失敗しない自転車ライト選び|ルーメンだけでは選べない本当に必要な性能とは?【LIGHT YEARS AHEAD】

目次

ライトについて知っておきたいこと

 

朝日が昇る前に通勤へ出かけることはありませんか?
あるいは、日が暮れた後に帰宅することが多いでしょうか?

暗闇の中を走る際には、前方の路面をしっかり照らすこと、そして自分の存在を周囲に知らせることの両方が重要です。

曲がり角を見逃したり、路面の穴や障害物に気付かず走ってしまうのは避けたいものです。そのためBBBでは、さまざまなライドシーンに対応する多彩な自転車用ライトを開発してきました。

自転車用ライトは大きく分けると、

「見るためのライト(To See)」
「見られるためのライト(To Be Seen)」

という2つの役割に分類できます。

それぞれの用途を理解し、走行環境に合ったライトを選ぶことが、安全で快適なライドへの第一歩です。

BBB ライトラインナップへ↓

 

「見るためのライト」と「見られるためのライト」

早朝の通勤で街灯のないサイクリングロードを走るときや、夜間のライドに出かけるときには、前方の路面をしっかり確認できる視界が必要です。

見えない段差や穴に突然遭遇したい人はいないでしょう。そんな状況では、路面全体を明るく照らし、安全な走行をサポートするライトが必要になります。

一方、街中のように十分な街灯が設置された道路を走る場合はどうでしょうか。そのような環境では、路面を照らすことよりも、周囲の交通に対して自分の存在を知らせることが重要になります。

こうした用途には、自転車本体やサイクルウェアへ簡単に取り付けられるコンパクトなライトが適しています。これらのライトは最大150ルーメン程度の明るさを持ち、手頃な価格で導入できるのも特徴です。

周囲からの被視認性を高めることで、日中・夜間を問わず、より安全なライドを実現します。

 

BBBライトのスペックについて

 

BBBのすべてのライトは、長期間にわたって安心して使用できるよう高品質に設計されています。

ここでいう品質とは、単なる耐久性だけを意味するものではありません。長い点灯時間や十分な光量、そして使い始めた時と変わらない性能を維持できることも重要な要素です。

また、さまざまな走行シーンで快適に使用できるよう、多彩な点灯モードや設定を備えています。そのため、通勤・通学からスポーツライドまで、幅広い用途に対応します。こうした品質は、使用される素材にも表れています。高品質なバッテリーや精密に設計されたレンズなど、細部にまでこだわることで、優れた性能と信頼性を実現しています。

 

点灯モードについて

自転車用ライトを選ぶ際、多くの人は最大ルーメン値に注目します。確かにルーメンは重要な性能指標ですが、それだけでライトの良し悪しを判断することはできません。

では、本当に重要なのは何なのでしょうか?これを紐解くのにあたってルーメン/ルクス/カンデラという要素を理解するために以下のダイアログを開いてみてください。

 

ルーメン、ルクス、カンデラについて

 

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ルーメン(Lumen)、ルクス(Lux)、カンデラ(Candela)。

これらはすべて、ライトの出力や明るさ、照射性能に関係する指標です。しかし、自転車用ライトを選ぶ際には、それぞれの違いを理解しておくことが非常に重要です。適切なライトを選ぶためには、これらの数値が何を表しているのかを少し深く知る必要があります。

少し専門的な内容になりますが、順を追ってわかりやすく解説していきます。

ルーメン(Lumen)

 

まずは比較的わかりやすい「ルーメン」から見ていきましょう。ルーメンは、光源から放出される光の総量を表す単位です。

重要なのは、ルーメンは光の向きや照射範囲を示すものではないという点です。つまり、光がどこに向かっているかではなく、光源から放たれる光の総量そのものを表しています。言い換えれば、ルーメンとは「ライトがどれだけの光を発しているか」を示す数値です。

