「B-Rage を駆ける」トレイル・メイキング・インタビュー

B-Rage を駆ける メイキング・インタビュー

ビレイジ・ベスタヴィック B-Rage メイキング・インタビュー

この新しいトレイルはどのようにして生まれた? 以前から計画があったの?

走り始めた頃からトレイルビルドが好きだったんだが、ずっとハンドビルドだけだったんだ。だから、シェイパーやマシンを揃えた大きなクルーでやることは何年も前からの夢だった。数年前からTrysil Bike Arenaのためにライディングをしていたが、今年になるまで掘る機会がなかっただけだ。俺とボスのオルベはしばらくの間、自分のセクションを作ろうと話し合っていたが、今年の夏にようやく実現させた。この機会を与えてくれたTrysil Bike Arenaには本当に感謝している。

なぜTrysilだったのかな?アリーナとのつながりのきっかけは?

俺は昔からTrysilのファンで、彼らが普通の人をバイク好きにしてしまう方法が好きなんだ。誰もがTrysilを楽しむことができ、俺はブルーのトレイルでもブラックのトレイルと同じくらい楽しんでいるよ。トレイルにはたくさんのバリエーションがあり、クリエイティブになれる良い機会を与えてくれるんだ。パークの中を走り回るのは、まるで森の中の冒険のようだぜ。数年前からTrysil Bike Arenaのために乗り始めたが、とても気に入っているよ。家族連れや今まで乗ったことのない人たちが笑顔で自転車を大好きになっているのを見て、俺はたくさん刺激を受けている。GTバイクパークということもあってとてもしっくりくるし、パークについて一言で言うならまさに“GoodTimes”だね。

このトラックのインスピレーションは何だったんだい? 以前に乗ったことのあるものをモデルにしたのか、それとも見たことがなくて乗りたいと思っていたもの?

このトラックのインスピレーションのほとんどは、自分の頭の中や想像力から出てくるものだったよ。エディットで見たものや乗ったことのある場所から。7歳くらいの時に初めてMTBのDVDを手に入れたんだ、“NWD7”ってやつ。伝説の映画さ。それを毎日見ていたし、他のDVDでも森の中でフリーライダーが何かを作っているのを見ていた。その頃から自分の庭でビルドを始めて、14歳くらいまでは庭にトレイルを作っていたんだ。確かにその頃から多くのインスピレーションを受けていた。正直言って、あまり綿密な計画はしていなかったんだ。トラックを作る前に呼び起こしてもうどんな風にするかアイデアはあったから、翌日にはそこからスタートしていたんだ。いくつかのセクションは頭に入れていたが、多くはフリースタイルで掘っていた。

君はこれまでにもたくさんのトレイルを作ってきたけど、大きなマシンを扱うのは初めてだよね。どんな感じだった?

ポイントを指しただけで、30分後にはマシンが掘った大きな土の山があって、マジで最高だったよ。サクサク進む進捗の度合いが楽しかった。ただあの進捗の速さは今までの経験と違う部分も大きく、難しい点でもあった。通常俺達がスペードで掘っているときは、1つのジャンプに取り組んで数週間を過ごすことができるし、実際にテスト走行して速度がどんなものか把握することが出来る。でも数台のマシンを使ってビルドしたら、1台もテスト走行することなく3つのジャンプが並んで出来上がっちまってたんだ。今回は本当に学ぶことが多かったよ。

(どちらも経験してみて)マシンとハンドビルド、どっちが好き?

どっちが好きかというのは難しいな…何をどのくらいの大きさで作ろうとしているかにもよるし、出来上がらなければならない前にどのくらいの時間を持っているかにもよるよな。でも、心の中ではシャベルと手が一番自分には近しいと思っているよ。俺自身がこのプロジェクトで行ってきた作業のほとんどは、とにかくスペードで、手の道具を使って形を整え、すべてのものを滑らかにすることだったしね。

このトレイルを作るうえで一番難しかったところは?

底部近くのステップダウンの長い傾斜の急な着地は、間違いなく最も困難な部分の1つだ。形を整えて固めるために、ロープを使ったり、重いワッカーパッカーで急な坂道を何人かで登り降りしたりしなければならなかった。
でも、全体的にビルディングは体力的にかなりハードだったよ。毎日6時に起きて、1日12時間かけて3週間続けて掘り続けてるのはそりゃ疲れる。1ヶ月以内にトレイルと撮影を終わらせなければならなかったから。最後の数日間は掘るのが辛くて、撮影開始前の数日間は寝汗をかきながらベッドのうえで燃え尽きてしまってたよ。その後数日間でトレイル全体をカバーするためには、朝から晩まで撮影をしながら、重い編集作業もこなさなければならなかった。でも、すべてを完成させることができたので、めちゃくちゃ嬉しく感じてるよ。:) あの月は、俺の人生の中で最も狂ってて、密度の濃い一か月のうちの一つだな。

このトラックの一番好きなセクションはどこかな?

