6月6~7日に福島県石川町で行われた「JBCF 第5回 石川クリテリウム」、「JBCF 第23回石川ロードレース」。
過酷なコースレイアウトから秘境レースとも呼ばれるこのレースにて、話題沸騰中の弱虫ペダルサイクリングチームを取材しました!

お話を伺ったのは、馬場慶三郎選手、竹田天飛選手、山田駿太郎選手、橋本英也選手、そしてチームを率いる佐藤成彦ゼネラルマネージャー。
レースに向き合う真剣な姿だけでなく、チームメイト同士の関係性やオフの過ごし方、自転車への想いなど、普段はなかなか知ることのできない一面について語っていただきました。
チームの雰囲気と今シーズンへの思い

「チームの皆さん、仲良しですよね」
佐藤GM:雰囲気が良くて、うるさいくらいですね(笑)
馬場選手:昔からですか?仲が悪かった時期なんてありませんでした?
佐藤GM:チーム内でバチバチするみたいなことは一度もなかったよね。実はチームメイト同士でバチバチしてしまうって割と普通に起こってしまうことなんですが、うちはそういうのはないです。
みんなプロですから、チームメイトとは言えライバルなんですよ。だからどうしてもある程度の人数がいるとその中で派閥みたいなものができてしまいがちなんですが、うちでは絶対にそういうことがないようにしています。
人間として合わなかったら、なかなかきつい。うちはチーム練習がメインでそれがかなりきついので、相当気持ちが強くて、みんなでやるっていう思いが一致しないといけません。ひとりではできない練習のきつさと言いますか、追い込み方が半端じゃないので、能力だけではなくてそういった気持ちの強さがとても大事なんです。
仲が良くないチームだとそういう練習はできないじゃないですか。だからうちはみんな強くなってきてくれています。おかげさまで。
「今シーズンはどのようなテーマを持ってレースに臨んでいますか。」
馬場選手:今シーズンはJプロツアーで優勝し、来年以降に繋げていくことをテーマに活動しています。
竹田選手:今シーズンはJプロツアーでの上位入賞を果たし、来年以降に繋げる走りをしたいです。
山田選手:今年からJプロツアーを走らせていただくことになったので、レース展開をよく観察し、できるだけチームの先輩方に有効なアシストができるようにすることを目標としています。
橋本選手:結果を出して若手を育てるということをテーマに走っています。

「今シーズンのこれまでのご自身の実績をどう評価されていますか。」
馬場選手:今シーズンは、積み上げてきた練習の成果が結果として出てきていると思っています。
竹田選手:今シーズンは、想像していた以上に上手く走ることができず、苦難のシーズンになってしまっています。
山田選手:まだ全体的にレースを走るのが下手であると感じています。まだまだ実力が足りない部分もあり、実力強化も必須であると感じていますが、それ以上に、レース中の動き方次第で、もっと力を温存できる場面がたくさんあるので、そこを修正していくだけでも、もっと良い実績を残せると感じています。
橋本選手:Jプロのロードレースで1勝、チームメイトも表彰台へ一緒に上がることができました。クリテリウムでは優勝できていないので次のレースで優勝を狙います。

「昨年と比べて変化した部分や成長を感じる部分はありますか。」
馬場選手:昨年からの変化としては、休養をしっかり取るようになったことですね。
竹田選手:昨年と比べて、レースでの位置取りを上手く行えるようになりました。
山田選手:個人的には、フィジカルの面で成長を感じています。昨年度時点での実力では、現在、Jプロツアーで完走するようなパフォーマンスを出すことはまず難しかったと思うので、昨年と今年で、大きな成長を感じています。
橋本選手:所属チームが変わったことによって、環境や意識が大きく変わりました。特にチームメンバーが少ないので、ロードレースではレース中にチームメイトへ指示を出すことも増えて、チームとしての目線でレースを見ることができるようになりました。
「石川クリテリウム、石川ロードレースそれぞれに対し、個人的な目標と意気込みを教えてください。」
馬場選手:クリテリウムでは橋本選手を中心に、チームで優勝を取りたいです。ロードレースでは優勝をして、Jプロツアー個人ランキングを上げたいです。
竹田選手:クリテリウムでは橋本選手の優勝を目標に、チーム一丸となって戦いたいです。 ロードレースでは少しでも結果を残すために粘りの走りをしたいです。
山田選手:石川クリテリウムは、自分の課題としては集団の後ろに下がらないことです。ここまでのレースで自分の課題として浮き彫りになっている「集団後方でペースに振り回されている」と言う点を、まずは修正することを目標にしています。
石川ロードレースは、コースは割と苦手ではなく、昨年のU19チャンピオンシップでも悪くない成績を残すことができているので、それを存分に活かして最後まで生き残り、戦略的な動きをすることが目標です。
橋本選手:クリテリウムで優勝と、 ロードレースでは チームメイトを優勝させることができるようにアシストをしたいと思います。