ルーメンは「測光単位(Photometric Unit)」のひとつです。これは、人間の目による光の感じ方を考慮して算出される単位であることを意味します。つまり、光源の強さは単純なエネルギー量だけでなく、人がどのようにその光を認識するかによっても変わります。

例えば、人間の目は赤色光よりも青色光を強く感じる傾向があります。そのため、同じワット数の光源であっても、青色の光源の方が赤色の光源より高いルーメン値を示す場合があります。これは実際の消費電力が異なるからではなく、人間の目がより明るく感じるためです。

BBBでは、すべてのライトの性能をルーメン値で表示しています。製品スペックに記載されているルーメン値は、ライトから放出される光の総量を示しており、光源の強さを判断するための重要な基準となります。

また、ルーメンはレンズや照射方向などの影響を受けないため、ライトそのものが持つ基本的な光量性能を示す最も根本的な指標と言えます。

ルーメン:光源の発する光の総量

カンデラ(Candela)

 

カンデラは少し理解が難しい指標です。ルーメンが光源から放出される光の総量を示すのに対し、カンデラは光源の外で実際に視認できる光の強さを表します。

言い換えると、ライトから発せられた光のすべてが有効に使われるわけではありません。光の一部はライト内部で反射し、実際の照射には役立たない場合があります。カンデラは、そのような損失を考慮したうえで、特定の方向に向けて放たれる光の強さ(光度) を示す指標です。

自転車用ライトにおいて重要なのは、もちろんライダーの進行方向、つまり前方へ向けられた光の強さです。

BBBでは、カンデラ値を製品スペックとして掲載していません。カンデラはライト設計において重要な指標ですが、その数値だけでは実際の見え方を判断しにくいためです。それよりも重要なのが、次にご紹介する「ルクス(Lux)」という指標です。

カンデラ:光源の外で実際に視認できる光の強さ

ルクス(Lux)

 

ルーメンとカンデラについて理解できたところで、最後の指標である「ルクス」を見ていきましょう。

ルクスとは、光源に対して垂直な面にどれだけの光が届いているか(照度) を表す単位です。言い換えれば、光源から放出された光(ルーメン)のうち、実際に前方の対象物へどれだけ到達しているかを示します。ルクスは「照らされる面積1平方メートルあたりに届くルーメン数(lm/m²)」として表されます。当然ながら、この値は光源から対象物までの距離によって変化します。

例えば、照らされる面が光源からわずか50cmしか離れていない場合、非常に明るく強い光がその面に届きます。一方で、照らされる面が10m先にある場合、光はより広い範囲に広がるため、その面に届く光の強さは弱く見えるでしょう。このように、ルクスは測定する距離に大きく依存する数値です。

BBBのライトスペックで表記される場合、光源から1mの距離で測定したルクス値 が記載されています。

ルクスの計算例

 

簡単な例で考えてみましょう。あるライトの総光量が 500ルーメン だとします。この光が、光源から1m離れた場所にある面を照らしており、その照射範囲がちょうど 2㎡ だった場合、

500ルーメン ÷ 2㎡ = 250ルクス

つまり、このライトの照度は 1mの距離で250ルクス ということになります。

このことから分かるように、ルーメンが「発した光の総量」を示すのに対し、ルクスは「実際に対象物をどれだけ明るく照らせるか」を示す指標です。そのため、実際の走行時にどれだけ路面を見やすく照らせるかを判断するうえで、ルクスは非常に重要な数値となります。

ルクス:光の照射面の1平方メートルあたりに届くルーメン数

 

ルーメンとルクスを実際のライト選びに活かすには

ここまで、ルーメン・カンデラ・ルクスについて解説してきました。では、これらの数値を実際にどのように理解すればよいのでしょうか。

この記事を読む前は、「500ルーメンのライトは300ルーメンのライトより必ず優れている」と考えていたかもしれません。しかし実際には、500ルーメンのライトと別のライトが、10m先で同じルクス値を示すこともあります。その違いを生み出すのが、光の広がり方、つまり照射角度です。

