プロジェクト135パート2 第36回 (インド)エローラ石窟群

 前回は極夜のノルウェーで、昼が無く、太陽が恋しくなるような旅でした。今回は反対に冬でも暑いイベントへやって参りました。日本で一番最初に世界遺産に登録されたのは法隆寺、姫路城、屋久島、白神山地の4ヶ所で1993年ですが、今回紹介するエローラ石窟群はそれより10年前の1983年に登録されたインドで最初の世界遺産です。インドというと多宗教、多民族、階級社会、広大な国土などのイメージがありますが、このエローラ石窟群には古代三大宗教といわれる「仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教」の石窟寺院が一同に会する世界で唯一の場所であるといわれています。前おきはこのくらいにして、写真を見ていただきましょう。
 
■今回場所は
 

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何せ、素人の写真ですから、その巨大な石窟の全貌を見ていただくのはなかなか難しいと思いますが、想像力を働かせてイメージして下さい。これがエローラの代表石窟、世界最大の洞窟寺院といわれるカイラーシュ寺院、の一部です。
 
上からのぞくのも恐る恐るです。
 
とても下の方までは撮れません。
 
下へ降りるとこんな感じです。私はカメラの近くにいるので大きく見えますが、遠くの人の大きさから建物の大きさを想像して下さい。
 
それでは、もっと下へ降りて詳しく見て行きましょう。
 
建物の壁面はおびただしい彫刻だらけです。
 
よくもこんなに細かく岩をけずったものだと感心します。
 
エローラは大地にせり出した岩山を掘削して作られた寺院群でこのカイラーシュ寺院は巨大な1枚の岩から掘られているそうです。
 
寺院は、岩を上から下へ掘り進めて寺院本体を残す方法で作られたそうです。
 
ここはインドの中でも有名な場所と見えて修学旅行の女子中学生?もやって来る場所なのですネ。
 
行った時は気にもしませんでしたが、あとから写真で見ると、こんな所地震でもあったらどうなっちゃうのでしょう?
 
岩山をくり抜いて、こんなに深くまで、気が遠くなります。
 
さすがインドには昔からゾウがいたものと見えます。
 
岩山を僧侶たちが約100年もの年月をかけて幅2キロの崖に約20万トンもの玄武岩を掘り下げて造ったといわれるエローラには34の石窟があります。この写真まではそのほんの一部、カイラーシュ寺院の写真だけです。ではエローラの他の石窟も見てみましょう。
 
あっ、そーそー、次の石窟の前に外の様子をすこし紹介しましょう。これがバス道路の横の風景です。
 
そしてこれがエローラへの途中の駐車場の現実です。何故、インドの人達は何でもポイポイ捨てるのでしょうか?
 
子供達もバスでエローラ石窟群へ。
 
インドにはのら犬も多いのですが、ノラ牛もたくさんいるそうです?この仔はやはり有名なエローラ石窟群を見に行くのでしょうか?
 
インドの国産車TATAです。
 
エローラには34の石窟があり、そのうち12が仏教窟、17がヒンドゥー教窟、5つがジャイナ教窟だそうです。
 
ひとつひとつの石窟はそれぞれが建物のようになっていて、中にはそれぞれの宗教の像が彫刻されています。
 
これは仏像?仏像は仏教ですヨネ?
 
これは何教?何像。ジャイナ教だとしたらジャイナ像というのでしょうか?
 
これは?
 
じゃこれは?
 
ハテサテ?
 
ヘアースタイルや手の形などで何教か分かるのだそうです。無教養な私達は説明された時はフーンと思うのですが、帰って来て写真を見てもどれがどれだか分からないのです。これはヒンドゥー教の仏像です。なんていっちゃいそうで恐いのです。
 
これが石をくり抜いて作った天井です。木造ではありません。
 
それにしても何教であれ、宗教ってすごいですネ。岩山を削り出してこんな物を造ってしまうのですから…。
 
それではそろそろエローラ石窟群にお別れして外の自転車を見に行きましょう。世界遺産の“自転車を見る”旅なのですから。
 
いました。自転車。とても重そうでした。
 今回のエローラ石窟群は次回37回のアジャンタ石窟群の建築者がその建築を止めてエローラへ移動してきたと考えられているそうです。アジャンタは仏教窟ですが、ここエローラは仏教の普及が衰えてきたため、ヒンドゥー教、ジャイナ教の洞窟も加えられたといわれているそうです。宗教の事はよく分かりませんが、ここエローラで見た石窟、中でもその彫刻は宗教に関係なく見事な物でした。大した道具もなかっただろう時代に岩山をくり抜き、これだけの物を造り上げる人の力、というよりも多分、宗教の力は偉大だと感動しました。外の現代のゴチャゴチャのインドとのコントラストも行って見ないと実感出来ないでしょうネ。あー、来てよかった、と思いました。次回37回はすぐ近く、アジャンタ石窟群を紹介します。
 
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