「シーズン中のレース後やオフの日の過ごし方について教えてください。」
馬場選手:レース後は好きなものをたくさん食べてたくさん寝ます!オフの日はなにもせずに休養に徹します。
竹田選手:自転車のことは考えずに好きなものを食べたり、ゲームをしたりして過ごしています!
山田選手:機材と身体のメンテナンスに努めています。また、溜まっている学校の課題や、テストの対策なども行っています。
橋本選手:レース後はマッサージに行ったりしています。オフの日は、最近は家の DIY をすることが多いです。

「シーズン中の食事や睡眠など意識していることはありますか。」
馬場選手:食事面では、練習での消費分なども考えながら摂取するように気を付けています。ただ、レース後などは好きなものをたくさん食べます。あと、食後3時間以上は空けてから就寝するように意識しています。
竹田選手:ジャンクフードを控え、体に良いものをしっかり食べ、水分補給と睡眠を大切にしています。
山田選手:成長過程である身体の特徴として、胃袋が大きくなく、エネルギー消費量に対して一度に摂取できる許容量が少ないという課題を自覚しています。そのため、食事の回数や補給のタイミングを細かく分けて十分なエネルギー量を確保すること、そして現在はレース前を除き、炭水化物以上に肉などのタンパク質を重視したメニューを取り入れることを意識しています。 これらは家族の献立への深い理解とサポートに支えられているのですが、自身でも栄養素の意図を学びながら摂取しています。また、リカバリーの基礎として、毎日7〜8時間の睡眠時間を最優先で確保し、体調の波を作らない自己管理を心掛けています。
橋本選手:夕ご飯を早めに終えて、早めに就寝、睡眠時間をなるべく9時間 近く確保しようと頑張っております。
それぞれが思う、自転車とチームの存在
「チームメイトそれぞれの印象を教えてください。」
馬場選手:橋本選手は頼れる先輩みたいな印象です。竹田選手はオンとオフの切り替えがすごい。山田選手は自転車が大好きな少年という印象です。
竹田選手:橋本選手は頼れるお兄さんのような感じです。馬場選手も頼れる陽気な人です。山田選手は分析が大好きな博士のような人です。
山田選手:橋本選手は、とても明るく、チーム員全員に優しく接してくださります。レース中でもパッとみた雰囲気は変わらないのですが、そのすさまじい実力で、チームを強力に牽引してくださっています。また、毎レース前後で自分たちに対してアドバイスをくださるので、まだ走りの改善点の多い自分はそちらをとても参考にして、いつもレースに臨んでいます。
馬場選手は、頼り甲斐のあるキャプテンであると感じています。レース中にも、ここぞという時に冷静に他のチームメイトやご自身の状況を確認し、判断を下す決断力があるので、自分も安心してレースに臨むことができます。
竹田選手は頼りになる先輩と言う感じです。レースやトレーニングの中で、自分では気づかないような細かなことにも気を配ってアドバイスをしてくださるので、とてもありがたいです。
橋本選手:馬場くんと山田くんはすごく真面目すぎなぐらい自転車と向き合っている印象ですね。一方、竹田くんは少しおふざけキャラでスキンシップを含めて楽しませてもらっています。

「チームメイトとはレースのこと以外にどんな話をしますか。」
馬場選手:内容を覚えていないくらい薄い会話や相談事など、なんでも話します!
竹田選手:とにかくくだらない話をいっぱいします!
山田選手:トレーニングや機材・身体のメンテナンスについての相談、またときどき日常的な他愛ないお話もしています。
橋本選手:将来どうしたいかとか、あとは恋愛とかの話もしたりしています。

「ご自身にとって自転車とはどのような存在ですか。」
馬場選手:自転車から離れたらどうなるのか想像できないくらい生活の中に組み込まれている存在です。
竹田選手:人生をそのまま描いていると感じます。
山田選手:自分の人生で一番長い期間最も全力で打ち込んでいるものです。
橋本選手:人生をより豊かにさせてくれる エッセンスみたいなものです。