500ルーメンのライトは、300ルーメンのライトよりも広い範囲に光を拡散させることができます。その結果、光の密度は同程度であっても、自転車の周囲をより広く見渡せるようになります。仮に500ルーメンのライトが、300ルーメンのライトとまったく同じ範囲に光を集中させた場合を考えてみましょう。その場合、10m先でのルクス値はさらに高くなります。しかし、人間の目はその極端に明るい一点に順応してしまいます。瞳孔が縮小し、光が当たっていない周辺部はかえって暗く感じられるようになります。

このような状況では、ルクス値だけを高めるよりも、同程度の照度を維持しながら照射範囲を広げた方が、周囲の状況を把握しやすくなる場合があります。

ルーメンはライトの性能を判断するうえで重要な指標ですが、それだけですべてを語ることはできません。大切なのは、その光がどのように使われ、どこへ向けて照射されているかです。

ルーメンとルクスを組み合わせて見ることで、ライトがどのような特性を持ち、どのような用途に適しているのかをより正確に理解できます。そして、この2つの数値を理解することが、自分に最適なライト選びへの第一歩となるのです。

 

点灯モード(Modes)

 

ライトの性能は、最大ルーメン値だけで決まるものではありません。

自転車用ライトには複数の点灯モードが搭載されており、長時間のバッテリー駆動を優先するのか、それとも最大限の明るさを優先するのかを、状況に応じて選択できます。BBBの多くのライトには、交通量の多い市街地での使用に適したLowモードStandardモードCityモードが搭載されています。また、より高い視認性や路面照射性能が求められる場面では、HighモードBoostモードを使用できます。

さらに、最新のBBBライトにはデイタイムフラッシュモード(Daytime Flash Mode)も搭載されています。このモードは日中の使用を想定しており、他の交通と道路を共有する環境で、ライダーの存在をより効果的にアピールし、被視認性を高めます。

BBBのすべての点灯モードは、それぞれの使用シーンにおいて十分な明るさを確保できるよう設計されています。走行環境や時間帯に応じて最適なモードを選択することで、安全性とバッテリー効率を両立したライドを実現できます。

現行BBBライトの各モードでの具体的なスペックはそれぞれ以下のファイルからご覧いただけます。

lights-2026-2027-Specs.pdf (1)

 

バッテリー(Battery)

BBBのほとんどの自転車用ライトには、充電式バッテリーが採用されています。バッテリーを交換する必要はなく、USB充電に対応しているため、繰り返し充電して使用できます。

BBBのライトに搭載されているバッテリーは、LG製またはSamsung製のリチウムイオンバッテリー、もしくはリチウムポリマーバッテリーを採用しています。BBBが採用するバッテリーについてさらに詳しく知りたい方は、以下のダイアログもぜひご覧ください。

 

バッテリーについて

 

詳しく見る

自転車用ライトのバッテリーは、ライトへ電力を供給するエネルギー源です。ライト内部では最も多くのスペースを占める重要な部品であり、高品質なバッテリーはライトの性能を大きく向上させます。

この項目では、BBBのライトに採用されているバッテリーについて、より詳しくご紹介します。ぜひ最後までお読みいただき、バッテリーの知識を深めてください。

繰り返しエネルギーを蓄える

バッテリーはライトにとって非常に重要な部品であるため、ライト内部の大部分を占めています。そのため、ライト本体の形状もバッテリーパックのサイズや形状に大きく左右されます。

BBBのライトでは、以下の2種類のバッテリーを採用しています。

  • 円筒形リチウムイオンバッテリー
  • リチウムイオンポリマーバッテリー

それぞれの特徴をご紹介します。

円筒形リチウムイオンバッテリー

 

