。2本の塔と、高さ96m、直径22mの大きいドームが目印です。
 
どうしても部分ごとの写真になってしまいます。
 
中央のドームを中から見るとこんな具合です。
 
全体ではこんな感じで8000人も収容できるそうです。
 
ところで皆さん、このへんてこな、黒いいびつな丸いものはなんだと思いますか?
 
なんと自転車を停めるためのものなのです。駐輪台ハンガリー風とでもいうのでしょうか?
 
こんな具合に街並みにマッチしています。世界遺産のブダペストの一景は自転車なくして語れません、なーんてネ。
 
ブダペストの自転車達です。
 
それを見守るおまわりさんです。
 
お腹なら私だって負けませんよー。
 
そんなこんなで夜になってきまして、王宮の夜景です。ドナウ河に映った街灯も良く写っています。
 
くさり橋の夜景も素敵でした。
 
くさり橋と王宮が一枚に入りました。まさにドナウの真珠です。
 
くさり橋の上にゲッレールトの丘に立つ女神像が見えてきました。
 
この女神像はナチスドイツからの解放を記念して旧ソ連軍が建てたものだそうです。昼間よりも夜ライトアップされたときの方がよく見えました。
 
昼間でも見えるのですが、夜はライトアップされて見るべきものが良く見えます。ドナウ河から見たブダ地区ですが、それにしてもたくさんの教会でした。
 
実は今回私たちはドナウ河クルーズ船セレナーデ号でちょっと贅沢な旅をしたのです。歓迎パーティーでオランダ人の船長さんと。いえ、私が二杯飲んだのではありません、一つはトーチャンのです。
今回私たちが乗ったセレナーデ号はオランダ船籍で、船長さんはオランダ人、船員さんもオランダ、ウクライナなど外国人ばかりですが、実は日本の会社が建造し、乗客は日本人ばかり。ここブダペストから延々とオランダのロッテルダムまで運航します。私たちはブダペストから乗ってスイスのバーゼルまでのコースです。ここブダペストでもゆっくり一日半見られたので、個々の建物だけでなく、街全体も詳しく見ることができました。ヨーロッパでは各地でいえることですが、ハンガリーは特に歴史的にいろいろな民族、宗教が入り乱れており、時代時代で異なる面、いろいろな顔を見ることができます。必ずしも楽しい面ばかりではありませんが、破壊されては立て直しを繰り返して今のブダペストがあると感じることができました。私たちのように単一民族の国民からはなかなか理解できない部分が多いように思います。ただ何となく感じる程度です。難しいことはわかりませんが、ブダペストはとても美しく、多くの歴史を感じられる都市でした。ここは夜景が特に美しくおすすめです。次回はドナウ河を遡り、ウィーンへ行きます。ご期待ください。
 
参考にならなかったまあまあ参考になった面白かった感動した (No Ratings Yet)
読み込み中...

↑星マークをクリックして、記事の評価をお願いします!
一番左が最低、右が最高評価です。