「ご自身にとって弱虫ペダルサイクリングチームはどのような存在ですか。」
馬場選手:選手としての進退を考えていた時に出会った、救世主的な存在だと思っています。目先の結果に囚われず、更に上を目指した活動ができるチームだと思っています。
竹田選手:選手として、人として、より良くなるためのパーツが全て揃っている環境だと思います!
山田選手:自分は、JBCF登録のロードチームはこのチームが初めてなので、このチームでとても多くのことを学び、人生の大部分のロードレースをこのチームで走らせていただいています。自分にとっては、サイクルロードレースに関する多くのことを教わり、自分の実力を高てもらっている、いわば「学校」のような存在です。
橋本選手:同じ目標のもとに進んで喜怒哀楽を共有できる、最高のパートナーです!

「現在のチームのコンディション・雰囲気はいかがですか。」
佐藤GM:今シーズンも機材面での不安なく競技に集中できており、おかげ様でチーム全体のコンディションは非常に良好です。チームの雰囲気もとても良く、少人数ではありますが、それぞれの選手の個性やキャラクターがうまく噛み合っており、良い関係性の中で活動できていると感じております。
「チームが得意とするコースやレース展開はありますか。」
佐藤GM:選手ごとの特徴として、橋本英也は、比較的フラットなコースを得意としており、スピードを活かした展開で力を発揮できる選手です。
一方で、キャプテンの馬場慶三郎は、距離が長く、レース後半にかけてサバイバルな展開になるような局面を得意としており、粘り強さや判断力が求められるレースで強みを発揮します。
チームとしては育成を主眼に置いているため、特定のコースや展開だけに強い選手ではなく、どのようなコース・レース展開にも対応できる選手へと成長してほしいと考えています。

「今シーズン、チームとして意識されていることはなんですか。」
佐藤GM:毎シーズン共通して意識していることですが、目先の結果だけにとらわれず、長いスパンで選手が成長していくことを大切にしています。
自転車競技では、怪我や不調など、思うようにいかない時期も必ずあります。そうした状況からどのように立ち直っていくか、その過程こそが非常に重要だと考えています。
チームとしては、困難を乗り越える中で以前よりも強くなれるよう、選手一人ひとりと向き合いながら指導・サポートすることを意識しています。

弱虫ペダルサイクリングチームについて
漫画「弱虫ペダル」作者の渡辺航氏が監督を務めるチーム。
「弱虫ペダルサイクリングチーム」は2014年にシクロクロスチームとして発足し、2016年からはロードレースチームを含む総合的なサイクリングチームに。
若い才能にチャンスとチャレンジの場を提供すべく若手育成チームとして自転車競技のレースを中心として活動しています。
使用機材
【 FELT FR 4.0 Advanced Frame Kit 】
FELTのレーシングDNAを継承するFRシリーズ。
歴代のプロレース機材開発で培った設計思想を反映し、剛性、軽さ、快適性、整備性のすべてを妥協なく追求。
「FELT IS FAST」コンセプトのもとに、加速・登坂・スプリント・エンデュランスといったあらゆる局面で圧倒的なパフォーマンスを発揮します。
【プロ選手による正直インプレ!】 FELT FR 4.0|山田駿太郎選手 弱虫ペダルサイクリングチーム
【プロ選手による正直インプレ!】 FELT FR 4.0|山下歩希選手 弱虫ペダルサイクリングチーム
【プロ選手による正直インプレ!】 FELT FR 4.0|竹田天飛選手 弱虫ペダルサイクリングチーム
【プロ選手による正直インプレ!】 FELT FR 4.0|⾺場 慶三郎選手 弱虫ペダルサイクリングチーム
【プロ選手による正直インプレ!】 FELT FR 4.0|橋本 英也選手 弱虫ペダルサイクリングチーム
【 KCNC TI PRO LITE 】

FELT Bicyclesについて
FELT Bicyclesは、革新、技術、スピードの追求に対する揺るぎないコミットメントで知られるパフォーマンスバイクのトップメーカーです。
確かな歴史とサイクリングへの情熱に裏付けられたFELT Bicyclesの企業活動は、ライディングエクスペリエンスを向上させる自転車を創出するために常にその限界を押し広げています。
ロード・グラベルをはじめとしたどのセグメントでも、FELT Bicyclesは世界中のサイクリストを鼓舞し、力づけるために設計された多様なハイパフォーマンスバイクを提供しています。

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