このタイプのバッテリーは、堅牢な金属製ケースを備えています。BBBでは、Tesla車にも採用されていることで知られる18650セルを使用しています。

円筒形リチウムイオンバッテリーは規格化されたサイズのため、形状やサイズを自由に変更することはできません。しかし、その標準化された構造により、高い強度と堅牢性を備え、バッテリー自体がしっかりとした保護構造を持っています。

このタイプのバッテリーにはさまざまな品質がありますが、BBBではSamsungおよびPanasonic製の高品質セルを採用しています。

リチウムイオンポリマーバッテリー

 

このタイプのバッテリーには、円筒形バッテリーのような硬いケースはありません。セルは小型のアルミパックに密封されているため、コンパクトかつ軽量で、ライトのデザインに合わせてさまざまな形状やサイズで製造できます。ライトの設計に合わせて自由な形状にできる一方で、衝撃には比較的弱いため、外装ケースによる保護が重要になります。

ライト本体のハウジングは、外部からの衝撃や環境要因からバッテリーを守る役割を担っています。バッテリーが損傷すると、内部でショートが発生する可能性があります。そのため、ライト本体のハウジングはバッテリーを安全に保護する重要な役割を果たしています。

バッテリーの寿命

 

ライトの品質を左右する大きな要素のひとつが、バッテリーの品質、そしてその寿命です。通常の使用であれば、これらのバッテリーはすぐに劣化することはなく、何度も繰り返し充電して使用できます。

バッテリー寿命は、ライトの使い方によって変わります。

常に最大出力モードで使用している場合は消費電力が大きくなるため、より頻繁な充電が必要になります。一方、低出力モードで使用すれば消費電力は抑えられ、充電回数も少なくなります。その結果、1回の使用時間だけでなく、バッテリー全体の寿命にも良い影響を与えます。

一部のメーカーは、「非常に明るく、しかも長時間使用できる」といった性能をうたっています。

しかし実際には、その両方を高いレベルで実現することは難しく、明るさを優先すれば点灯時間が短くなり、点灯時間を優先すれば明るさが犠牲になることも少なくありません。ライトメーカーは、それぞれこの2つの性能のバランスを考えながら製品を設計しています。

コンスタントアウトプット(Constant Output)

 

BBB Cyclingでは、一定のルーメン出力(Constant Lumen Output) を重視しています。これは、使い始めだけ高いルーメン値を発揮し、その後時間の経過とともに大きく光量が低下するのではなく、できる限りルーメン出力を一定に保つという考え方です。

私たちは、帰宅途中にライトが徐々に暗くなっていくことを避けるため、このような設計を採用しています。徐々に暗くなっていくライトよりも、初期光量を適切に抑え、安定した明るさを維持するライトの方が優れているとBBBは考えています。その一例を、下のグラフでご確認いただけます。

最初からルーメン出力を少し抑えることで、最大ルーメンからスタートして時間の経過とともに光量が低下するライトと比べ、より安定した光量を維持できます。一方、最大ルーメンで点灯を開始したライトは、時間の経過とともに光量が急速に低下していきます。

また、BBBの多くのライトにはバッテリー残量インジケーターが搭載されています。バッテリー残量が少なくなるとインジケーターが点灯し、充電のタイミングを知らせます。

しかし、ご安心ください!

インジケーターが点灯してからも、安全に帰宅できるだけの十分な点灯時間が確保されています。

 

研磨仕上げレンズ(Polished Lenses)

BBBの自転車用ライトには、研磨仕上げされたレンズを採用しています。

これらのレンズは、ライト本体と一体成形されるのではなく、別体で製造されたものを使用し、最適な配光性能が得られるよう設計されています。その結果、よりクリアな光束を実現するとともに、照射範囲の端では光が暗闇へ自然になじむように広がります。

これにより、より見やすく、快適な視界を提供します。ライトビームについてより詳細に知りたい方は、以下のダイアログも参考にしてみてください。

 

自転車用ライトのビームについて

 