トレイルの全体の流れのなかで、いくつかのセクションをプレイするためのさまざまなオプションがあることが最大の魅力だと思う。でも俺がこのコースで一番好きなのはウォールライドのセクションで、小さなヒップを設けた木製のウォールライドに乗り込むところさ。スモールヒップをストレートに乗ることもできるし、ウォールライドのリップをステップダウンとして使うこともできるぜ!楽しいぞ!:)

あの大きく勃起したみたいなトラックへの木製エントリーはどこからインスパイアされたの?

そりゃ、オールドスクールなフリーライドからインスピレーションを受けているのさ。
子供の頃からそういうのが大好きで、ずっと好きだったんだ。子供の頃、庭であんな感じのスキニーを作っていたんだけど、これほどの高さはなかった。そして、ちゃんとしたセンドでトレイルをスタートさせるのがかっこいい。トレイルのスタート地点も人目につきやすい場所にあって、大きな木のドロップがとてもかっこよく映えて、トレイルの雰囲気を作っていると思うよ。

トレイルについて、みんなにどんなところを楽しんでもらえると思う?

特にノルウェーでは、他のバイクパークのコースとはかなり違うことを楽しむことができると思うよ。今のほとんどのバイクパークのトレイルは、何周も周回するだけのコースが多いと感じてる。でも、このトレイルはダートジャンプのラインに似ていて、急勾配でよりテクニカルな特徴がある。一つ一つのセクションにより集中できるし、ラップを重ねるよりジャンプのセッションをいくつかこなしたほうが満足度も高い。そんなコースが懐かしいんだ、俺が子供の頃はもっとたくさんあったし、ダートジャンプはもっと人気があった。

エディットをリリースした週末、ノルウェーの友人数人とトレイルのテストセッションをするためにTrysilに行ったんだ。あいつらとは久々に会えて最高だった。
彼らはこれまでトレイルを見たことがなかったので、俺たちはただトレイルの頂上まで行って、下っていくだけだった。俺たちは一般の人たちに対してセッションを告知なんてしていなかったが、それでも大勢の人たちと子供たちが見ていて、楽しんでくれてて、見ていてとても最高だったよ。自分が初めて乗った時よりも、あいつらが乗っているのを見た時の方がクールだった。最高に楽しみながら叫んでセクションを越えていくんだからシックな気分さ。

トラックを作ってて最も楽しかったのは?

ビルディングのすべての過程が楽しく、みんなが一緒になってとても楽しい時間を過ごすことができたよ。最高にイカした小さな人の集まりだった。毎日一緒に楽しみながら、すべてのことを一緒に考えた。みんなで話し合って、合意してから次の作業に進んだよ。この時間は一生の思い出であり、みんながみんなから少しずつ学んでいったと思う。

もっとこういったトラックを作っていくプランはある?

ちろん将来的にはこのようなトレイルをもっと作りたいと思っているよ。このトレイルはダブルブラック難易度で、いくつかの大きなギャップもあるけど、このトレイルとすでにTrysilにあるものの中間の難易度で何か作ることができたら本当にクールだと思ってる。今のところここまで大きな計画はないけど、来年は絶対に何か作りたいと思っているさ!:)
今は地元のマイセンにいて、夏の間に林の中でずっと考えていた新しいものをスペードで掘り始めようと気合が入っているところさ。

このトレイルによってTrysilにもたらしたい長期的な願望は何だい?

凄いやつらが出てきてくれるといいな。特に将来が期待されるような凄い子供たち。小さな子供たちにとってはただ通り過ぎていくのを見ているだけでも、自分たちも乗れるんだと感じて、先々乗れるようになることを思い描けるだけでもいいと思っているんだ。また、海外のライダーを連れてきて、トレイルを楽しむことができたらいいなと思ってる。世界中の友達とセッションをしたり、ジャムをしたりできたら最高だね。バイクへの情熱と愛情を持って来たい。テストセッションのライダーたちを見ていると、きっとそれが伝わってくると思うよ。

君は以前からBlurメディアチームと仕事をしているけど、常にクリエイティブで新鮮さを保っているね。彼らと一緒に今回仕事をする上での撮影目標は何だった?

マイ・ブラザー、Blurメディアとの仕事は大好きさ。いつも楽しい時間を過ごしているし、いつもディープなセッションをしている。みんなに最高のパフォーマンスをしてもらいたいと思っているんだ。みんな一緒に仕事をしていて、お互いのことを話すことを恐れていないんだ。彼らは新しいカメラを丁度手に入れて、今回が初めてのプロジェクトだった。2台の大きなカメラを使っての撮影は全員にとって本当に助かったよ。彼らと一緒に仕事をする上での俺の目標は、自分たちの仕事をただ忠実にすることだと思ってる。普段はあまり計画を立てずに、ただ外に出て、それを実現するだけだ。私たちは常にクリエイティブで、一緒に何かシックなものを作り上げることができると感じているよ。
すべてに興奮しているし、もっとたくさんのことが待ち遠しいよ!:)

Photos by: Jonas Sjögren, Trysil

原文 : A LAP DOWN B-RAGE

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