▼詳しく見る

ライトから放たれた光をどのように照射するかには、さまざまな方法があります。

BBBの設計チームは、それぞれのライトに最適な使用体験を実現するため、モデルごとに最適な配光設計を採用しています。

また、自分が見やすいことだけでなく、道路を走行する他の交通への影響にも十分配慮しています。走行シーンによって、求められる配光は異なります。例えば、広い範囲を照らすために光をワイドに拡散させる配光もあれば、光を狭い範囲へ集中させ、より明るいビームを作り出す配光もあります。

光はどのように届けられるのか

 

まずは基本から見ていきましょう。

ライトの光は、本体内部に搭載されたLEDによって生み出されます。そして、その光を外へ導く方法にはさまざまな種類があります。代表的なものが、レンズやリフレクター(反射板)を使用する方式です。

こうした部分にこそ、ライト設計における高度な設計技術や、長年の経験、そして研究開発の成果が活かされています。高出力のライトを作ること自体は、それほど難しいことではありません。しかし、本当に重要なのは、その光をどのように活用するかです。非常に高出力なライトは、多くの場合、本体が大型化・重量化し、実用性が損なわれることがあります。そのため、限られた光をできるだけ効率よく活用することが重要になります。

BBBでは、必要以上に重くしたり扱いにくくしたりすることなく、できる限り広く効果的な照射範囲を実現するライトを設計しています。つまり、光源から放たれるルーメンを最大限に活かし、ライダーにとって最も実用的な光を提供することを目指しています。

ライトビームが果たす役割

 

前述のとおり、高出力で明るいライトを作ることは重要ですが、その光をいかに有効活用するかも同じくらい重要です。ライトビームは、ライド中の視界をサポートするために存在します。前方の重要なエリアを適切に照らすことで、暗闇の中でも周囲の状況を把握しやすくなり、安全な走行につながります。

しかし、求められる照射範囲は、走行する環境によって異なります。そのため、最適なライトビームの形状もシーンごとに変わります。

以下では、代表的な使用シーンを例に、それぞれに適したライトビームの考え方をご紹介します。

  • 暗いMTBトレイル

暗いMTBトレイルを走行する際は、まず前方をしっかり視認できることが重要です。木や柵などの障害物への衝突を避けるためにも、十分な前方視界が欠かせません。

しかし、それだけではありません。

MTBトレイルは、タイトなコーナーやテクニカルなセクションが連続することも多く、周囲の状況を広く把握できることも非常に重要です。そのため、高いルーメン値を持ち、広い範囲を照らせるワイドなライトビームを備えたライトが適しています。前方だけでなく左右の状況も確認しやすくなるため、障害物を避けながら、より安全にライドを楽しむことができます。


  • 暗い一般道

街灯の少ない道路を走る場合は、左右への照射よりも前方の視認性が重要になります。

路面の穴や小枝、その他の障害物を早めに発見するためには、遠くまで届く照射性能が求められます。このような環境では、照射範囲をやや絞り、前方へ光を集中させたライトビームが適しています。

左右を広く照らす必要は少ないため、より遠方まで光を届けられる配光が効果的です。


  • 市街地

市街地や街灯が十分に設置された道路では、自分が路面を見るために強力なライトを必要としない場合がほとんどです。周囲には十分な明るさがあるため、安全に走行できる視界は確保されています。

それでもライトは必要です。

目的は、自分の存在を周囲の交通へ知らせることです。そのためには、あらゆる方向から視認されやすいことが重要になります。そのような環境では、広い範囲へ光を拡散するワイドなライトビームが効果的です。広い角度からライダーを視認しやすくなります。

また、極端に明るいライトで対向車や歩行者を眩惑させることも避けなければなりません。楕円形(オーバル)のライトビームを採用したヘッドライトは、光を横方向へ広く拡散させながら、他の道路利用者の目を直接照らしにくい配光を実現します。

リフレクター(Reflector)

 

ここまでで、ライトビームを効率よく活用することの重要性をご理解いただけたかと思います。では、その高い効率はどのように実現されているのでしょうか。その答えのひとつが、光を暗闇へ導くために使用されるリフレクター(反射板)です。

LEDから放たれる光は、全方向へ拡散します。その光をできるだけ無駄なく目的の方向へ導くことが、ライト本体(ハウジング)の重要な役割です。この光の制御には、主に3種類のリフレクターが用いられます。それぞれに異なる特徴があり、メリットとデメリットを備えています。

以下では、それぞれのリフレクターについて詳しくご紹介します。

  • クラシックリフレクター(Classic Reflector)

クラシックリフレクターは、比較的シンプルな構造を採用しています。

LEDから放たれた光のうち、そのまま外へ照射されなかった光は、ライト内部の反射面で反射を繰り返し、最終的に前方へ放射されます。この仕組みにより、光源から放出された光をできるだけ無駄なく外部へ導くことができます。

この方式は比較的低コストで実現できるという利点があります。一方で、光の向きを細かくコントロールすることはあまり得意ではありません。そのため、放たれた光はさまざまな方向へ広がりやすく、光を効率よく利用できる反面、左右対称で緻密に設計されたライトビームを形成することは難しくなります。

  • モダンリフレクター(Modern Reflector)

モダンリフレクターは、光を効率よくコントロールするための非常に優れた設計方式です。

この方式では、LEDはライト本体内部に角度を付けて配置されており、そのまま前方へ直接光を照射することはありません。LEDから放たれた光は、まずリフレクターで受け止められ、その後、制御された配光によって前方へ反射・照射されます。これにより、光を無駄なく活用しながら、緻密に設計されたライトビームを形成することができます。

  • レンズオプティクス(Optics)

そして最後にご紹介するのが、レンズオプティクスです。

この方式では、LEDを高性能な光学レンズで完全に囲み、LEDから放たれる光を余すことなく集めて、均一で美しいライトビームへと成形します。最大の特長は、ライトビームを非常に高い精度でコントロールでき、光をほとんど無駄にしないことです。その結果、ビームの中心には明るくクリアなホットスポットを形成しながら、照射範囲の周辺へ向かって自然に明るさが移り変わる、滑らかで均一な配光を実現します。

BBBのNanoStrikeシリーズおよびStrikeDuoシリーズには、この高性能なレンズオプティクスが採用されています。前章の「ルーメン・ルクス・カンデラ」でご紹介したように、BBBでは製品ごとに最適なルクス値を目標として設計し、その用途に応じてルーメン値を調整することで、最適な使用感を追求しています。

こうした緻密な配光設計を実現しているのが、このレンズオプティクス技術なのです。

 

フロントライト(Front Lights)

ここまでご紹介してきたように、自転車用ライトは単純に「明るければ良い」というものではありません。用途に応じた点灯モード、長時間安定した明るさを維持するバッテリー制御、そして路面を効率よく照らす配光設計。そのすべてが組み合わさることで、初めて実用的なフロントライトが完成します。

BBBでは、それぞれのライドスタイルに最適な視界を提供するため、用途別にシリーズを展開しています。

 

STRIKEDUOシリーズ

圧倒的な光量で夜を切り拓くフラッグシップモデル

STRIKEDUOシリーズは、BBBフロントライトのフラッグシップシリーズです。最大2,100ルーメンの大光量に加え、ワイドに照らすオーバルビームと遠方を照らすスポットビームを組み合わせたデュアルレンズ設計を採用。夜間のロードライドやグラベル、MTBなど、視界の確保が重要となるシーンで優れた照射性能を発揮します。

さらに、フルアルミボディによる優れた放熱性、ワイヤレスリモート操作への対応、上下反転取付など、高性能ライトに求められる機能を凝縮。BBBのライティングテクノロジーを象徴するハイエンドシリーズです。

NANOSTRIKEシリーズ

ロードライドに最適化されたハイパフォーマンスライト

NANOSTRIKEシリーズは、ロードバイクを中心としたスポーツライドに最適化されたシリーズです。

本記事でご紹介した高性能レンズオプティクスや配光設計を採用し、必要な場所へ効率よく光を届けることで、高い視認性と長時間のバッテリー性能を両立しています。

軽量なアルミボディやUSB Type-C充電、バッテリーインジケーターなど実用性も充実。700i・1000iはワイヤレスリモートにも対応し、ロードライダーが求める操作性まで考慮されています。

SLICEシリーズ

コクピットと一体化する新世代フロントライト

SLICEシリーズは、「ライトをハンドルへ取り付ける」という従来の発想を見直した、新しいコンセプトのシリーズです。GarminやWahooのサイクルコンピューターマウントへスマートに装着できる薄型デザインを採用し、コクピット全体をすっきりとしたレイアウトへまとめることができます。

コンパクトなボディながら最大300ルーメンの明るさとデイフラッシュモードを備え、日常のライドからロードライドまで幅広く対応。機能性とデザイン性を高いレベルで融合した、BBBらしいシステム志向を象徴するシリーズです。

SPARK/SLIDEシリーズ

毎日のライドを支えるコンパクトライト

コンパクトさと携帯性を重視するライダーには、SPARK/SLIDEシリーズがおすすめです。通勤・通学や街乗りなど日常使いに適したサイズながら、USB充電やデイフラッシュモード、ランタイムセーフティモード、メモリーモードなど、BBBライト共通の高い基本性能を搭載しています。

軽量で取り付けも簡単なため、クロスバイクやコミューターバイクまで幅広く活躍するシリーズです。

リアライト(Rear Lights)

アライトに求められる役割は、「後ろを照らすこと」ではありません。ライダーの存在を、後方や側方から確実に認識してもらうことです。

BBBでは、高い被視認性と使いやすさを追求し、用途に応じたリアライトシリーズを展開しています。

SIGNALシリーズ

高い被視認性を追求したパフォーマンスリアライト

リアライトに求められるのは、路面を照らすことではなく、自分の存在を周囲へ確実に知らせることです。SIGNALシリーズは、BBBリアライトのフラッグシップシリーズとして、高い被視認性を追求して開発されました。

シリーズ共通の特徴となるのが、COB(Chip On Board)LEDによる面発光です。従来の点光源LEDよりも広く均一な光を放つことで、後方だけでなく斜め方向からも高い視認性を確保します。さらに、デイタイムフラッシュやバッテリーインジケーターなど、日常的な使いやすさにも配慮した設計となっています。

ラインナップは用途に合わせて3モデルを展開しています。

SIGNAL
SIGNALシリーズのスタンダードモデル。コンパクトなボディにCOB LEDの高い被視認性と充実した基本機能を備え、通勤・通学からロードライドまで幅広く対応します。

SIGNAL BRAKE
SIGNALの基本性能に加え、減速を検知して自動的に高輝度で点灯するブレーキライト機能を搭載。さらにパーキングスタンバイ機能も備え、安全性と利便性をさらに高めています。

SIGNAL PRO
シリーズ最高峰モデル。最大250ルーメンの高出力と270°ワイドアングル視認性を実現し、ロングライドやトレーニングなど、より高い被視認性を求めるライダーに最適です。2つのCOB発光エリアによる広い配光で、距離が離れた後続車や斜め後方からでも存在をしっかりアピールします。

SPARK・SLIDEシリーズ

コンパクトで使いやすいデイリーリアライト

SPARKシリーズとSLIDEシリーズは、日常使いに適したコンパクトリアライトシリーズです。軽量かつコンパクトなボディでスポーツバイクのシルエットを損なわず、USB充電や複数の点灯モードなど、BBBライト共通の基本性能を搭載しています。

SPARKシリーズは扱いやすさを重視したオーソドックスなシリーズで、通勤・通学から街乗りまで幅広く活躍します。

一方、SLIDEシリーズは薄型デザインを採用し、サドルやシートポストへすっきりと装着できるスタイリッシュなシリーズです。コンパクトながら十分な被視認性を備え、スポーツバイクとのデザインの親和性にも優れています。

ブラケット(Brackets)

暗い時間帯のライドでは、ライトは欠かせないアイテムです。しかし、走行中にライトを手で持ち続けるのは現実的ではありません。

そこでBBBでは、ライトを自転車へ簡単に取り付けられるさまざまなブラケットやマウントをラインナップしています。ライド前には素早くライトを装着でき、ライド後には簡単に取り外せるため、使い勝手にも優れています。

StrapFix

StrapFixは、シリコン製のライトマウントです。すべてのBBBフロントライトに対応しており、工具不要で簡単に取り付け・取り外しができます。

また、エアロハンドルにも対応しています。

CenterMount

CenterMountは、ライトをハンドルバー中央へ取り付けるためのブラケットです。35mm径ハンドルバー専用設計で、高さ調整(上下方向)とセンター位置の調整が可能です。

GoMount

GoMountは、GoProタイプのカメラマウントへライトを取り付けるためのブラケットです。また、自転車のステムへ直接取り付けることもでき、サイクルコンピューターマウントの下側へ装着することも可能です。

CrownFix

リムブレーキバイクのフォーククラウンにBBBのライトを取付可能にするブラケットです。GoProタイプのアクションカメラ対応で幅広い汎用性を持ち合わせます。

 

HelmetMount

HelmetMountは、ヘルメットへライトを取り付けるためのブラケットです。ライトが視線の動きに合わせて照射方向を変えるため、見たい方向を自然に照らすことができます。

 

さらなる拡張性

BBBのライトシステムは、単にライトを取り付けるだけではありません。対応モデルではアクセサリーを組み合わせることで、より快適でスマートなライド環境を構築できます。

例えば、REMOTECONTROL i WIRELESSを使用すれば、対応するNanoStrike iシリーズやStrikeDuo iシリーズの点灯モードを、ハンドルから手を離すことなくワイヤレスで操作できます。荒れた路面や高速走行中でも、より安全かつスムーズにライトをコントロールできます。

さらに、SLICE 300はサイクルコンピューターマウントへ直接取り付けられる薄型フロントライトです。GarminやWahooマウントの下側へスマートに収まり、ハンドル周辺をすっきりと保ちながら、サイクルコンピューターとライトを一体化したコクピットを構築できます。見た目の美しさだけでなく、限られたスペースを有効活用できるのも大きな魅力です。

BBBはライト単体ではなく、ライダーのコクピット全体をひとつのシステムとして考えることで、操作性・安全性・デザイン性を高いレベルで両立しています。

LIGHT YEARS AHEAD

「LIGHT YEARS AHEAD」は、BBBが掲げるライト開発のコンセプトです。

ライトは、単にルーメン値を競う時代ではありません。

ライダーが必要とする場所へ、必要なだけの光を届けること。そして、その光を無駄なく活かし、安全性や快適性、さらには周囲への配慮まで含めて設計することが重要です。

BBBでは、ルーメン・ルクス・カンデラのバランスを追求し、用途に応じた配光設計、高性能なリフレクターやレンズオプティクス、安定した光量を維持するバッテリー制御、そして拡張性に優れたマウントシステムまで、あらゆる要素を一つのシステムとして開発しています。

その結果として生まれるのは、数字だけでは語れない「実際に走りやすいライト」。

通勤・通学からロードライド、グラベル、MTBまで、それぞれのライドスタイルに最適な視界と安心感を提供します。

LIGHT YEARS AHEAD― 光の先にある、より安全で快適なライドへ。

BBBはこれからも、ライダーの安全と快適性を追求し、一歩先を行くライティングテクノロジーを提供し続けます。

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